砂利を敷く
砂利が敷かれる。
 2022年5月30〜31日

注文した砂利が届き2トンダンプのレンタルができずに困り果て、OPEN JAPANに相談したところ、ありがたいことに災害支援チームのバンちゃんとシマさんが3トンダンプとユンボを積んで来てくれることになりました。ああ、持つべきものは仲間、感謝感謝です。
バンちゃんもシマさんも数々の被災地で重機を使った支援活動を続けていて、現在はOPEN JAPANが拠点を置く宮城県丸森町にて活動中、昨日は福島県南相馬市で開催されていた屋根の復旧講習会に参加していたそうです。南相馬市から丸森町に戻り、ダンプの装備をして朝早くに到着してくれました。

砂利を敷く

ダンプとユンボ2台の作業だと早い早い、お昼休憩をゆっくりとっても明るい時間に40トンの砂利を敷き終えることができました。
「砂利が足りないくらいだよ。」 と、匠くん。匠くんはお隣さんからも作業を頼まれたり、まるで被災地で活動していたときのようなお助け作業の連鎖でした。(このあと匠ユンボが故障し、本当ならすごく落ち込むところ砂利が敷けたので気持ちは安定しているようです。)
この作業を毎年のようにユンボ1台と軽トラからスコップ手作業で二人でやっていたら、10日間くらいかかって体を壊していたと思います。重機のできること、その扱いができることは特別なことなのだとつくづく思います。

作業終了

OPEN JAPANの理事からは「応援米です〜。」と差し入れが届き、ありがたくみんなでいただきました。今回のことで、「助けてもらえてありがたい、」と被災地で言われる気持ちを助けてもらう側の立場で感じることができました。これもまた大事な学びでもあると思います。この原動力がまた次のエネルギーになり、どこかの誰かへとお返ししていくことに繋がります。

みんなで

宮城県石巻市から和歌山県那智勝浦町、福岡県東峰村、愛媛県西予市、佐賀県大町町や熊本県球磨村、北海道厚真町、宮城県丸森町、山元町、他、OPEN JAPAN災害支援チームは現地に滞在し、地元の人たちと一緒になって復旧支援活動をしていきます。それによって現地で生まれた仲間たちが次の災害地へノウハウを提供したり、支援に駆けつけたりという恩送りの連鎖が生まれています。人の縁を繋いでいくことは災害時でなくても大切なこと、今もそのご縁が続いていることはありがたいですね。
お二人には塙町の温泉に入ってもらって、応援米と山の幸でおもてなしをしました。夜には現在活動している丸森町での取り組みについてお話を伺うことができました。
地元の女性たちが重機を購入して自伐隊を結成し、山の整備に取り組んでいること、『土中環境』の高田さんや大地の再生の矢野さんの活動から学び、山の整備をしていること、ここでも今話題の映画『杜人』の話になりました。

サンドイッチを作る

今回はバンちゃんから朝食にサンドイッチのリクエストがありました。
2016年熊本地震の災害支援の際、南阿蘇で一緒に活動していたときのことを思い出してのことです。こうした数々のエピソードも、厳しい状況下にいてもいつも笑顔を忘れない仲間たちの活動履歴のようで嬉しいです。わたしたちもまたこの恩送りの連鎖を繋いでいきたいと思います。



関連サイト : OPEN JAPAN災害支援

カヌーに色を塗る
カヌーに塗料を塗る。
 2022年5月29日(日)

色を決めたら灰色のフィラー(防水塗料)の上に色の塗料を塗ります。完成までには重ね塗りを施します。まずはその1回目です。このあとサンディング、ペイントと繰り返して仕上げにかかります。

カヌーに色を塗る

工房の扉を閉めて、風で埃が舞わないようにした状態で塗料を塗るので、 ペンキの匂いが室内に充満します。今後、草木染めや蜜蝋ワックスなど、天然素材で仕上げるのも良いかも、と思っています。水辺に浮かべて直射日光にも強く耐久性も必要なカヌー、車やバイクとまではいかないまでも、人が乗って旅する道具なのでしっかりとした質感を求めます。


色の調色
色を作る。
 2022年5月27日(金)

森に帰って来てからも日々目まぐるしく動く日常、ようやくカヌー製作にとりかかっています。
カヌーに施す色見本を何パターンか作っています。購入した塗料は実際に塗ってみると思っていた色とイメージが異なります。気に入った色になるまでいくつかの色を混ぜて自分で色を作ります。塗料の混ぜ具合でいくつでも色ができてしまうので、ある程度で決めにかからなければ終わりません。何が大変って、少量で作るときの色の配合に道具をいちいち洗って計ること。もういやいや使い捨てスプーンに手を出すことに。ほんのちょっとの黒でも大きな影響を与えますから、少量で作るのはかえって大変なのです。これで色を決めたらいよいよ本番です。

ラディッシュ

雨と風と晴天を繰り返し、草木はぐんぐん伸びていきます。植物のリズムに乗り遅れると次のチャンスはまた来年。今だけの旬の恵みを享受するには、こちらの準備が整っていないと逃してしまいます。フキ、ミョウガダケ、ミツバ、ミズ、ウド、ワラビなど、この時期の山菜は茎モノが多く、独特の食感や香りのあるものがいただけます。自生したイチゴや初収穫のラディッシュ、色のあるものがあると嬉しいです。


あやめ
きんこさん逝く。
 2022年5月26日(木)

きんこさんはお隣のおばあちゃんです。
毎日片付けざんまいでリサイクル資源とゴミ出しに町へと降りる際にお隣を通りがかり、葬儀屋さんの車が来ているのがわかりました。90歳を越えての旅立ちです。お元気な頃は山の薬草、山菜採りの達人でした。ご親戚がひっきりなしにこの細い道を車で行き交いしています。近年で一番車が通った日ではないでしょうか。せめて入り口だけでも砂利が敷かれていてよかった、そう思いながらきんこさんを偲びます。

