月とカヌー

オンラインイベント「月のこよみのはなし from はからめランド」
 2020年5月30日(土)

オンラインで月のこよみのはなしをします。
企画してくれたのは東京にある古民家をリノベーションした多目的スペースchaabee。アート性の高いさまざまなイベントを開催しているとても素敵なお店です。(下のリンクよりWEBサイトへ)

はからめ月のカレンダー

今回は6月から8月までの3ヶ月間に焦点をあてて、日々の暮らしの中で活用できるようなこよみの使い方をはからめ月のカレンダーに基づいて解説します。
また、オンラインでの開催ということで、ここ福島県の山の中でのわたしたちの暮らしもちょこっとお見せしようと思います。

6月7日(日)
開催時間 10:30〜12:00
開場 10:00
定員 20名(事前予約制、先着順)
参加費 1500円

月とカヌー

zoomを使っての開催となります。zoomに不慣れな方、接続ちょっと心配な方のために30分前の10:00から開場します。
お申し込みはchaabeeさんまで。
詳しくはこちらのイベントページをご覧ください。
https://www.facebook.com/events/546376952693995/

初めての試み、ちょっとワクワク、楽しみです。


関連サイト : ChaabeeのWEBサイト

綺麗に剥けたヒノキ

大犯土
 2020年5月27日(水)

「大犯土」と書いて「おおつち」と読みます。
月のカレンダーにはもぐらの絵からはじまる茶色いラインでその期間を表しています。

大犯土は陰陽五行思想による六十干支の組み合わせのうち、庚午〜丙子の7日間で、その後1日あけて戊寅〜甲申の7日間が小犯土(こつち)の期間です。
この期間は土を犯してはならないといわれ、穴掘り、種まき、木の伐採などの土いじりは慎む日とされてきました。
ある人からは、この期間は土の中のバクテリアの活動がさかんになるので、土をいじらずにそっとしておいてあげるほうがいいのだと聞きました。

ヒノキの皮
(写真上2枚は、一発で綺麗に剥けたヒノキとその皮)

季節柄、はからめランドでは畑に苗を植えたり種をまきたい時期です。大犯土一週間、1日あけてさらに小犯土一週間となるとかなりの期間種まきができないことになります。
バクテリアのことを考え、家の周りの草むしりをしました。今回はこの草を使って堆肥作りをしてみようと思っています。

必要に迫られて匠くんは木の伐採をしていました。お風呂の建物に使うヒノキと栗の木を切り倒して皮を剥いています。水分が多く含まれているので、とてもきれいに皮が剥けています。さて、どうなるか。(よ)

枯れたクリの木
(枯れてしまったクリの木)

木を切る時期はお盆過ぎから2月までと言われている。その時期は木の水分が抜けているので良質の木材となるためだ。しかしその時期に切ったスギやヒノキの皮は剥(む)きにくいというか、はっきり言って剥けない。刃を入れて製材するのであれば皮が剥けなくてもあまり関係ないという訳だ。逆に春から夏にかけた時期に切ったスギやヒノキの皮は面白いように綺麗に剥くことができる。だが、水分を多く含んでいるため乾燥したときの割れが大きくなる。
今回切ったヒノキは、むき出しの柱に使う予定で、割れは柱の強度的には問題なく木肌が綺麗な方がいいかなと思ってあえて今伐採したものを使うことにした。

できる人は何年も前に都合の良い時期に切り、ゆっくりと乾燥させて使うのだろうがそこまでの余裕が自分にはまだない。結果大犯土の期間を避ける余裕が今回はなかった。

クリの木の皮を向く
(枯れ具合が良かったのか意外と剥きやすかった。最終的にはこの記事の一番上の写真、綺麗に剥けたヒノキの隣にある状態まで。)

クリの木は、以前思いっきり剪定したら虫が入ってしまったのか、枯れてしまったもの。それを今ならばまだ材として使えると長さを測ってみたらぴったり。これは使うしかないと倒したらいい感じに皮が剥けたのでそれをよしとする。

木のことだけでなく自然の一部を知るということは、もちろん知識もあるが、実際に触り、感じ、その時だけでなく季節を通して時間をかけてそれと付き合う、それでもまだまだ知らないことが多くある、勉強ってそういうものなんだろうと感じている。(匠)

誰かが引き抜いたハツカダイコン

緊急事態宣言解除
 2020年5月25日(月)

地方に続き、首都圏の緊急事態宣言が解除されました。
数ヶ月間ぶりに外出制限、自粛生活が解かれました。

山暮らしのわたしたちにとっては日々静かな時間が流れていました。
この三ヶ月間は自分たちのことをする時間を与えてもらえた感じです。
いつでも自由に自分のことをしていいはずなのに、そればかりでは許されないという思いがどこかにあったのだと思います。こんな山奥にいても、誰かのために何かをしなければ、外の世界で関わらなければ、といつも急かされていたような気がしています。
引きこもりたいときも、誰にも会いたくないと思ったときも、それに寛容な世の中ではなかったと思います。たとえ気持ちが望んでいなくても、社会ではこうあるべきという固定観念や社会通念に取り込まれていたのだと思います。コロナのお陰でこれまでの社会的概念に従わずに過ごすことが許されました。少なからず、そう感じた人もいたのではないかと思います。引きこもること、人と関われないことが社会性欠落者ではない数ヶ月間でした。

巣立ったキセキレイ

ロックダウンにより大気汚染が改善され、インドでは数十年ぶりにヒマラヤが見えるようになったそうです。ガンジス川の水も綺麗に、ベネチアの運河も観光船の運行がなくなったことで水が綺麗になったと報道されました。オゾン層も守られ大気汚染もなくなり、自然環境にとっては人間の経済活動が数ヶ月間停止するだけで随分大きな変化が見られました。たった数ヶ月間のことです。
これが年単位で続いたら、どんな地球になるのかちょっと見て見たいです。

誰もがコロナのお陰で何かしらのものを得たことを信じます。外出自粛や経済停滞など、マイナスに捉えられる影響があったとしても、そこから得たものもあると思います。東日本大震災のとき、被災された方々や関わる人々は「失ったものは大きかったけれど、得たものもとても大きい。」と言っていました。大きなダメージはその反動をも引き起こすのだと思います。

