啓蟄 2020年3月5日(木)
暖かくなってきたからそろそろ動き出そうって感じの啓蟄。よし子の母が立春の日に旅立ってから1ヶ月が経った。悲しみというのは何かをしたらとか時間が経ったらとかで癒えるものではないのだろう。悲しさが悲しくならないわけではないのだから。忘れるのかな・・・。
僕はというと、次々と目の前に現れることをこなしていっていたら今日になったといった感覚だ。中でもここ半月ほど時間を費やしていたのが、毎年作っているOPEN JAPANの報告書。全国にちらばる仲間たちと連絡を取りながら、作り上げる報告書なのだが、いろいろ一筋縄でいかないところが面白い(?)。
昨年の台風19号で被災した宮城県丸森町を中心に現在ベースを構えているOPEN JAPANの災害支援チーム。発災時より現地に滞在しながら活動を続けている仲間たちの気持ちを一人でも多くの人に少しでも伝えられたらと思って今回もデザインをしてみた。報告書といっても、昨年1年間の活動内容を報告するだけでなく、僕にとっては未来に繋がる扉をページの中に設置するようなイメージのもの。いつもこの報告書を作っている間は、いろいろなことが頭をめぐる。
さて、デスクワークばかりの日々が続いたが、報告書も仕上がりようやく外作業も開始。ユンボくんのエンジンをかける。今年は雪が少なかったせいもあり山の風景がちょっといつもと違う。辺りを見回すと手をかけたい箇所が多いこと。まずは家の近くからと、冬の間に気になっていた倒木の処理など久々に汗をかきながらの外作業だ。体を動かすのはいい。
2020年のスタートはいろいろあって気持ちがなかなか前に進まなかったけれど、僕の気持ちとは関係なくメープルは樹液を吸い上げるし、ワサビの花は咲く。山の中で生活をしていると、僕たちはただただ自然のリズムについていけば良いだけなのかもしれない・・・と思えてくる。 |