みどり

きんこさんがお元気だった頃はいつも山に入って何かしらの植物を採取していました。よもぎやゲンノショウコなどは富山の薬屋さんに売っていたそうで、しょいこいっぱいになるまで採っていました。山菜のシーズンになるとこれまたすごい量の山菜を採って、乾燥させたり塩漬けにしたりして保存していました。森の奥の山林を切り開いて、こんにゃくを育てていたとも聞きました。
ものの乏しかった時代を経験し、当時車のない山奥で暮らしていた昔の人の知恵がきんこさんから伺えます。
東日本大震災以降、福島の山菜も薬草も売れなくなり、次第に山に入ることが少なくなっていきます。高齢になり入退院を繰り返す中、知らないうちに山に入ってしまって心配した息子さんと探したこともありました。90歳を越えて山の急斜面を上り下りするきんこさんからはこの森で暮らす歴史を感じます。
森の知恵者がまたひとり旅立ちました。
わたしたちがこの場所に来てから山の高齢者が次々と旅立ち若者は戻らず、過疎が進む田舎を目の当たりにしています。


鵜沢さんしおやさんと
初めましてで懐かしい話。
 2022年5月25(水)

隣県からお客様がいらっしゃいました。
ガラス作家の鵜沢さん塩谷さんご夫妻です。共通の知人がいるということは知っていたので、いつかお会いしたいと思っていました。先日鵜沢さんには展示会でお目にかかることができ、その流れでご夫婦で会いに来てくれました。

ガラス作品

わたしたちがカヌーを作るきっかけをつくってくれた俣野広司さんはガラス工芸の先駆者で、おそらく日本で初めて海外からガラス作家を招いてワークショップを開催した方だと思います。そのワークショップを手伝っていたのが塩谷さん。そのワークショップは当時長野県美麻村にあったフリースクール遊学舎で開催されていました。そのフリースクールは匠のカヌーの師匠、木村とーる氏が料理人として活躍していたところで、のちにわたしたちが火事で燃えてしまった校舎のあとの建物の建築手伝いする流れとなります。

ガラス作品

月のカレンダーのメッセージの英訳をしてくれている黒木利佳さんは、鵜沢さんご夫妻とは長いおつきあいで、4年ほど前にはからめランドを訪れてくれた翌日に鵜沢さん方のところへ会いに行かれました。黒木さんはアトリエ経営者、ジュエリー作家でもあり、通訳・翻訳家でもあります。 塩谷さんが通っていた大学に黒木さんが講師として来ていたのが最初の出会いだそうです。当時大学の授業で黒木さんがガラスのデモンストレーションでブロウワークをされたと伺いました。
まさに日本におけるガラス工芸を作ってきた先人たちの経緯です。

20年以上前の話をしていたら時代は10年前へ。石巻で木工をされている遠藤さんと滋賀県平和堂のつながりのお話になりました。
東日本大震災の2週間後、わたしたちは石巻の渡波保育所で遠藤さんと出会います。そこは「わたほい」と呼ばれ、避難所としてしばらくの間家を失った方々が共同生活をしていました。わたしたちは当時そこに支援に入っていて遠藤さんとは何度も行き交いをしていました。電気も燃料もなく、まだ道が通れなかった頃のことです。チェーンソーで瓦礫木材を切って、火を焚いて料理をし、飢えと寒さを凌いでいました。
滋賀の平和堂さんは遠藤さんへのご支援を10年間ずっと続けれられてきたそうです。
鵜沢さんは滋賀県に住んでいたそうで、平和堂の社長さんとはとても親しい仲なのだとか、滋賀県と石巻の交流のエピソードを伺いました。

初めましてで懐かしい話。
ものづくりの先輩方との出会いは、色々なことを思い出させてくれます。
出会った方々から教えてもらって、今のわたしたちがあります。
先人たちのおかげで月のカレンダーもWood&Canvas Canoeも現在の形になっています。
ありがたいことです。



関連サイト : Uzawa Glass Studio Works

ぬかるむ道
砂利
 2022年5月24日(火)

朝8時前、はからめランドに続く農道に敷く為の砂利が届きました。
はからめランドへ続く道は約2kmほど未舗装の道となっていて、我が家へ至るほど森の中に近づき、道が細く車で通りにくくなっていきます。脱輪、滑落した車もお隣さんはじめ、友人知人、宅配便、電気工事車両、もう数え切れません。砂利は一度敷いたからといって道が固まるものではないので、ほぼ毎年のように作業を繰り返して時間をかけて道を固めています。町道ではないので個人で砂利を購入(町が7割を負担、私たちの負担は3割)するしか方法はなく、作業も自分たちでしています。

届いた砂利

毎年4トンダンプ4〜5杯くらい(約20トン)を購入して軽トラに砂利を積み替えて、スコップ手作業で二日半くらいかけてお隣さんとわたしたち3人で作業をしていました。20トンの砂利では全面を覆うことはできず、その年に緊急性のあるところを重点的にやっていたのですが、毎年のように起こる集中豪雨や台風などで20トンの手作業では追いつかないほどになってきました。お隣さんも高齢でときどき病院に通っていると聞いたので、いつまでもこの肉体労働をしてもらうのは気が引けます。
「今年は2トンダンプを借りて一気にダーっとやる。」
そう宣言して4トンダンプ15杯を注文した匠くん。お隣町の重機レンタルにダンプの手配に行ったところ、「個人には貸し出ししてません。」と言われました。一応個人ではないと伝えて審査をしてもらっていますが、土建屋でも工務店でもないのでどうやら無視されているみたいです。そうこうしている間に注文した砂利が届いてしまいました。

4トンダンプで敷いてもらったところ

最初の百数十メートルは4トンダンプが入って来られるので積んできてもらった砂利20トンをそのまま敷いてもらいました。そこから先は4トンダンプが入って来られない細い道なので、入り口に砂利を下ろしてもらって自分たちで運ぶことになります。
ここへ至る道は営林署と3世帯が使う道で、私たちが一番奥。私たちの家まで砂利を敷くと営林署に来る人、お隣さんご近所さん2世帯も家までの道に砂利が敷かれることになり、みんなが便利になります。沢沿いでもあるので数年前の台風の時には沢が氾濫してご近所さんの田んぼへの道が崩れてしまったこともありました。年々細々とですが砂利を入れているおかげで、この道を使うみんなが大雨や台風シーズンにもなんとかぬかるみ程度で済み、今の所大きな事故にもあわずに済んでいます。 さて、勢い余って例年の3倍量を注文してしまった残り40トンほどの砂利作業、軽トラ手作業ではかなり無理があります。果たしてダンプは来るのか来ないのか?(多分レンタルダンプは来ないかも…。)
ほとほと困って、仲間であるOPEN JAPANに相談してみることに…。