巣立ったキセキレイ

これから再び飛行機が飛び交って、経済活動が復活しても、同じ世界には戻らないように気をつけなければなりません。強制的に、痛みを伴って得た今の状況です。ここで生き方の転換を起こさなければ世界の限界はすぐにやってきます。わたしたちは次のパニックに対処できないかもしれませんし、次のパニックを引き起こすきっかけを作ることになる可能性もあります。

恐れるのは第二波ではなく、もとの生活に戻ってそれが当たり前だと勘違いして生きることです。いのちがあること、歩けること、食べられること、楽しめること、誰かを喜ばせてあげられること、当たり前のように思っていたことはとてもありがたいことだったのだと今なら誰もが感じられます。こんなすごいギフト、やろうと思ってももうできないでしょう。なぜならチャンスは1回しか与えられないからです。2回目は終わりへのカウントダウン、になるかもしれません。

土を耕して食べられるものを育てる人たち、料理をする人たちが増えました。搾取することから育むことへとシフトしたこの三ヶ月、自分の意思で生きるための行動をとっていくことはそんなに難しいことではないとわかりました。
自由を選択できたこれからが本番です。

いちごが出来そうです。

キセキレイの巣立ち
 2020年5月24日(日)

とにかく嬉しい、なかなかこんなに嬉しい日はない。キセキレイが無事に巣から巣立ったのだ。・・・?ほとんどの方はそう聞いただけでは、鳥は巣立つし、そんなに特別なことでは・・・と思うかも知れないが、僕たちにとってはとっても特別な日なのだ。

ここ数年間、巣を作っては、雛(ヒナ)をヘビに食べられを繰り返してきたキセキレイ。ヘビも分かっているのだろう、卵の状態ではなく雛になってから食べる。石垣に巣を作って食べられてが2年間連続、そして家に立てかけてあった木材の上に巣を作って食べられて、別の年にはユンボの中に巣を作ってしまい、そっと移動させたのだがデリケートなキセキレイはそれで抱卵をやめてしまったり・・・。とにかくここ、はからめランドで雛が巣立つことはないのだろうと思っていた。

4週間ほど前のこと、工房の中に巣を作られたら困ると、そんな気配がしたらすぐにここはダメだよと会話を繰り返していたのだが、ある日もしかして・・・と覗き込んだらおがくずを入れていた紙袋の中を覗くとすでに卵が6個。「やられたぁ〜〜」、それから仕方ないねととにかくヘビがやってきにくい環境を整えることに時間を費やした。

おがくずの紙袋
(おがくずの紙袋は上の写真の左側に木材と一緒に立てかけてあるもの。こんな所に・・・)

2週間ほど前、親鳥が捕まえた虫たちをくわえながら紙袋の中に入っていくのを見て卵が孵ったことに気がついた。それからの成長は本当に早く、毎日親たちは周りを警戒しながら餌を運び続けていた。

そして今日、普段とまらない梁の上にいるなぁ、と思ったら視界に3羽、4羽、ってことは・・・巣立ったんだぁ〜と。朝から夕方までかけて順番に6羽全てが巣立っていった。巣立ったとたんにガラスに突っ込んで脳しんとうを起こしたのかしばらく動かない子もその後時間をおいて飛び立った。最後は1羽だけがなかなか巣立てずにいたら、他の5羽と親の2羽は遠くまで研修に行ってしまい1羽取り残されてしまって心配したが、夕方に親が迎えにきて最後の1羽も無事に巣立った。

最後の1羽
(夕方まで取り残された最後の1羽)

そして紙袋の中に作られた巣の中は空っぽになった。
それを確認した瞬間、僕たちは本当に涙しながら彼らに拍手を送った。彼らも嬉しいだろうし僕たちも嬉しい。

旅立ちを見送る

「嬉しい」という感情はこのことを言うのだろうと改めて感じた。みんなが嬉しいから嬉しいのだ。自分たちの近くからいなくなるので寂しいという気持ちも無くは無いのだが、自然の仕組みは自分たちの感情を超えているから・・・。
明日からまた新しい1日が始まる。ここ2週間ほど大きな音のなる電動工具を回さなかったり、場所を譲ったりしてきたが、気持ちを入れ替えて明日は鳥のフンだらけの工房を掃除するところからスタートだ。 (匠)

いちごが出来そうです。

新月
 2020年5月23日(土)

卯月閏月の新月です。新月ちょうどの時間は2:39、月は双子座に位置します。
(上の写真についてはまた後日。)

月の満ち欠けで「ひとつき」経った「ふたつきめ」だね、とわたしたちは普段何気なく言葉として口にしています。月がひとめぐりして一ヶ月、当たり前のように思いますが、これは旧暦とよばれる太陰暦(太陰太陽暦)での感覚です。現在使われているグレゴリオ暦とよばれる新暦では一ヶ月が31日もしくは30日(2月は28日だったり29日)になり、月の周期とは異なっています。
現在の暦を使いながらも、新月や満月など月のサイクルを感じる暮らし方は、生物全体にとって意味のあることだと思います。
潮汐による干満の差は海に近いところに住んでいる人々にとっては生活の一部となっているでしょう。潮汐を見られない山や街中で暮らす人々にも、見えないだけで月の引力は同じように働いています。
満月、新月の時には引力の作用で大きく引っ張られているので、人間の中の水分も大きく動いているはずです。
目には見えなくても、なんとなく気分が重い、血がさわぐ、神経が過敏になるなど、人それぞれ感じ方があると思います。何にも感じない人もいるかもしれませんが、からだは反応しています。いつもよりたくさん食べたくなったり、いつもより酔いがまわったり、太りやすくなったり痩せやすくなったりするかもしれません。
要は、わたしたちは天体の影響を受けているということです。
天体の影響を受けているのは地球全体なので、地球上すべてのものに影響があり、地球上すべてのものは同じ影響を受けています。ということは、地球が影響を受けることは私たち全員に影響があるということです。

海はつながっていて大気もつながっています。国境は人間がつくったもので、地球には分け隔てはありません。ウイルスが広がるのは地球がつながっているからです。人は国境を越えられなくてもウイルスは越えることができます。いのちということを考えれば、国境も人種も性別も宗教も、人間か動物か植物かということすら関係ありません。どれが欠けてもこの世界は成り立たないからです。

いちごが出来そうです。
(イチゴができそうです。)

