2007年7月11日〜9月14日 USA Canada はからめキャラバン in USA 約2ヶ月間のアメリカ・カナダでみた、いろいろなカヌーを一部紹介。まず左、オールドタウン社が1970年代、オプションとして販売された”ブレイクアウトデザイン”、みんなは”サイケデリックデザイン”と呼んでいる。ジャニス・ジョプリンが乗っていたらしっくりくる感じだ。 下の3枚はカナダにある「カナディアンカヌーミュージアム」で撮った写真。まず一番左から、これは分解して持ち運べるカヌー。3つに分ける事ができるこのカヌーはネジでくっつけるようになっている。考えるまではいくけれど本気で作っているのは初めて見た。次に真ん中、これはカナダに住んでいた有名なカヌーガイド、ビル・メイソンというおじさんが旅をするときカヌーに積んでいた道具そのままだ。もう亡くなっているのだが、とっても素敵な絵を描いてこの世に残してくれたおじさんだ。彼はもともとテレビ番組のディレクターで、いろいろな場所に出かけてはカメラを回す仕事をしていたらしく、彼自身が出演しているパドリングのビデオも、かなりしっかりとした仕上がりのものだ。僕もそれを見て学んだ事がある。そして一番右は、バーチバークカヌー。ネイティブアメリカンが水の上に浮かぼうと考え、自然のものだけを使って作ったものがこれ、白樺の皮のカヌーだ。アメリカ、カナダだけでも数百あった民族それぞれのスタイルがあり、同じバークカヌーでも形もちがえば、バーチ(白樺)ではなくElm(ニレ)やBalsam(バルサム)などの木の皮を使う民族もあったようだ。 下の3枚一番左は「アメリカン自然史博物館」所蔵の”ザ・グレート・カヌー”。とにかくでっかい。しかもこのカヌー、ダグアウトカヌーというから驚きだ。ダグアウトカヌーとは、1本の木をくり貫いて作ったカヌーのことだ。こんなでっかいカヌーをくり貫くにはどれだけでっかい木だったのだろうと想像すると、「地球って・・・・」とか思ってしまう。真ん中の写真は、ウドゥンボートスクールでの僕の先生、ジェリー・ステルモックの作品”ミレニアムカヌー”と名付けたこのカヌーはジェリー自身がカヌーに絵を描いた物。かなり時間が掛かっているのがみえみえのカヌーだ。「何艇作ったのこれ?」って聞いてみたらジェリーは「300艇」って言ってたけれど、本当は9艇のようだ、それにしてもすごい。カヌーの先端にくっ付けるエンブレムはジェリーの娘さんが作った銀細工、カヌーの値段聞いたけれど忘れちゃった。そして右の写真は、石のカヌー。日本昔話の「かちかち山」を思い出させてくれる。 下一番左は、ジェリーが外注で頼んでいるカヌーのシート。スノーシューズを作る人に、それと同じ技法で作ってもらったという。これは丈夫だ、作り方を学びたいと本気で思う。左から2番目は「カナディアンカヌーミュージアム」に貼ってあったポスター、これ全部カヌー。左から3番目はジャケ買い(中身よりジャケット重視で買ってしまう事)してしまったビールのラベル。一番右はニューヨークのファーストフード店のポスター。こんなポスターが普通に巷に掛かっているのが、なんだか嬉しくなっちゃう。 紹介したのは旅のほんの一部の写真だが、2ヶ月間の旅の様子などを、はからめキャラバンページ2007年7月から9月にかけてほぼ毎日書いてあるのでそちらも是非ご覧になっていただきたい。
関連サイト: カナディアンカヌーミュージアム ・ アメリカ自然史博物館 ウドゥンボートスクール ・ オールドタウンカヌー
2007年5月16日 高知県 四万十市 四万十川 (しまんとがわ) あぁ、帰ってきた・・・。水の上に出て初めて思ったのはそんな、誰もが想像つく単純な事だった。4年間この川と一緒に生活をしていた僕、離れてから3年くらい経っただろうか、以来3年ぶりに四万十川を下った。 一緒に下ってくれたのは、高知出身の四万十塾のスタッフけんくん。 今年は、どこの川でも「水が少ない、水が少ない」と誰かしらが言っているほど、本当に全国的に水量が少ない。ここ四万十川も例外ではない。途中、カヌーの底をする場面が何度かあった。 とはいっても、四万十川。僕の想像の中にある誰ともちがう瀬が、次から次へとやってくる。けんくんも昨日あったばかりなのに同じ四万十の子同士、なんだか初めて会った気がしないっていう例の感じだった。 水を繋ぐ旅、四万十で終わりかなぁなんて佳子と話していたこともあったが、雰囲気的に終わる感じがせず、ダンテビンの中にはいくつもの川の水が合わさった四万十川の水が入る事になった。 その夜は、僕もなんだか興奮気味だったか、やたらお酒が進んだのを覚えている、というのか覚えていないというのか、気がついたら砂利の上で寝ていたらしい。 (匠)
関連サイト: 四万十塾
2007年5月13日 大分県 本匠村 番匠川 (ばんじょうがわ) 名前で選んだだろ、と言われても否定できない。これで「ばんじょう」と読むのだから面白い。九州から四国へ渡るためのフェリーが出ている佐伯(さえき)港に流れる川だ。 天気が続いたこともあり、水が全く濁っておらず、魚たちが丸見えだった。今回九州を旅していて良く口にするのは「釣り、やってみようか」という言葉。2人とも釣りにはほとんど興味がなかったのだが、一晩のご飯のおかずが捕れると考えたら少しずつ興味が湧いてきた。 今回は水位がとても低く、下れるところが限られていて少しの距離しか下らなかった。そのかわりゴール地点からはトンネルを通って歩いてスターと地点まで行く事ができた。途中「まだぎりぎり食べられる大きさかな」とか言って竹の子を調達。少し遅いお昼ご飯は竹の子の炒め物だった。 (匠)