お墓まいり
お片づけヒーリング
 2022年5月21〜23日

親族の話し合いのために母の故郷に行ってきました。
久しぶりに会う叔母や従兄妹との時間は時の経過を感じさせます。
空き家となっていた母の姉の家を匠くんと二人で片付けました。
母が生きている時からきれいにしてほしいと頼まれていたことを、今回やっと終わらせることができたと思います。
「ここをきれいにして、姉妹でお茶でも飲めたらいいな。」
そう言っていたことを、生きていたときに叶えてあげることはできませんでしたが、魂の存在で一緒にお茶してくれているといいな、と思います。
古い家や過去の荷物を片付けていく作業は大変ですが、本当に心を込めて整理していくと不思議なことが起こります。あらためて、この世は生きている人間だけが動かしているのではなく、魂の存在も一緒になって作っている世界だと実感しました。

鉄回収業者

もうここに来ることもないだろうから、といつもは車中泊していたところを駅前のビジネスホテルに泊まって初めてこの町の居酒屋に行き、夜の町を散歩しました。この町には子供の頃から何度も来ているのにまったく知らない世界でした。見るところ身を置くところが異なると、見えるものもまったく違います。
翌日、叔母の家から片付けたゴミを処理しようとしたら、日曜日でゴミセンターがやっていないことがわかりました。ゴミのためにまさかのもう1日。遠方なのでそう頻繁には来られないし、今製作しているカヌーも仕上げなければならない、どうするか迷いましたが、後悔しないためにも後回しせずに今やることに決めました。人生は選択、決断の連続です。どちらを選んでもいいのですが、その時に選んだことがその先を決めることになります。

ゴミ出しに行くときに鉄回収業者と出会いました。地獄に仏、というか、わたしには天使のように思えた出会いです。この助っ人のおかげで自分たちで処分できないものを回収してもらえ、もう本当に後悔のないお片づけができました。このやりきり感、爽快感といったらありません。昨日は泣いていたのに今日は感謝をしている自分がいます。

一つの家とのお別れ

へとへとになり、帰りに初めての温泉に立ち寄りました。入り口で問診票のようなものを書かないと入れてもらえないところで、「客も店を選びますが、店も客を選びます。」と書いてあります。まぁそうだよな、と入浴させてもらうことにしました。
男湯から出て来た匠くん、
「きつねにつままれたようだった…。」
とかなり信じられないことがあったそうです。
家に着いたのはもう夜で、温泉効果なのか久しぶりに眠ることができました。
次は捨てることができずに引き取ってきた荷物の片付けが待っています。


色見本を作る準備
山の生活
 2022年5月20日(金)

山の生活のリズムというものがあって、それは植物や鳥たち動物たちと虫という先住民の奏でるリズムでもあります。水や土は淡々と地球の呼吸と同調しています。そこへ町から人がやってきて暮らし始めるのですから、この場所に慣れるためにはまずこの場所のリズムを観察するところからはじめます。ずっと森の中にいれば日々の観察の継続ですが、しばらく離れるとまた新しく観察し始めるところからスタートします。自然は日々変化し続けています。
上の写真は、カヌーの色見本を作る準備です。小さく切った板にカヌーの仕上がりと同じようにキャンバスを張ってフィラーを塗ります。

山菜たち

ミョウガタケが出始めました。
炒めたりお味噌汁に入れたり薬味に使ったりと、この時期だけの旬菜です。このミョウガタケが大きくなるとミョウガができるので、ひとつの植物で二つの味と二度の収穫ができる山菜でもあります。

よもぎブレッド

そろそろよもぎも大きくなり始めました。先端の柔らかいところだけを摘ませてもらってよもぎブレッドを焼きます。よもぎブレッドは行動食や移動食として重宝しています。


アウトサイドガンウェルを曲げる
アウトサイドガンウェル
 2022年5月19日(木)

はからめランドに戻り、カヌー作り再開しています。
再びアウトサイドガンウェルをスチームし直しています。
前回2本分を一緒にスチームしましたが、どんなに固定しても木の反りが解消できないので、1本ずつスチームして固定することにしました。これでダメなら製材するところからやり直しになるので、なんとか工夫を凝らして成功させたいところです。

フキ

この季節の植物の勢いは数日間あけただけでもよく分かるほど、草木がぐんぐん繁っています。
草刈りをしたばかりなのにもう草刈りが必要です。
フキが大きくなりました。 今年初のフキの収穫。

キセキレイの卵

子を失ったキセキレイ、まさかの巣作りがなされていました。
今度はなんと家の外壁にあるスコップコーナーの一角に。
中を見るとたまごがたった一つだけありました。
ここは昨年も巣を作り、ヒナが成長している段階で何者かに(多分ヘビ)やられた同じ場所です。

たった一つの小さなキセキレイのたまご。
無事に孵って巣立つところまで見届けることができるでしょうか。


月の学校
暦のお話会@月の学校
 2022年5月16日(月)

月の市二日目、新たな出店者の方々が会場を彩っています。
車フのバーガーや米粉麺のカオソーイ、ラテアート、酵素ドリンク、足つぼ、骨格メイクにドリームキャッチャー、サプライズでウクレレとギターのアコースティックのライブもあり、楽しい時間が流れています。

そしていよいよ16:00からは暦のお話会が開催されました。

月の学校

キフィ(新月から満月までかけて作るお香)を焚き、ブルーボトルと山の水でムーンウォーターを作り、まずは月のお話から、そして今日の暦、月食やウエサク祭についてお話しました。

今回は陰陽五行思想と六十干支について、わたしたちの福島県での山の暮らしと、現在製作中のカヌーの写真を見ていただきながら説明しました。
お隣の珈琲屋さん(純喫茶 太陽がいっぱい)から淹れたてハンドドリップコーヒーと、リトルイーグルスタッフみっちゃんの取り組んでいるココトモファーム米粉のバームクーヘンのおやつタイムを挟んでいざ後半へ。このお茶タイムも楽しいひとときです。