昨年「こよみのお話会」を開催してくれた東京の店舗さんから連絡を受け、zoomで話をしました。緊急事態宣言中でお店はお休みしています。月のカレンダーを使っていてもまだ使いこなせていない、もっと知りたいという方々に向けて、今現在のこよみの使い方を説明するような配信についてご提案をいただきました。
カレンダーに記載していること全てを使いこなすことは目的ではありません。使いたい時に使える暦を目指しています。そして、使ってくださる方々のお役に立つことを願っています。その一助になるのであれば、携帯の電波の届かないこの山奥から声を届けるのもありかな、と思っています。

いつが満月なのか新月なのかと気にするだけでも、生物本能が整います。
月の満ち欠けを知っていると、地球規模で物事を考えるようになります。
地球と月を感じ始めると、宇宙のことを考えるようになります。
宇宙規模で物事を考えると、今起きていることの何が大切で何が意味のないことなのか、誰にも教えてもらわなくても自ずと気づくようになっていきます。

自分の考えで物事の判断がつけば、意味のないことに振り回されたりすることもなくなります。
いい教育を受けてきたとか知識が豊富などの差はさほど意味をなしません。時代が変われば教育内容も道徳観さえも変わります。戦争に負ければ勝った側が正しいという価値観を植えつけます。教育は大切なことですが、どのような教育がなされるのかによって価値観も道徳観も変わってしまうのです。もし私たちが信じている世界が一変してしまったら。もうしているかもしれませんね。
大切なことは自分で判断して行動することができるか否か、間違ってしまったら間違いを正すことができるか否か、ということだと思います。
間違えたことのない人なんていません。誰もが何かしら間違えたり失敗したりしています。何度でもやり直すチャンスがあるから人は成長できるのです。
信じていた世界が変わってしまったら、やり直すチャンス、新しい生き方をはじめるときです。きっかけは目に見えない小さなものでした。見えないくらい小さなものが世界を変える力を持つのですから、今までの価値観ではない生き方ができるとき、ほんの小さなひとしずくでも世界を変えられるということです。


関連サイト : Powers of Ten(日本語翻訳)

手練りでコンクリ

コンクリートアゲイン
 2020年5月21日(木)

寒い日が続いています。
薪ストーブを焚いています。

雨が上がったので、コンクリート作業を再開しました。
柱を建てる土台をコンクリートで作ります。少ない面積なので手練りです。型枠を作ってそこにコンクリートを入れていきます。柱は6本、型枠は2つ。ということは、3回に分けての作業となります。今日はその3回目です。型枠を6つ作る手間を省き、2つを使い回すという風にしました。手間を省いた分日数がかかりますが、少ないもので工夫して作る、が優先されています。

クルミが発芽

種苗法改正の審議が延期されました。先に延期となった検察官定年延長法も然り、ネットで声をあげることによる影響力があるということです。ネット社会が現実の社会となりつつあることを感じます。

種、の話です。
人々が謎の伝染病で外に出られなくなり、社会が崩壊していくという内容の映画を見ました。一人の男性が食べたりんごの種を袋に入れ、ゴミ箱の残飯の中からも種を拾い集めて、生き延びる人に渡すというシーンがありました。2013年の映画です。
昨年くるみを土に埋めました。そして今、芽が出てきています。
ここ数年、食べた果物の種を土に埋める、ということもしています。忘れた頃に芽が出てきて、何の種だったのかも覚えていないものもあります。ご近所さんは「大きくなる頃には自分の口には入らないねぇ。気の長いことだよ〜。」と笑いますが、この循環がいつの日か誰かの役にたつ時代がくるかもしれません。

「7世代先の子どもたちのことを考えて行動しよう。」ネイティブアメリカンの人たちは言いました。
日本の首相官邸のホームページにある「子どもへの方策」では、以下のような記述があります。

「子どもを厳しく「飼い馴らす」必要があることを国民にアピールして覚悟してもらう」

このような方策を施している社会は子どもだけでなく、大人にとっても生きにくいと思います。

子供への方策
(首相官邸ホームページ 教育改革国民会議第1分科会(第4回)資料 一人一人が取り組む人間性教育の具体策(委員発言の概要)より)


私たちの未来は、優秀な指導者が出てきていきなりよくなるわけではなく、今の生き方の延長線上にあります。

クワの葉

小満(しょうまん)
 2020年5月20日(水)

二十四節気の小満、陽気がよくなり、草木が茂りはじめる頃です。
七十二候では蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ)、蚕が桑の葉を食べて育つ頃です。蚕の繭から絹糸がとれます。かつての日本は養蚕が盛んだった時期がありました。今では工場跡が世界遺産になるくらいの遺物となりつつあります。

腫れが引いてきました

アブに刺されて腫れ上がった手に里芋湿布を貼って、4時間ほど経ってから剥がしたら腫れがひいてきていました。効果があるようです。さらに4時間、新しく作った里芋湿布を継続します。里芋がはみ出たところが痒くなるので何度か紙を充て直して湿布しています。
左手1箇所、右手2箇所を刺されて、腫れ上がったのは左手のみ。別の虫に刺されたのかと思うほど違いが生じるのは何故なのか不思議です。1箇所だと腫れて、2箇所だと毒が毒を中和したりするのでしょうか。かといって2度刺してもらう実験はしたくないので、確かめ様がないのですが。

ワラビを干します

ワラビの保存食、干しワラビに挑戦しています。
以前ワラビの塩漬けを作りましたが、保存はできても使い勝手と味がイマイチ、ワラビは保存せずに食べたい量だけを収穫するようにしていました。が、二人でついたくさん採ってしまったのと、干したワラビがゼンマイのように美味しくなるのか実験中です。

今年初めてゼンマイを採って食べてみました。ゼンマイは干したものを戻して食べた方が美味しいということが分かり、乾物にすることで美味しくなる山菜もあると知りました。

塩蔵はどんなものでもできそうですが、塩をたくさん使うことと、容器やスペースが必要なことがネックです。塩は買わなければなりませんが、干すだけでしたらお金はかからないという点と、容量が小さくなるので保存場所のスペースも小さくてすむという点が気に入っています。
ワラビはアク抜きしてから干しています。