2007年5月11日 宮崎県 延岡市 五ヶ瀬川 (ごかせがわ) 九州で初めての川下り、それがここ五ヶ瀬川。五ヶ瀬川は数年前の台風で大増水し、流域に大きな被害をもたらした川でもある。 五ヶ瀬というだけあり5ヶ所くらい大きな瀬があるのかな、と川沿いを車で走って下見をしているとやっぱりいくつか大きな瀬があり見入ってしまった。後ろで佳子が「早く行こうよ」と言っている。 知り合いの紹介でお世話になっていた苅安家のまみ子さんと一緒に五ヶ瀬川を下る事になった。瀞場(とろば=流れが穏やかなところ)で少し練習、お昼にパスタを食べてから出発した。 所々に増水の後が残っている。川沿いに立っている木の高いところ、15メートル位あっただろうか、そこにビニール袋が引っかかってたりする。もちろん誰かがわざわざ引っかけにいったわけではない、水がそこまで増えた証拠だ。 川沿いを走っていた道路がトンネルに入ると、車の音がスッと止み「本当はこんなに静かなのかぁ」と車の騒音をあらためて感じる。山を削ってのトンネル工事は良いのか悪いのか。山にとっては穴が開いちゃうし良い訳ないけれど、川にとっては静けさのプレゼント、それぞれの勝手な思いなのかなぁと思ってしまった。 (匠)
2007年4月28〜30日 滋賀県 琵琶湖 コールマンキャンプカレッジ 2007年ゴールデンウィークの前半。琵琶湖の湖東、マイアミ浜オートキャンプ場にて「第9回コールマンキャンプカレッジ」が開催された。2泊3日のこのイベントで、僕達はカヌープログラムを担当させてもらった。 できたてホヤホヤのウッド&キャンバスカヌーも出動、他のカヌーよりもひとまわり大きなこのカヌーには僕の前に子ども達を5人乗せても大丈夫、「すばらしい安定感・・・・」とかひとり心で思いながら子ども達とたわむれていた。 子ども達約80人ほぼ全員に、水の上を体験してもらう事ができたのが、何よりも嬉しかった。さらに少ない時間ではあったが、子どもだけでなくお父さんお母さんも一緒に乗ってもらう時間もつくれ、本当に沢山の人たちと一緒に水と上を楽しんだ。 スタッフは、以前四万十塾でスタッフを一緒にやっていたハムちゃん、そして日中カヌー交流会のシローちゃん、そしてコールマンの皆さん。カヌーに乗る前の子ども達は少し緊張気味、みんなでカヌーの漕ぎ方を練習。そしていよいよ水の上に出ると、さっきまでの緊張は一気にはじけとび興奮気味。本当に水の上って面白い。キャーキャーいっているうちに時間が過ぎてしまい、まだまだ乗っていたい子ども続出、「でもね、まだ乗っていないお友達がいるからさぁ、順番に乗せてあげようよ。」と何回申し訳なさそうに僕は言ったかな。 大声を出す日が続いて良い発声練習になった。30日によーし終わったぞぉ、と思ってからカヌーを1度に運ぶ事ができず、琵琶湖の一番遠い反対側とを夜中にもう一往復。次の日は山口の錦帯橋まで500kmドライブ。おじいさんになってこの文を読んだら「若かったねぇ、ばあさん」とか言うのかな。 (匠)
関連サイト: コールマンジャパン株式会社 ・ 自然派企画 ・ マイアミ浜オートキャンプ場
2007年2月6日 (火) 滋賀県 高島市 琵琶湖アンビエント日和 2月5〜6日、水鳥観察センターにて1泊2日のイベント「琵琶湖アンビエント日和」を開催した。1日目にはオールナイトパーティー、DJあり、ライブあり、タロットあり、と内容は盛りだくさん。 翌日、朝早く起きた人と、朝まで起きていた人とで朝焼けカヌー。(カメラを忘れ、写真が無いのが残念だが・・・)ほとんど波の立たない水の上をスーッと流れるのは、浮かんだ人にしか分からない気持ちよさ。気持ちが良ければ考えも良い方向へ。約1時間のカヌー体験だったけれど、ちょっとだけ異空間トリップできたかな? 僕も今年に入って初めて水の上にでた。昨日の今日という事もありとってもゆっくりと静かな時間を過ごす事ができ、湖だから楽しめる楽しさがあるのを実感することができた。 お昼過ぎに、第2便。なぜか自然と分かれた男と女、午前中は女の子ばっかり、午後は男の子ばっかり、変なの。午後は、少し風が出てきた事もあり、しっかりとパドリングをしなければどこかに流れて行ってしまう。しかし、さすがヤングな男の子達、ちゃんと舵を取って自分達が行きたい所にカヌーが進んでいる。結構強い風の中、誰一人ひっくり返ることなく、出発地点に戻ってくる事ができた。 これで川旅ができたら楽しいだろうなぁ、というその声を現実に変える事が僕達「はからめ」の役目だと思っている。夢を形に変える、それ僕が死ぬまでやり続けようと思っている事。みんなの夢も、自分の夢も。 (匠) ちなみに写真は佳子、遠いところから望遠で隠し撮り。
はからめカヌー2006年の様子 はからめカヌー2008年の様子