後半は「暦とは?」という謎から日本語について、そして今にフォーカスするお話をしました。みんなでろうそくの火を囲み、一人一人が言葉を発するお時間をいただきました。この時間を共有できたことが奇跡のような5月の満月、月食からのプレゼント、それぞれに響くメッセージを受け取っていただけたことと思います。

楽しく美しい月の市、月の学校でした。

今回3度目の西尾でのLittle Eagleさん主催での暦のお話会でした。毎回素晴らしい出会いと美しい朝日と満月を味わわせていただいております。

SISIのヴーガンコース料理

毎回ご用意いただけるお部屋からは、海から昇る朝日と夜空の月を眺めることができます。この大自然の景観を堪能させていただけることがどれだけ精神をリラックスさせてくれることかと心と体で体験させていただいています。
この日のためにcafe Oceanで腕を振るってくれたシェフヤーマンによるヴィーガンディナーも素晴らしかったです。cafe Oceanには昨年出会った現代アーティストのsusumu さんの絵が飾られていました。

清香さんのお箏演奏

最後にLittle Eagleのアトリエに片付けに行ったあと、またまた奇跡ようなアフターパーティが。
今回暦のお話会にご参加くださったお箏の演奏家の清香さんが、アトリエでスタップの方々とわたしたちのためにお箏の演奏をしてくださいました。
この古い建物の空間にとても合っていて、場が清められたような、時を忘れるひとときをプレゼントしていただきました。

さて、暦のお話会、「次回は焚き火を囲んで。」
ということになりました。次はどんなミラクルが起こるでしょう。
暦を知るということは、この世における自分を知るということでもあります。そしてそれはこの世だけでなく、時を超えてつながるということでもあるのです。
この体験を是非味わいましょう。

 


関連サイト : Little Eagle ・ 純喫茶 太陽がいっぱい ・ ココトモファーム
清香さんのWEBサイト ・ OCEAN

リトルイーグル西尾
月の市@Little Eagle Nest。
 2022年5月15日(日)

沖縄返還から50年です。
【50年前・1972年5月15日・沖縄返還】米軍の統治は1945年から27年間続きました。沖縄県が発足して今年で五十年目となります。 (はからめ月のカレンダーより)


愛知県西尾市で開催されている月の市に参加しています。
ここはアパレルブランドLittle Eagleのアトリエで、とても趣のある素敵な建物なので、こうして時々マルシェのように催しを開いてどなた様も訪れることができるような機会を作っています。
手作りスィーツや石窯焼き天然酵母パン、発酵ソムリエのお漬物の販売、手相やマッサージ、ケータリングカーでのカフェ出店という錚々たるみなさまのお仲間に入れていただき、カレンダーや一筆箋の販売をさせていただきました。
アトリエではもちろんLittle Eagleのお洋服や小物の販売もあり、デザイナーのKaorikoさんやスタッフの方々も在廊されているので、この素敵な空間で着こなしを学んだり試着したりできる貴重な機会でもあります。

月の市の様子

明日16日も10時から15時まで開催の月の市に出店させていただき、夜の部、月の学校での暦の話をさせていただきます。
明日は月食、この素敵な空間でみなさまと満月の時間を過ごさせていただける貴重な機会をいただき感謝です。  



関連サイト : Little Eagle ・Little Eagle ・Little Eagle ・Little Eagle ・

はからめランドの森
13日の金曜日。
 2022年5月13日(金)

朝から雨が降っています。
今日は13日の金曜日。
英語圏の国々とドイツ、フランスでは不吉といわれる13日の金曜日、イエス・キリストが磔刑にされた日といわれていることから忌むべき日といわれています。
グレゴリオ暦では13日の金曜日は最低でも一年に1回、最大で3回ほどあります。
イエス・キリストの時代はローマ暦とユダヤ暦を使っていたので、現在のグレゴリオ暦の13日の金曜日とは異なるのですが、この日を気にする人もいるため、欧米では交通事故や医療事故における13日の金曜日の調査・研究がなされているそうです。迷信と言われても、それを気にする人がいて社会に影響を与えるようであれば、13日の金曜日が不吉ではないと説明されることによって安心できる人がいるのだそうです。

空っぽの巣

鳥の鳴き声で目が覚めました。倉庫に巣を作った同居人(トリですが)森の住人キセキレイです。
いつもならコソコソとヒナに餌をあげに行って忙しくしているはずですが、窓辺に来たりと様子が変です。まさか…。
匠くんと巣をこっそり見に行ったら、やはり、からっぽでした。証拠も目撃者もいませんが、多分ヘビにやられたのだろうと思います。結構大きくなってきていたので無事に巣立てるのではないかと期待していた矢先のことでした。ああ、親鳥の気持ちを考えるとつらい…。
たまたま気づいたのが13日の金曜日だったというだけで、もしかしたら昨晩のことだったかもしれません。ヘビにしてみればご馳走にありつけてラッキーデイ、これが野生の世界です。

ブルーボトル

月の学校での暦の話会の準備をしています。

5月の満月はウエサク祭といって、京都鞍馬寺では一晩中火を焚き月に水を捧げご神事が執り行われます。釈迦の降誕、悟りを開いた日、入滅の日がいずれもヴァイシャーカ月の満月だったということから5月の満月の日に行われるようになりました。ウエサクはヴァイシャーカという語が変化したものだそうです。
鞍馬寺では今年も一般参加者を募らずに関係者のみで執り行われるようですが、満月のエネルギーは地球上全てに降り注がれるもの。5月の満月がエネルギーが強いと言われる所以がここにあります。今度の5月の満月は月食です。残念ながら日本では見られませんが、地球の裏側では皆既月食が見られることでしょう。
ブルーボトルに入れた水を満月にかざして月のエネルギーを水に転写させるムーンウォーターを作るにはもってこいの日といえます。
5月16日の暦の話会には、わたしたちが取水したはからめランドの山の水を持っていきます。

デザイン風景

アメリカ人船大工から頼まれ、会社のロゴをデザインする日本人カヌービルダー。

たけのこご飯

昨夕、ご近所さんが掘り立てのタケノコを持ってきてくれました。
小さな家庭用精米機があるので、玄米を精米してその糠でタケノコを湯がきました。精米したお米でタケノコご飯、精米したてのお米とその糠が役立つご飯は嬉しいものです。
 