【ワラビのアク抜き】
●材料
ワラビ
重曹もしくは木灰
お湯

●作り方
1、ワラビを洗って容器(鍋やバット)に入れる。
2、お湯を沸かして重曹を溶かす。灰の場合はワラビにふりかけておく。
3、ワラビの入った容器に重曹湯をかけて、ワラビがお湯の中から出ないように落しフタをする。
4、一晩置く。
5、色のついた水を捨て、軽く洗って水に入れる。
6、水の色がつかなくなるまで水を取り替えつつ冷蔵庫か寒い場所で保存する。一週間以内に使い切る。

※ワラビの入ったお鍋を火にかけるなど、高温で処理をするとワラビがクタクタになり、皮が溶けるなど見た目と食感に影響します。沸騰したお湯をワラビにかける方が失敗がありません。重曹を入れすぎてもワラビが溶けます。ワラビの量とお湯の量によりますが、少ないかなと思う程度の量でアク抜きし、アクが抜けきっていなければ何度も水を替えて、水に色がうつらなくなればアクも抜けていきます。


●食べ方
A そのまま食べる。おひたし、納豆に入れる、山菜サラダなど。
B もしアクを感じるようであれば加熱調理して食べる。炒める、煮付けるなど。

キノコも干します

いろいろな保存の仕方がありますが、干すというのは簡単で容量も減っていいですね。
しいたけ、えのき、エリンギ、しめじなどの干しきのこもおすすめです。
裂いて干したエリンギの食感はポルチーニ茸のよう。舞茸だけはイマイチで、干さない方が美味しかったです。

 

田植えのお手伝い

田植え
 2020年5月18日(月)

田植えのお手伝いです。
農薬を使わずに除草するために開発された紙マルチというものを用いての田植えです。機械が植えてくれるとはいえ、30kgある紙のロールをセットしたり苗をセットしたり、人がやる作業もけっこう大変です。機械で植えられないところは田んぼに入って手植えします。

田植えのお手伝い

種苗法(しゅびょうほう)改正の話題が出ました。
農家が自家採種できなくなるという法律です。自分たちで種をつないで稲を育てている人たちが、毎年種を買わなければならなくなります。自分たちで種を採って自給自足していた人たちは、自家採種できなくなるので種を購入しなければなりません。お金がなくても野菜やお米を作って食べていけた生活から、種や苗を購入するためにお金を稼がないと農作物を作れない生活になります。

種苗法改正の理由を調べると、ぶどう(シャインマスカット)やいちご(とちおとめ)など、国内で開発した品種を海外流出から守るためとなっています。
田植えをしながら話していると、この法律に矛盾を感じます。農業、農家を守るためという理由でこの法が改正されるとのことですが、ほとんどの農家にとっては大打撃です。

田植えのお手伝い

スーパーでお米や野菜を購入しているだけでは実感がわかないかもしれませんが、農家が毎年苗や種を購入するということになれば農作物の値段が上がります。これまで育てていた無農薬の野菜やお米、在来種の種を自分たちで種取りできなくなり、手に入れられる消毒した種や遺伝子が組み替えられた種を購入するようになれば、消費者にも、人々の健康にも影響してきます。
大切なのは経済ではなく、人のいのちだということをウイルスから学んでいるはずですが、一部の作物の種の流出を守るためという名の下にこんな不条理な法案が通ってしまうのでしょうか。

種は分かち合えばいいじゃないですか。
もともとは地球にあったものから作られているのですから、誰のものとか開発者を守るとかではなく、いいものはみんなでシェアする時代です。
GIVE AND TAKEからアタエテイクへ。

よし子の腫れた手


さて、昨日アブにさされたところが腫れ上がり、手のひらから指の関節までパンパンになってしまいました。通常3週間くらいで治るようですが、痒いし不自由で、なんとか治すことはできないかと実験しています。温めてはいけなかったようなので、熱をとる処置をしてみることにしました。

【里芋湿布】
●材料
里芋
生姜
小麦粉
湿布にする紙、サラシ布か手ぬぐい。
道具はおろし金。

●作り方
1、里芋の皮を剥いてすりおろす(痒みに敏感な人は厚めに剥いた方がいい)。
2、生姜をおろす。里芋の1割程度の量。
3、同量くらいの小麦粉を混ぜて練る。
4、まざったペーストを紙の上に1cmくらいの厚さに塗る。サラシや手ぬぐいでもいいが、洗うのが大変なので紙に塗って、上から布で覆うとよい。

●使用法
幹部に湿布を貼る。
4〜5時間したら外して患部を水で洗う。
炎症が続くようであれば新しい湿布を作って貼る。

里芋湿布

主に熱のある炎症に用います。ガンの湿布として用いている症例もあります。
アブやブヨに刺されたのは、自分のからだで実験して、どうすればいいのかを身を以て体験するための出来事だったのかもしれません。が、毒にやられるのは楽しくはないので、これからは虫との棲み分けができるようコミュニケーションを学びたいと思います。

 

自然療法

自然療法
 2020年5月17日(日)

今年二度目のブヨに刺されました。
お風呂で髪を洗っている時に刺されました。お風呂場はオープンエアー、壁もなく五右衛門風呂が設置されているだけなので防ぎようがありません。
こうなると「お風呂に入る=ブヨに刺されるかもしれない」という恐怖が生まれます。近所の温泉施設はコロナで休業中。刺されたのはおしり、お灸で炙るにも人の手をかりなければならない箇所です。

ビワの葉を使って

日に日に緑が茂っています。ヘビが出始めました。手の草むしりでは追いつかないので、せめて歩く箇所だけでもやらなければと覚悟を決めて今年初の草刈機を回しました。虫がまとわりつきますがそれでも作業をしていると、手のひらに痛みが走りました。見ると軍手の上から虫に刺されています。草刈機を回しているので防ぎようもなく、何度も何度も虫と草と格闘し、手のひら3箇所を刺されて今日の草刈りを終えました。もっとやりたい箇所はあるのですが、手のひらが腫れ上がってきたので断念。ダースベーダーみたいな虫、調べるとメクラアブ、キンメアブという種類の虫のようです。草刈り中で対処が遅れたのでかなり腫れ上がりました。痛いです。

前回ブヨのときはもぐさのお灸で炙る、でした。
虫の種類が違いますが、今回も同じく熱を持って毒を制す、にチャレンジしてみました。
結果、翌日にものすごく腫れてしまいました。
アブとブヨでは毒が異なるようです。

