A Moon Calendar of the people

コエダ(左)とユンボ君(右)2006年7月 大阪府 東大阪 ブラウンタビー

大阪、道頓堀をカヌーで通った翌日の2006年7月2日、僕達は東大阪にあるブラウンタビーという古着や雑貨を扱っているお店を訪ねた。ユンボ君とコエダという夫婦で経営しているこだわりのお店。お店に着くと、お客さんなのか友達なのか、そんな事はどうでも良いのか、仲の良さそうな仲間が集まっているので、みんなから好かれているお店なんだんぁと感じた。ブラウンタビーとはからめの関係は、コエダが以前、僕の実家の近くの雑貨屋さんで働いて知り合ったのが始まり。

数年前にユンボ君とコエダを訪ねたとき、ブラウンタビーは移転前でたたみ3畳(正確ではないがそれくらい狭かった。)の小さなお店だった。新しく東大阪に移転してスペースも広くなり、置いてある棚や飾り物、使っている金具、そして植物にいたるまでの全てが、2人の「やりたい事をやっている」という気持ちが感じられる。店内の小物まで目を通していると、まるで「ブラウンタビー美術館」の中にいるようだ。

店内には古着や雑貨が ちなみにブラウンタビーでは「はからめ月のカレンダー」を取り扱ってくれている。2人の自宅ではトイレに飾ってくれているという。「1日のうちでトイレが一番じっくりカレンダーを見る時間」と2人は話す。ユンボ君は「このカレンダーに出会ってから日にちや曜日よりも月を気にするようになった」と。

ちょうど訪れた日、お店の左側にある水道を、枕木やタイルを使ってかっこよくしたり、ドラム缶を半分にした看板を高い所に吊り上げたりする作業をしていた。向上心止むこと無いブラウンタビー。お店の前にはスケートボードに足をつけたテーブルや、その周りにいろんなタイプの椅子が置いてあり、誰でもゆっくりできるスペースがある。道行く人がピョコンと座ってユンボ君やコエダに声をかける。お店がみんなの生活の一部になっているようだ。そんな気軽なお店の雰囲気に調子づいて、バーナーを組んでお昼ごはんのパスタを店の前で作ってみんなで食べた。「みんなで河原で一晩過ごしたいなぁ」なんて思ってしまう瞬間だ。いつかやろうよブラウンタビーカヌーツアー。

お店の内外には素敵な植物がたくさん、それだけでも楽しめるよ 「はからめ月のカレンダー」はお店のカウンターの後ろでも使ってもらっている。コエダは「月への関心がより深まった」という。月に関する占いなどにも興味があるらしく月とのつながりを人一倍感じているのだなぁと僕が勝手に思う。皆さんがもし、お店を訪れた際には是非、月の話しや太陽の話、または「はからめ」の話で盛り上がって欲しい。見た目はどう感じるか分からないけれど、とっても優しく、そして仲が良い夫婦なので、僕はいろんな人に会ってもらいたいと思っている。

どうやって今、生きているこの世の中を楽しく、そして幸せを感じながら生き抜いていけるか、それを真剣に考えている仲間がいる事が何よりも嬉しい。  (匠)

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