ステムにタックを打ち込む
フィラーを塗る。
 2022年5月12日(木)

次の段階は、キャンバスを張ったカヌーに防水、防カビのためのフィラーと呼ばれるものを塗る作業。塗るというかキャンバスに染み込ませる感じ。

バーナーで毛を焼く

フィラーを塗る前の下準備として、まずキャンバス地の表面にある細かい毛羽立ち繊維をバーナーを使って焼いていく。なめらかな表面を作るためです。

実験室

フィラーの調合。秘伝のレシピ(実は秘伝ではなく先日その内容は書き記したかな。)に忠実に原材料を取り寄せて配合。

フィラー塗って、フィラー鳴らして

右手でローラー塗り、左手はキャンバスで作ったグローブ。ローラー塗ってキャンバスゴシゴシ、なんだかカラテが上手くなりそうな気分。

フィラー作業完了

3度塗りで満足。フィラーも結構な量を塗り込んだので重さが気になるところ。ここから乾燥に3〜5週間、その間にまだまだやること多し。 (匠)
 

まずは2つ折りにしたキャンバスをピンと張る
キャンバス張り。
 2022年5月11日(水)

七十二候では蚯蚓出(みみずいずる)、ミミズが地上に這い出る頃です。
晴れと雨を繰り返し、森の草木もぐんぐん伸びていきます。
畑の土をいじればミミズがうごめいている様子に思わずスコップを使うのを躊躇します。うっかり切断なんてことも起こりうる、みみずいづるの頃。立夏を迎え、大地の生命も活発になっていきます。

一度緩めてその中にカヌーを入れる

いよいよこの日を迎えることになりました。
木製のカヌーにキャンバスを張ります。
これでこそウッドアンドキャンバスカヌーと呼べるわけです。

左右の出を整える

カヌーよりも大きな一枚布のキャンバス生地にカヌーをすっぽりと入れ包み、テンションを張って専用の釘で留めていきます。
このウッドアンドキャンバスカヌーのインディアンガールというデザインは1910年代のもの。当時北米でとても人気があったデザインでしたが、1920年代に戦争がはじまり、カヌーの購入・販売どころではなくなりました。使われなかった在庫の数はこのデザインのものだけで600艇といわれています。

Artwork and copyright @ Jerry Stelmok
< Artwork and copyright @ Jerry Stelmok >

もともとこのカヌーの原型はバーチバークカヌーという白樺の樹皮で作られたカヌーで、主に北米先住民族の旅や生活に用いられていました。
インディアンと呼ばれるアメリカ先住民の間には白いカヌーに乗ったピースメーカーと呼ばれる物語があります。争いの絶えなかった部族の間を白いカヌーに乗った少年が行き交い、和平を求めるメッセージを伝え続けました。

「初めのうち、彼の言葉に耳を傾けるものはほとんどいなかったが、彼の話を聴いたものは一変した。」「彼らは何年もの間、村から村へと旅をし、いがみ合う部族の首長たちが一人また一人と和平を受け入れて言ったーー」(『植物と叡智の守り人』より)

オノンダカ湖をはじめとする湖の多い北米では、部族間の集落をカヌーで旅することができたのです。カヌーは水辺を旅する道具ですが、よいっしょっと担いで運ぶこともできるのです。

ウィンチで引っ張る

カヌーは平和の象徴でもあります。

時を経てバーチバークカヌーはウッドアンドキャンバスカヌーになり白人社会の間でも人気を博しましたが、第一次世界大戦によりその文化が閉ざされてしまいます。
戦争が終わり再びレジャーとしてのカヌーが復活しますが、時代とともに木のカヌーは減り、量産できる石油系の原料で作られたものが主流となっていきます。
扱いやすくて壊れにくく価格も手頃で誰もが同じものを持てる、今のアウトドアの道具と一緒です。
さて、そんな時代になぜ100年前のモデルの木製カヌーを作るのか。

釘で留める

見た目はプラスチックのカヌーとは比べ物にならないほど美しいのでインテリアとして置かれることもありますが、わたしたちが求めるものは美しさの追求だけではありません。
この木のカヌーで旅をしたら100年前の水辺での感覚を感じることができるかもしれない。もっと遡れば、部族間を行き交ったピースメーカの時代まで蘇ることができるのかもしれない…。

釘で留め終わった状態

匠によれば、カヌーはタイムトラベルできる乗り物なんだそうです。
それを実証すべく再現してみることにしました。

現代にピースメーカーと検索すると、アメリカの西部劇で用いられる拳銃の名として登場します。理由はアメリカ西部に平和をもたらしたから、だそうです。今こそピースメーカーの名を拳銃からカヌーに取り戻さなければなりません。


月とカヌー
暦のお話会の開催。
 2022年5月10日(火)

5月の満月に暦のお話会を開催します。
今回は私たちの福島県での森の生活と木火土火水について、製作中のWood&Canvas Canoeの写真なども交えてお話させていただきます。

暦とカヌー?
月とカヌー?
一見なんの関係があるのか分からないと思いますが、わたしたち月とカヌーが暦について、深く深くお話させていただきます。初めて聞く人も、以前に聞いた人も、この進化する暦のお話会にぜひいらしくださいね。通常3時間以上の長丁場なところ、どなたさまもお気軽にご参加しやすいよう2時間バージョンで詰め込みすぎずに要点を深く掘り下げるお話会にいたします。
今回は第二弾、もちろん第三弾(予定)も考えています。

5月16日(月)
Little Eagle「月の学校 月とカヌー 暦のお話会 第二弾」
16:00ー18:00
会場 愛知県西尾市桜木町3−5 Little Eagle Nest
参加費 2500円(ドリンクとおやつ付き)
定員15名(要予約 littleeaglelove@gmail.com )
※ご予約は件名に「月の学校申し込み」と明記し、お名前、人数、ご連絡先をおしらせください。

フライヤー表

10:00−15:00開催の月の市にもぜひいらしてくださいね。美味しいものや素敵なもの、心と体のメンテナンスに、ご自分に栄養を与えてあげてください。

フライヤー裏

二日遅れでカヌー製作再開です。
サンディングの続きからスタートし、カヌーのシェイプが整いました。この側面のウッドの状態が見られるのは今日が最後です。そこでお決まりのサイン。どこの誰がいつ作ったのか、誰かが何十年か後にキャンバスを張り替える時に知ることとなるでしょう。