【アブに刺されたら】
1、刺されてすぐの場合は毒を吸い出す。ポイズンリムーバーがあれば使用する。
2、患部を洗って冷やす。温めてはいけない。
3、枇杷の葉エキスだけでは効かないが、痒みが出たら塗ると静まる。

ブヨの場合は服の上からは刺さないので、長袖長ズボンで防ぐことができますが、アブの場合は服の上からでも刺してくるので注意が必要です。アブがまとわりついてくるときには作業をしないのが望ましいでしょう。

ビワの葉エキス


【枇杷の葉エキス】
●材料
枇杷の葉(乾燥したもの。生葉の場合は洗って水気を切ってから使用。)
焼酎、もしくはホワイトリカー。(長期保存するのであれば35度以上のものが望ましい。)
保存用のガラス瓶などの容器。

●作り方
1、枇杷の葉を刻む。
2、焼酎に漬ける。
3、3ヶ月くらいしたら葉を取り出して、出来上がり。取り出した葉はお風呂に入れるなど活用してください。

●使用法
外用として塗る。虫刺され、切り傷、おでき、歯痛など。
薄めて飲む。冷え性、胃弱、体力回復。
薄めて化粧水とする。
入浴剤とする。

枇杷の葉療法は昔から伝わる民間療法です。枇杷の葉に含まれるアミグダリンがガンに効果があるといわれ、生葉や煎じたものや種の焼酎漬けなど、自然療法でのお手当に用いられています。

柿の葉の天ぷら

竹笋生(たけのこしょうず)
 2020年5月15日(金)

一年間を七十二等分にした季節の暦「七十二候」の竹笋生(たけのこしょうず)の時期です。
はからめ月のカレンダーでは日付のところにタケノコのイラストが、手帳には文字と右ページにイラストが描かれています。
このタケノコとは、日本原産の真竹のことです。中国原産の孟宗竹は3月頃から出初めています。そろそろ暖かい地方では真竹が顔を出し始める頃、それが竹笋生(たけのこしょうず)です。
はからめランドにも真竹がありますが、芽を出すのはもうちょっと先です。

柿の葉の新芽

山にいなくても季節の恵をいただくことができます。
街によくある木の新芽も食べられます。秋に実をつける柿の木、食べられるのは実だけではないのです。柿の木の新芽の天ぷらは、お茶っ葉のような香りがしてとても美味しいです。
はからめランドは標高が高く、柿はならないと言われていますが、温暖化の影響でいつかできるのではないかと思って植えた苗木がちょっとずつ伸びてきました。

【柿の新芽の天ぷら、スナック編】
●材料 
柿の木の新芽(一枚ではなく、ひとふさを摘み取る。)
小麦粉、片栗粉、油。あれば重曹と氷。

●作り方
1、小麦粉3:片栗粉1の割合で混ぜる。(あれば重曹をひとつまみ入れる。入れなくてもOK。)
2、氷を一つ入れて水でとく。
3、ひとふさごとの葉っぱに衣をつけて油であげる。

この揚げ衣はサクサクになってまるでスナック!とってもおいしくあげられます。
小麦粉3:片栗粉1という配合は、東日本大震災の炊き出しのときに一緒に活動していた、料理家の山戸ユカさんに教えてもらいました。氷を入れるのは母から、重曹は自己流です。この三つであげたら究極のサクサクスナックになりました。どんな天ぷらにもおすすめです。重曹のかわりに炭酸水を使うというのもありです。
柿の新芽の天ぷらを教えてくれたのは伊豆でtutty cafeを営むtuttyです。伊豆にいた頃はおいしいものをたくさん教えてもらいました。

乾燥スギナすってスギナ塩


揚げたての天ぷらをスギナ塩でいただくのがわたしのお気に入り。美しくて美味しいです。

【スギナ塩】
●材料
スギナ、塩。道具はすり鉢かミル。

●作り方
1、スギナを採取して洗って陰干しする。
2、乾燥したスギナを擦る(残った硬い繊維は取り除く)。
3、スギナに自然塩を混ぜて擦る(お好みの塩分濃度で)。

色もきれい、塩分もスギナで緩和されます。
青臭くて筋張っていて食べにくいと言われるスギナが美味しくいただけます。
スギナは乾燥させておけばスギナ茶にもふりかけにも活用できて便利です。ゴマや鰹節をフライパンで炒ってスギナ塩と混ぜれば自家製ふりかけに。だいたい1〜2日で乾燥しますが、長期保存の場合はカサカサになるくらい乾燥させた方が安心です。乾燥させたスギナはアイディア次第でいろいろ使えます。スギナにはケイ素が含まれていて、ガンをはじめとする病に効果があるといわれています。

スギナは昔から民間療法に用いられてきました。お茶や天ぷらとして食す他、湿布や腰湯として外用することもできます。スギナ茶には利尿作用もあります。カルシウムやカリウムが豊富に含まれ、体内のナトリウムを排出してくれます。また肝臓を強化し体内の毒素を排出しやすくします。(はからめ月の手帳より)

薪を下ろし終えて・・・

木を見て森を見る
。 2020年5月13日(水)

匠くんは街へ薪取りに、私は山で植物採取に。
引きこもりに近い状態ですが、元気にしています。日々対話するのは植物ばかりです。
毎日野草を摘んで食べていると、その野草とコミュニケーションがとれるようになります。植物の方からアピールしてくることに気がつくようになり、人間時間とは異なる植物時間でのコミュニケーションを感じ始めています。植物の時間は人間の時間的概念とは異なるようで、こちらの都合で関わってもあまりうまくいきません。人間のような激しい感情的なアクションはほとんどなく、とても平和的な植物的概念で淡々と接してくれます。声なき声のテレパシー的なものなので、こちらから聞こうとしなければなかなか対話ができません。植物の方からはいつでも絶えずすべてのものとのエネルギーのやりとりがなされているようですが、感じようとしなければ感じられないくらい静かなものです。
毎日生えている野草を食べているので、細胞も野草よりになってきているのだと思います。食べものが体を作っているのですから、食べているものによって意識が影響を受けるのは当然のことです。

巨大薪

匠くんは2tユニック車をかりて出かけて行き、4台の大きな車で帰ってきました。2tユニック、2tトラック1台、2tダンプ1台、3.5tユニック。この場所に3.5tの車が入って来られたことと、その勇気と勢いに驚きました。
那須の友人から薪を譲ってもらったのですが、一度に運べない量だからと車を手配して運んでくれたのです。会社の車を使って、社長自ら社員さんも率いて来てくれました。
「どんなところに住んでいるのか見て見たかったから。」
と、1日がかりの大仕事を快くやってくださいました。(上2枚の写真は那須の友人より)

スギナを乾燥させる


社会全体で見るとたくさんの問題ばかりがニュースとして流れていきます。
個人や小さなコミュニティレベルで見ると、今をどう生きるかということに一生懸命になっているように思います。誰かのために役に立って感謝の連鎖が生じれば、「pay it forward」「恩送り」の気持ちが生じます。そのひとしずくがひとつながりとなって、流れが生まれ広がっていく、それが社会へと影響していくと思います。
「個を見て全体を見ず」という言葉がありますが、今は全体像を捉えようがありません。多数決や社会全体の考え、意見が正しいとは言えません。「個を見て全体と成す」ことこそ必要なときなのではないでしょうか。人は大変な状況に追いやられて、気づきや目覚めのチャンスを手にすることができます。何度も何度も気がつくまで目覚めるまで、その逆境はやって来ます。放射能が広がり、マイクロプラスチックが水に溶け、ウイルスが蔓延し、種が採れなくなり、政治が腐敗し、言いたいことが言えなくなるその日まで、何度も何度も気がつくまで目覚めるまで、マトリックスは続きます。
声をあげてアクションを起こすことも必要です。小さき声を聞くことも、水を汚さずに生きることも、誰かのために思いやりを思って行動することも大切なことです。今できることを今やらなくていつやるのか、と時代が急速に動いています。

コンクリ作業開始前の準備
ミッションコンクリート
。 2020年5月11日(月)

晴れたので、お風呂場のコンクリートを打ちました。
素人が狭い範囲にコンクリートを打つことに高度な技術は必要ありません。大切なのは準備と段取りで、そこを怠るときれいにできないので段取り八分で臨みます。外作業の場合は天候にも左右されるので、天気予報もチェックします。以前コンクリートを打った後に大雨が振って、雨の跡が残ったことがあります。

コンクリ作業

朝8時、作業開始。
コンクリートはセメントと砂と砂利と水をまぜて作ります。
「手練り(スコップで自分で混ぜる)」はとても体力のいる大変な作業です。今回はミキサーをかりました。あらかじめ砂利を敷き型枠を設置して鉄筋を入れておいた上に、出来立てホヤホヤのコンクリートを左官道具を使って、隙間なく角にもきちんと詰まるように入れていきます。
ここで注意することは、コンクリートは固まってしまうものなので、中途半端にやめられないということです。必要面積にちょうどいい分量を考えてコンクリートを作り、作ったら使い切らなければなりません。午後から続きをやろうという場合は、使った道具全てを水で洗っておきます。固まってしまうものを扱っていると心得て取り組みます。例えば半分打って半分は午後から、となるとその半分のところに境目ができてしまうということです。打った状態で強い日差しが当たり続けると一気に乾燥してひび割れが入る可能性があるので、シートで覆って乾かします。
午前中いっぱいやって、続きは午後からスタートします。

お昼ご飯はその場で収穫したウドを天ぷらにしました。初めの頃は山へ探しに行っていましたが、年々生えてきたものを収穫しやすい場所に移植して増やしてきました。毎年同じところから芽が出てくるのを楽しみにしています。

ウドの天ぷら蕎麦


午後の作業も引き続きコンクリートです。必要量を作って使い切る、というのが大切です。
「セメントと砂だけで練って。まずカラ練りしてから水入れて。」と、いきなり手練りを言い渡されました。匠くんは表面を整えているので手が離せない、という状態です。少量なので機械を回さないで今すぐに作ってくれ、ということです。ミキサーがあるので安心していたら想定外の手練り…。

【簡単にできるコンクリートの手練り】
●材料
セメント、砂、砂利、水。 道具はフネ、角型スコップ、水を入れるためのバケツかホース。
●作り方
1 フネ(コンクリートなどを練るための底が平らな容器)にセメントと砂と砂利を入れて角型スコップで混ぜ合わせる。
2 混ざったらそこに水を入れて練るように混ぜ合わせる。
※配分はセメントの袋に書いてあります。
セメント1:砂3:砂利4など。

この作業は水を含むと重たくなってかなり大変な作業なのです。砂利を入れれば容量も増え強度も増すのですが、表面の仕上げなど滑らかにしたい箇所にはセメントと砂だけを練ってモルタルという状態にするときれいに仕上げることができます。

コンクリートを打ち終わったら、全ての道具を洗います。洗い水にはコンクリート成分が含まれているので排水するところも考えなければなりません。川や畑に通じるところには流せませんし、排水溝が固まる可能性もあるので通常の排水場所にも流してはいけません。今回は次にコンクリートを打つ予定の場所に流しました。

素人のコンクリート作業、とはいえ、経験を積むたびに匠くんのスキルアップが目覚ましいです。

コンクリートの型枠設置

母の日
。 2020年5月10日(日)

5月第二日曜日は母の日です。
1910年アメリカウエストバージニア州で始まった母の日、日本には1915年に教会のお祝い行事として入ってきました。赤いカーネーションを贈るというのが定着しています。

父が亡くなった時に、街に出るとどこのお店も「父の日フェア」だったのが辛かった思い出があります。子どもを失くした人には、こどもの日はどう響くのでしょう。
子や親を思うのであれば、日は関係ないということを誰もが知っているはずなのに、その日に感謝を伝えて贈り物を贈るような風習が生まれるのは、人々が求めているからなのでしょうか。
「バレンタインデーと一緒だよ。」と匠くん。
いつも言えないことを伝えることができる日と捉えれば、悪くはないかもしれません。
特定の人だけでなく「アースデイ(地球の日)」のように、誰にとっても参加できる日だったらいいですね。

お風呂の施工に取り掛かりました。
水回りと排水、基礎となるコンクリート打ちなど、砂利やU字溝、鉄筋を用いての手作りです。青空施工なのでお天気に左右されるため、準備と段取りが8割を占めます。