カヌーにサイン

来月、完成したカヌーを持って旅に出ます。
カヌー完成までのリミットが決まっているということで、1ヶ月以内に完成させないと間に合わない、焦るな自分、焦れよ自分…。

リンシードオイル

サインが施されたカヌー、次は外側にBoiled Linseed Oil と Mineral Spirits。内側には50%希釈のニスを塗り、そして次はキャンバス張りです。

さんしょう

山椒の花が咲きました。
実がつく山椒は雌株で、花のつく山椒は雄株なんですね。
山に自生している山椒のほとんどは雄株です。
この花山椒も趣があっていい香りを彩ってくれます。

キセキレイの雛

なんと、いつの間にかわたしたちに気づかれずにキセキレイのヒナが孵っているではありませんか。いたるところに作られていたいくつもの巣はダミーだったのでしょうか、すっかり欺かれました。
ここでなんとかヘビに見つからずに巣立てますように。
 


関連サイト : Little Eagle

パレット
sifaウッドデッキ製作。
 2022年5月8〜9日

白河にあるランプ工房sifaのウッドデッキを製作しました。
ここはフーコさんという素敵な女性がトルコモザイクランプの製作、ワークショップを行なっている工房です。ただいま改装中で、その一角に廃パレットでデッキづくりを頼まれました。

パレット加工

パレットとは物流に用いる大きなものを運ぶ時の荷受台です。丈夫で同じ規格のものが揃うので、木製のものは用途が終わったあとでも廃材利用されることが多いのです。

基礎設置

まず場所の採寸とデザインを考えます。
あるものを用いて使うので、どのサイズに切ってどこに使うか、大まかなイメージを数字にしてパレットをカットしていきます。

まず一つ

パレットの活用法はいろいろ思いつきますが、何より一番大変なのはパレットの加工です。
廃材ですのでどこに釘が打たれているのかは目視だけではわかりません。
よく見て裁断しても、釘が入っていたりするので刃物が金属にあたります。
荷受に用いるためにかなり丈夫な木を使っているので、インパクトのビスは折れるしビットは折れる、打ち込まれている釘はバールだけでは簡単に抜けません。大きな金槌を用います。
そのまま使うには丈夫でいい材料ですが、加工するには道具と頭を使います。
切ったところには角度定規を用いてネダとなるものを作ります。
「適当でいいよ、」と言われても適当なものは作らないのが匠の技。
デッキは人が乗るものですから、念には念を入れてしっかりと作ります。

隙間埋め

パレットにはスノコのように隙間が空いています。
そのまま用いると隙間にものが落ちたり脚が引っかかってしまうので、残っているパレットを分解して28ミリに引き割って隙間に入れてビス留めしていきます。
日が暮れる手前で最後の一枚を貼り終え、加工したすべての材料がぴったり使われて無駄なく終了しました。
表面をサンダーで磨いたので、元の木の色が際立ちます。
上がり框もパレットでつくりました。
廃材利用ここまでするか、という丁寧さの極みです。

完成

フーコさんには新白河駅前で無化調手打ちラーメン「せきた」を営むミカさん、手作り味噌の製造・蔵のギャラリーのオーナーでもあるアキコさんをご紹介していただき、美味しい時間を過ごさせていただきました。予約制で手作りパンの販売もしているミカさんのお店にラーメンを食べに行ったら、なんと材木屋の奥様とばったり。縁が繋がります。

さて、ここから先はカヌー製作に集中します。製作のスケジュールがタイトになってきたので、今期のお手伝いはこれにて終了します(宣言)。




関連サイト : ランプ工房 sifa

サンディング
サンディング、種まき。
 2022年5月7日(土)

晴れたり曇ったり雨が降ったり…のお天気ですが、カヌーの内側、外側とサンディングをしています。内側のカーブをサンディングするために、サンダーを改造したのが調子良さそうです。

サンダー

ベルトサンダー、ランダムサンダー、ミニサンダー、色々な種類の道具を使います。

はたけ

種をまきました。
小さな家庭菜園ですが、かんばんのせいか、 年々畑っぽさが増してきました。
収穫できるものがあると嬉しいものです。


何の花?
立夏、こどもの日。
 2022年5月5〜6日

二十四節気の立夏、暦の上での夏、夏の気配が感じられる頃です。
七十二候では蛙始鳴(かわずはじめてなく)、かえるが鳴き始める頃です。

端午の節句の「端」ははじまりを意味するので、端午とは月はじめての午の日という意味です。現在では午(ご)を五(ご)として5月5日に行われるようになりました。邪気を払い延命を願う、祈りと払いの行事でありました。1948年に「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」ことを主旨とする「こどもの日」が制定されました。(はからめ月の手帳より)

春土用もあけ、夏がはじまります。

朋有り遠方より来たる、また楽しからずや。

マービー

上杉ご夫妻、6年ぶりの来訪です。
以前はなかった工房が出来、カヌー作りがスタートしている様子に変化を感じていただきました。それを聞いてわたしたちも少しづつ前に進んでいるのだと感じることができます。
森の生活は何をするにも目的の前にまずやらなければならないことがたくさんあり、人間目線でいえばとかくすべてに時間がかかります。家を建てるのも水を引くのも電気を引くのにさえすぐにはできないのが当たり前。道すら今でも砂利を入れて整備し続けているところです。
ないところにあらわすためには、まずイメージをしてデザインを施し手を(足を)動かし続けること。それは日々から月日へ、そして年月へと受け継がれます。その6年間の変化を感じていただけたことが何より嬉しいことでした。まだまだ変わり続けるはからめランド、このペースがきっと森の時間の流れそのものなのかもしれません。

上杉夫妻と

私たちにとってお二人は美術の話ができる数少ない先輩です。
美術、といっても絵画や陶芸などの作品のことだけをさすのではなく、美しくいきる術、つまり生き方そのものの中のアートのことを意味しています。
何を選ぶか、という目に見えるものももちろんですが、そのものの背景に意図される生き方のアート、どう生きるか何を伝えたいか何を残したいかという話ができることがとても貴重だと思っています。
みなさんはそういう話をしますか?
わたしたちはそういう話がしたいのですが、そういう話ができる機会はそうそうないのです。