お昼ご飯

シドケが出始めました。
モミジガサとも呼ばれる山菜で、アクもなく香り良くとても美味しいので、ご近所さんが山へとひっきりなしに出かけて行きます。たくさんあれば湯がいておひたしが最高です。天ぷら、白和えや胡麻和えもおすすめです。ご近所さんによると、葉をむしって茎の塩漬けという保存食にもできるそうです。
セリご飯、里芋のコロッケ、シドケのおひたしのお昼ご飯。

里芋の皮の素揚げ

捨てるものでおいしいものが作れたら発見じゃないですか?
里芋コロッケを作った時に出た里芋の皮を用いたレシピです。
伊豆にいた頃、修善寺でカフェ(tutty cafe)を営む友人tuttyに教えてもらいました。

【里芋の皮の素揚げ】
●材料
里芋の皮



●作り方
里芋の皮をよく洗って剥く。
(揚げることを考えて剥くと揚げやすさと食べやすさにつながります。)
油で里芋の皮を揚げる。
塩を降る。

簡単、単純なのにすごく美味しいおつまみ、おやつとなります。
片栗粉や小麦粉をまぶせば、お料理一品の領域となり得ます。
今回は那須でお野菜を作っている「那須野が原菌ちゃんファーム」の里芋の皮で作りました。
発酵させた菌を堆肥として野菜を育てている菌ちゃんファームの里芋だからこそ、皮もおいしくいただきます。無農薬の里芋が手に入ったら、皮も捨てずにいただいてみてください。捨てるものがおいしくいただけるなんて、嬉しい発見です。

暫定的な扉

満月
。 2020年5月7日(木)

満月ちょうどの時間は19:45、月は蠍座に位置します。

5月の満月にはウエサク祭と呼ばれる満月祭が行われます。
お釈迦様が生まれた日、悟りを開いた日、亡くなった日がインド暦のヴァイシャーカ月の満月の日だったということから、ヴァイシャーカ祭がウエサク祭として現在も行われています。
日本では京都の鞍馬寺で行われています。今年はコロナの影響で一般公開せずに関係者のみで行われるとのことです。
以前に鞍馬寺のウエサク祭に参加したことがあります。ひとりひとりがろうそくを月に掲げ、清水を月に捧げて祈ります。一般参加者は休憩などさせてもらえますが、境内での祈りは一晩中捧げられていました。祈りの最中に境内で小火騒ぎが起き人々が動揺していたとき、スリランカから来ていたお坊さんたちがまったく微動だにせずお経をあげ続けていた様子が印象的でした。

「新緑の5月の満月の夜には、すべてのものの目覚めのために天界から強いエネルギーが降り注ぐといわれ、満月に清水を供える五月満月の秘儀が鞍馬山で執り行わていました。遥かヒマラヤでもこの夜に釈尊の徳を讃えてウエサクの祭りが敬虔に営まれている事がわかり、戦後、五月満月の秘儀を「ウエサクさい」  とよんで広く公開し、全ての目覚めと平安を祈ります。(鞍馬寺年中行事より)」

暫定的な扉

シリーズ完結編といってもいいのではないでしょうか、「あるもので作る」しかなかった「三つ目の扉」です。
工房の扉(二つ目)を作っている最中にプレーナーから火花が散り、その後使えなくなりました。便乗するかのように発電機からも煙が出ていろいろ作業が滞っていました。
海外製品なので取扱店に問い合わせしているようですが、返事は大型連休明けでしょうか。
「暫定的に作るしかない。」
製材ができないので使いたい木を用いることができません。よって、またまた廃材で作ることになりました。1日で完成させた工房の扉三つ目。怪我の功名的に実はとても可愛いんじゃないかと思います。これでようやく雨をしのぎ戸締りすることができるようになりました。

五月の満月

工房に取り掛かりきりで手付かずの未完成五右衛門風呂ですが、日々沸かしています。誰もいない山の中、月明かりで入るウエサク風呂はエネルギーチャージのようでした。工房の戸締りができたので、お風呂場施工に向けて準備を進めます。

扉

振替休日
。 2020年5月6日(水)

振替休日、ゴールデンウィーク最終日です。
5月6日までとされていた緊急事態宣言が5月31日まで延長されました。
海外ではもう始まっている新しい日常、「ニューノーマル」の幕開けです。

人は順応性を持った生物です。政府が対応仕切れなくても、経済の停滞と社会生活の変化にそれぞれが対応し始めています。商品は新たな販路を見つけ出し、人々は協力し合って新しい日常を生み出しています。生物界では順応性のある種が生き残っていくものです。
コシアブラ曼荼羅
コロナ収束に向けて、と聞きます。
人に感染するコロナウイルスは7種類あります。そのうちのヒト型コロナウイルスは4種類で、主に風邪などの軽い症状を引き起こします。残りの3型が肺炎など深刻な症状を引き起こす新型コロナウイルスSARS、MERS、 今回のCOVID-19です。
ワクチンがないことで感染拡大していることから、様々なワクチンの開発が進められています。アビガン、エボラ出血熱に使われる薬から作られたレムデシビル、アクテムラ、さらにこれから開発、臨床実験がなされるでしょう。
薬には特許が取得されています。開発したものは申請をして特許を取得することができます。病気にも特許が取られているということを知りました。例えばエボラ出血熱、2007年にアメリカで特許が取られています。
コシアブラもりもり
コロナが収束した後の世界を想像することができますか。
ニューノーマルがノーマルになった頃、次の新しい型がやってくるかもしれない、という可能性はどれくらいあると思いますか。

今年のコシアブラ1kgに含まれる放射線セシウム137は344ベクレルでした。セシウム134は不検出、半減期が過ぎたことを伺わせます。原発災害による放射能被害に現在「収束」という言葉は用いられません。
近い未来、再び地震が起きて原子力発電所から放射能が漏れるかもしれない、という可能性はどれくらいあると思いますか。人工であれ自然であれ、起こることにより想像できる事象があるのであれば、その原因を作らないことです。
残念ながら9年経った今でも、コシアブラが直売所に並ぶことはありません。すごくおいしい山菜なんですけれど。

よもぎ餅

こどもの日、立夏
。 2020年5月5日(火)