SUGINA

山菜シーズン真っ盛りです。
ヨモギクレソンタネツケバナシドケワラビセリミツバクマザサタラノメウドスギナ。
山の息吹、森を味わいます。

スギナは乾燥させて粉にして塩と混ぜてスギナ塩にしていただくのが気に入っています。
天ぷらに添えれば抹茶塩のような感覚で、色もきれいです。
スギナは万病に効くといわれる薬草です。比較的どこにでも生え、繁殖力が旺盛で嫌われ者として扱われることもしばしばですが、特に癌や神経痛の緩和に用いられます。
わたしの経験上、継続して用いることで痛みをとる効果があるのではないかと思っています。癌が治らなくても、その終わりは薬に頼らず自然に近い状態で迎えることができるのではないかと思います。

5月5日は薬日といわれ、かつてはこの日の正午に竹のふしにたまった水で薬を作った、この日に薬草を摘んだなどの記述を読んだことがあります。
この時期の草は青々として瑞々しく、エネルギーに溢れています。
今日はたくさんの薬をいただきました。

夜に針を落としたレコード
Peter Paul & Mary
浅川マキ
サウンドオブミュージックのサントラ
ハイファイセット
・・・・あとは覚えていません。

いい音楽はいつ聞いても色あせることなく、人の関係も思い出の数が増えるように、色あせることなく。


プランキング
みどりの日、プランキング完成。
 2022年5月4日(水)

「自然にしたしむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ」ことを趣旨とする国民の祝日です。

プランキング完成

カヌーの船体側の板張り、プランキングを貼り終えました。
初めてのことばかりなので、長い時間がかかりました。
プランキングを完成させたことにより次の工程に進めるわけですが、同時にどこにどのサイズの材をどれくらい用いる必要があるのか、ということを考える指針ができたということでもあります。これは今後同じ型のカヌーを作る上でとても役に立つことになります。時間と材料が大幅に軽減できれば、無駄なくスムーズに誰もがカヌーを作れるようになるということでもあります。

プランキング完成

カヌーを作りながら森の生活を送っていると、自然にしたしむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむことができます。
毎日がみどりの日になります。


ウワミズザクラ
憲法記念日。
 2022年5月3日(火)

上溝桜(ウワミズザクラ)が咲き始めました。
上溝桜の語源は占いで溝を掘った板に使われたことに由来しています。
司馬遼太郎の『街道をゆく』にも出てきますね。

5月3日は日本国憲法の公布日昭和21年11月3日の半年後にあたる施行日の日付けです。
「日本国憲法の施行を記念し、国の成長を期する日」としています。(はからめ月の手帳より)

日本国憲法は十一章の、全部で百三条の条文からできています。
https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=321CONSTITUTION

国民主権、基本的人権の尊重、戦争と武力の永久放棄、言論の自由。
憲法で定められていることが遵守されなくなって一番困るのは誰でしょう?
政治も経済もすべて、憲法が定めている範囲で行われています。
わたしたちは憲法によって守られているといえます。

ノカンゾウ

早朝8時、工房で準備をしていたら電気屋親子がやってきました。
15分くらいで最後の工事が終わり、これにて電気関係の施工はおしまい。これで一安心です。

早スタートとなったので、リブを水に浸けて、その間にワラビ採りに行きました。ワラビはアク抜きに一晩かかるので、余裕のあるときに摘みに行ってお湯をたくさん沸かせる状態で一気に下準備をします。たくさん採ったら冷蔵庫に入れて毎日水を変えれば数日間は持ちます。

山菜採りから帰ってきたら早速カントリブのスチームベンドにとりかかります。
カントリブはカヌーを型からはずしてあとから取り付けるもので、先日スチームベンドしたリブと同じ並びなのですが、先端の狭くてきついカーブの場所に入れるので難しい作業となります。

「ここにローリンがいれば聞けるんだけどなぁ。」
教えてもらいたくてもそばに聞ける人がいない場合、調べて自分でやってみるしかありません。
以前作ったアトキンソントラベラーのメモを見ながら、それとは異なる形のインディアンガールのやり方を考えています。

山菜ご飯

ノカンゾウのヌタ、ヨメナごはん、ミツバとクマザサタケノコのお味噌汁のシンプルお昼ご飯。


ピーマン
八十八夜。
 2022年5月2日(月)

立春から数え88日目は八十八夜です。新芽を出してきた作物に対しての遅霜に注意をする日とされています。「八十八」は一字に重ねると「米」となり縁起がよいとされ、この日に苗代づくりを始めたり種籾をおろしたりしました。また新茶の季節でもあり、この日に摘み取られたお茶を飲むと一年間無病息災で過ごせるとの言い伝えがあります。(はからめ月の手帳より)

寒い日が続いています。 工房の屋根に霜が降りていました。
ピーマンの苗木を早く植えすぎてしまったのではないかと心配しています。

作物を育てていると、昔の人が生活体験の中から季節の移り変わりを暦に残したことの意味を感じます。八十八夜、二百十日など、雑節として暦に入れられているのは、毎年やってくる季節の変化のときにどんな現象が起こるのか、みんなで共有できるようにした知恵だったのでしょう。

この雑節といわれる暦注が暦に掲載されたのは1656年の伊勢暦が最初といわれています。日本人による初の暦である貞享暦(じょうきょうれき)では当初この暦注を記載しませんでした。すると伊勢国の船長が奉行所に訴え出て復活を求めたとのこと、

「八十八夜を過ぎて天気初めて温、海路和融す。二百十日前後、必ず大風有り」
「暦は民用に便なるを以て先となす」
そう主張したことで、1686年の暦には掲載されるようになったのだそうです。やはり使われる暦とは人々の経験の中から生まれてきたものだといえます。(参考文献:『こよみの学校U』中牧弘充著)

クレソン

無農薬の(野生の)クレソンが欲しいとのことで、カフェを営む方がいらっしゃいました。
クレソンは田んぼの用水路などにも自生しているようですが、田植えの準備が始まると農薬や肥料などが流れこむので、山に自生しているものが欲しいとのことです。
今年は気候のせいか例年のような生きのよさがないのですが、それでも必要分は収穫できました。
「ここは桃源郷ですね…。」
こんな森の中に人が暮らしているとは思いもかけないのでしょうね。
調理したての山菜があったので味見していただきました。シドケは初めてだったようで、「美味しい!」と喜んでいただきました。大地は人に喜びを与えてくれます。人は大地にどんなお返しができるのでしょう。