端午の節句の「端」ははじまりを意味するので、端午とははじめの午の日という意味です。現在では午(ご)を五(ご)として5月5日に行われるようになりました。邪気を祓い延命を願う、祈りと祓いの行事でありました。1948年に「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」ことを趣旨とする「こどもの日」が制定されました。(はからめ月の手帳より)
よもぎパン
二十四節気の立夏です。暦の上での夏、夏の気配が感じられる頃です。
近年では「暦の上では」という前置きがなくてもすでに夏日、真夏日という言葉が使われはじめる頃となりました。
春土用があけ、これからは夏の気候で暮らす準備をしていきます。
新緑が目覚ましい勢いを帯びています。新しい山菜も出始めました。暑さとともに食材の保存状態も気にする季節です。昨年の保存食を料理して、新しいものと入れ替えるようにしています。家の中も風通しよくして、薪ストーブも暖を取る用から料理をする用に使い変えています。
よもぎパスタ
家の目の前のよもぎが真っ青に繁っています。草取り感覚で新芽を摘み採りました。主人に必要な薬草は足元に生えてくる、といいます。一通りの薬草は一度は食してみようと思っています。
米粉がなかったのですが定番のよもぎ餅が食べたかったので、切り餅で作ってみました。よもぎ餅、よもぎパン、よもぎのジェノベーゼこごみのせ。今日の草取りを食べきった感。



みどりの日
。 2020年5月4日(月)

「自然にしたしむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ」ことを趣旨とした国民の祝日です。2007年(平成19年)に祝日と祝日の間の平日「国民の休日」を「みどりの日」と定めました。
「みどりの日」は1989年(平成元年)から2006年(平成18年)までは4月29日でした。4月29日は昭和天皇の誕生日、「天皇誕生日」から「みどりの日」になり「昭和の日」となりました。
はからめ月のカレンダー
月のカレンダーをお使いの方からメッセージをいただきました。
4月のカレンダーの下段に書いてあった文章を読み返してハッとしたとのこと。
「現在の学校年度は4月始まりですが、明治以前は寺子屋や私塾が学校の役目を果たし、いつでも入学でき学力に合わせて期間を決めずに学ぶことができました。」(はからめ月のカレンダー4月より)
今こそ明治以前に学ぶことがありそうです。江戸時代の自給率やリサイクルシステムは見習うこと多し。飛行機も電車もない時代です。人々は歩ける範囲の中で暮らし、はたをらくにすることに時間を使いました。
「朝飯前」という言葉があります。「そんなの朝飯前だよ、」というのは「朝ごはんを食べる前にする働き」のことだそうで、向こう三軒両隣に声をかけ、母子家庭、父子家庭、老人の一人暮らしの中で困ったことが起きていないか様子を見てその手立てをするのが日課だったとか。もちろんこれは浮世の義理で無報酬です。朝ごはんを食べたら生活のために働きます。昼食が済んだ午後からは町のためにはたをらくにする(働く)時間。夕方、夏などはみんなで一斉に打ち水をして明日を元気に過ごすために備えました。「あそび」にひっかけて「明日備(あすび)」というレクリエーションの時間というのですから、江戸っ子が「粋だねぇ」といわれるのは生活の中で育まれてきた知恵と遊び心からだと感じられます。
江戸しぐさ
はからめ月のカレンダーには両サイドと下段に歳時記や豆知識などを記載しています。今は2021年版を考えている最中です。

電動工具の修理

憲法記念日
。 2020年5月3日(日)

5月3日は日本国憲法の公布日昭和21年11月3日の半年後にあたる施行日の日付です。「日本国憲法の施行を記念し、国の成長を期する日」としています。(はからめ月の手帳より)

NHKの世論調査で、憲法改正の議論について今進めるべきかどうか聞いたところ、「憲法以外の問題に優先して取り組むべき」との回答が78%だったとラジオから流れてきました。
芽が出た
国会では連休明けに種苗法改正の審議がされます。農家が種取りや株分けをしながら繰り返し作物を育てる自家増殖を一律禁止にするのが改正の趣旨です。
食料自給率30%台といわれるこの国で、自分たちで種をつなげていくことを禁止するような法案がなぜ審議されるのか、コロナ禍の真っ只中において、この事実を知る人はどれくらいいるのでしょう。
手作りマスク
寒かった日々がいつの間にか、真夏日との言葉を耳にする気候になりました。
先日作ったマスクが「暑い」との言葉を聞き、夏用マスクを作りました。今回は間に不織布を入れず、表地は綿、裏地は絹で作りました。異なる素材を重ねることで飛沫粒子を99%寄せ付けないとの記述を見つけ、薄くて涼しい素材を用いました。ミシンはないので手縫いです。

手作り扉

八十八夜、令和2年目。 2020年5月1日(金)

立春から数えて88日目の八十八夜は、一字に重ねると「コメ」となることから縁起がよいとされ、この日に苗代づくりを始めたり種籾をおろしたりしました。(はからめ月の手帳より)

令和になって1年が経ちました。
昨年の今日には想像もしていなかった令和2年目です。
いた人がいなくなり、できたことができなくなり、当たり前が当たり前でない日々を送ることが続きます。過去でも未来でもなく、今を生きるという事実を感じています。
(上は今日完成した工房の扉の半分の写真)玉ねぎ染め
黄色い糸がなかったので、白い糸を染めてみることにしました。ついでに手帳のしおり用の麻紐も染めました。
あるもので作るシリーズ、今日は草木染めです。
玉ねぎ染め【草木染め・玉ねぎの皮】
●材料
玉ねぎの皮 染めたいものの1/2g
錆びた鉄釘(ミョウバン、銅でも可。)
鍋、ザル、さいばし

●染め方
1、鍋に玉ねぎの皮を入れて20分〜30分くらい煮出す。
2、皮をザルで漉して染液を準備する。
3、染めたいものを染液に浸して30分くらい放置、もしくは煮出して色を入れる。
4、染まったものを取り出して媒染液に浸す。
5、再び染液に浸す。
6、洗って乾かす。

●媒染液の作り方
錆びた鉄釘を水と酢(1:1)に浸して3日間おく。
鉄を取り出して液体を水で薄めて使う。

※ウールやシルクは染まりやすいです。新品のコットンは色が入りにくいので、一度豆乳に浸すと染まりやすくなります。

日頃から玉ねぎの皮を取っておいてためておくといいです。媒染液も3日前から用意しておくか、薬局でミョウバンを購入しておくなど準備を整えてから染めに入ります。
すぐに染めたい場合はコーヒーや紅茶でも染められます。
玉ねぎの皮は黄色、ビワの葉はピンク、コーヒー、紅茶は茶色に染まります。

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