イチゴの花

晴れたと思えば急な雨に見舞われました。外作業には不向きな天候ですが、移植したくるみやきのこのホダ木にとっては恵みの雨です。彼らにとって恵みであれば、めぐりめぐってわたしたちにとっても恵みの雨。空から水が降ってくるなんて、水のない世界にしてみたらどんなものよりもありがたいことです。雨は大地や海、植物の水蒸気が雲となって地上に降りてくるものです。この当たり前のように思える循環こそ、奇跡的発明だと思えます。

カヌー

デッキをつけました。デッキをつけることによってカヌーの歪みをとります。カヌーのセンターに水糸を張って左右対称をしっかりと出します。明日はカントリブを取り付ける予定。キャンバス張りまでまだいくつか作業があります。

イタドリ

高知時代を思い出してイタドリを収穫しました。
はからめランドには人差し指ほどの細さのものが2〜3本しかないのですが、見つけては塩漬けし、量が集まったら調理しようと思います。


すずらん
暦のお話会のお知らせ。
 2022年5月1日(日)

5月の新月ですね。旧暦では卯月の朔(ついたち)です。

日本では江戸時代、さらに正確な暦を確立するためには、新月ちょうどの瞬間を肉眼で観察できる「日食」が起こる日を特定することが不可欠でした。今年は日食を日本で観測することはできません。(はからめ月の手帳より)

日食とは、月が太陽の前を横切るために、月によって太陽の一部(または全部)が隠される現象です。(国立天文台より)

日食は新月の時に起こります。

今回は、部分日食で、南太平洋・南米などで見られる。日本ではみられない。(はからめ月の手帳より)

2019年5月1日、令和時代が始まりました。コロナ恐慌により世界中が新しい生活様式を強いられ、不要不急の外出ができない時を過ごしました。2021年には無観客で東京オリンピック・パラリンピックが開催されました。(はからめ月の手帳より)

4年前3年前2年前と何か変わったでしょうか。ゆるやかな変化は気がつきにくいものですが、確実に何かが変わりつつあります。

リトルイーグルのちらし

今年最初の暦のお話会を5月の満月の日に開催します。

5月16日(月)
LIttle Eagle「月の学校 月とカヌー 暦のお話会 第二弾」
16:00ー18:00
会場 愛知県西尾市桜木町3−5 Little Eagle Nest
参加費 2500円(ドリンクとおやつ付き)
定員15名(要予約 littleeaglelove@gmail.com )
※ご予約は件名に「月の学校申し込み」と明記し、お名前、人数、ご連絡先をおしらせください。

昨年に引き続き、月の市「月の学校」での暦のお話会となります。
15、16日の10:00−15:00は月の市が開催されています。
楽しくて美味しくて癒される出店者さんたちが集います。
5月の満月にお会いできますことを楽しみにしております。
月の市は入場無料です。どなたさまもぜひ遊びにいらしてくださいね。

しどけ

山菜の季節は順番にめぐります。
たらの芽が出てワラビが出たら次はシドケ(もみじがさ)、山菜の中でも特に美味しく、そろそろかなぁと心待ちにしているもののひとつです。今年初のシドケの収穫に行きました。

森の中

国有林の中に流れる沢沿いを歩いて行くと、赤いテープの巻かれた木々が目につきます。ここはまもなく伐採される予定となっており、そのルートや木のチェックがマーキングされていました。
「今年が最後になるかもしれないね。」
「来年には木が無くなって沢も土砂で埋まるから、シドケもなくなっちゃうだろうね。」
もうこの美しい景色は見られないかもしれません。どのようになるのかは、今年東側の伐採が入った跡を見に行ったので想像がつきます。

食卓

ワラビとお揚げの煮浸し、シドケのおひたし、セリご飯、三つ葉のお味噌汁。
山での生活は、山に養ってもらって成り立つところがたくさんあります。最近知ったレシプロシティという言葉を使えば、山に住むのであれば山への感謝を行動で表すことが求められるということになります。国有林へのレシプロシティはちょっと難しいのですが、シドケへのレシプロシティを考えています。

キャンバス張りの準備

日々こつこつとカヌー作りも進めています。
キャンバスをはるための準備として、カヌーを釣り上げられるように工房内にも手を入れていきます。あれをやるためにはまずこれをやり、の連続です。 

キャンバス張りの準備

5月1日はメーデー、労働者の祭典、労働者が権利を要求するために行進や集会を行い、団結を示す日とされています。 東京に住んでいた頃には都内でデモ行進が行われているところに遭遇する機会がありました。山の生活では本来の意味である夏の訪れを祝う五月祭と捉えることの方がしっくりくるようになりました。

労働者=働いている人、ではないんですね。賃金をもらっていなかったら労働者ではないなど、
労働者の定義というものがあるのです。https://www.jil.go.jp/hanrei/conts/01/01.html

労働者の対義語を調べてみると
資本家(資本論における労働力の提供者)
経営者(労働力の提供を受け管理する者)
とあります。
労働者は雇用主に対してストライキなどを起こして賃金を上げるような圧力をかけることがあります。では資本家や経営者の司る景気はどうなっているでしょうか。

通常、景気の停滞は、需要が落ち込むことからデフレ(物価下落)要因となりますが、原油価格の高騰など、原材料や素材関連の価格上昇などによって不景気の中でも物価が上昇することがあります。景気後退で賃金が上がらないにもかかわらず物価が上昇する状況は、生活者にとって極めて厳しい経済状況といえます。わが国では、1970年代のオイルショック後にこの状態となっていました。 (スタグフレーションの説明サイトより)

果たして今が1970年代と同じ状況なのかどうか、経済は政治と大きく関わっていますから、世の中をよくする(賃金を上げるとか物価を下げるとかも含めて)ためには政治を知り参加する必要があるでしょう。これは労働者だけでなく、国民全体に関わる問題ですね。

学校で学んだことも、学ぶ意識を持たなければ忘れてしまいます。

今日はメーデー、労働者についてから考えてみました。

6月<  >4月