押田マルシェ
押田マルシェ。 2018年9月29日(土)

福島県矢祭町の押田製材所展示会にて開催されている押田マルシェに参加させていただきました。矢祭町は福島県最南端の町です。矢祭の人は郷土愛が深く、町おこしに一生懸命取り組んでいます。以前品川駅のエキュートで矢祭町の野菜を購入したことがあります。こちらの生産者さんたちが一丸となって「もったいない市場」という農産物の販売促進を行っていて、全国へ赴いているそうです。今回のマルシェではその「もったいない市場」のお仲間、地域おこし協力隊の方々とご一緒させていただきました。矢祭の名産品はゆずと山椒、久慈川の鮎だそうです。この日は鮎の試作品「鮎の押し寿司」が振る舞われ、たくさんの人が鮎を楽しみに訪れてもいました。
押田マルシェ
途中匠くんは何度も何度も材を見に行き、欲しい物がいくつか見つかったようです。
「次に必要なのは壁材で、カヌーやパドルの材料は工房が完成してからにしたら?」との話し合いで高級材を購入するのは思いとどまっていました。雨ざらしになったり保管場所がないので、たくさんの材料を今購入しても結局使うまでに置き場所に困ってしまいます。
「壁材買ったら?」
「壁材はいつでも注文できるからあとで数計算して買う。今買っても作業できないから。」
「ふーん。だったらカヌー材なんてもっとあとじゃん。」
「来年にはないかもしれない、あの材は…。」
「来年もっといいのがあるかもしれないし、縁があればまた出会うでしょ。」
という訳で、今回は朴(ホオ)の木のまな板を購入。今使えるものを買うことにしました。
押田製材所展示会の様子
気になるお天気は予報通りではありましたが、みなさん最後までやりきりました。
月のカレンダー、手帳を手にしてくださった方々、ありがとうございました。
地域の祭りっぽくて、楽しい展示会でした。
参加させていただき、感謝申し上げます。


関連サイト 押田製材所


一筆箋
一筆箋。 2018年9月28日(金)

月のカレンダーと手帳は自分たちで印刷しています。
プリンターの具合やトナーの状態によって時々色の調子が変動します。以前、テント生活をしていたときには温度湿度によって印刷の状態に変化が生じとてもとても大変でした。家生活になって急激な温度変化が少なくなったとはいえ、やはりトナーを変えたときや機械の具合で思ったような色が印刷されないことがあります。何枚も何枚も、月のカレンダーとして製本されない紙ができてしまうことになります。
そんなもったいない葦紙を、あらたに一筆箋としてデザインしています。ご覧になった方もいらっしゃるかもしれませんね。
これまでのカレンダーの絵を用いているので、たくさんの種類ができます。イベント出展など直接販売する機会があるときには販売もしています。月の手帳に掲載している「江戸しぐさ」のもったい大事という言葉が、この一筆箋を手にして感じていただけたらいいなあと思います。


押田製材所展示会
出展告知@押田製材所展示会。 2018年9月27日(木)

今年も矢祭町の押田製材所の展示会に出展させていただきます。
9月29日(土)8:00~17:00 入場無料:お土産付き
13:00からは材木のセリが行われます。
地元の名店「さかな家」さんのうどんも振る舞われます。

わたしたちと押田製材所のご縁は、茨城県でたまたま入ったおそば屋さんに起因します。
「これから家を建てて工房も建ててカヌーを作ろうと思って福島に移住した、」と話すと、店主が「矢祭町で同級生が材木屋をやっているから電話してやる、」とその場で携帯を取り出して電話をかけてくれました。おそば屋さんの同級生は今の押田製材所の会長でした。それから材木の相談に伺い材を購入し、社長の奥様とは和船をつくったときに知り合った共通の知人がいたこともあって仲よくさせていただいております。
縁とはおもしろいですね。

匠くんは展示会で材木を見るのが毎年の楽しみになっています。
材木屋さんの展示会はいろいろな木があっておもしろいですよ。

29日、月とカヌーは押田マルというマルシェの一角で、月のカレンダーと手帳、一筆箋や手ぬぐいを販売させていただきます。お近くの方は遊びに来てくださいね。矢祭町の美味しい物も販売されます。クレープ屋さんの販売、ワンコインマッサージもあるみたいです。材木目的以外にも楽しめる工夫がされている展示会なのです。


関連サイト 押田製材所


暦のお話会
暦のお話会。 2018年9月26日(水)

今年も東北からスタート、暦のお話会に出向きます。
はからめ月のカレンダーと手帳に掲載している内容の説明と、暦を通して物事の本質を考える時間を設けていただきました。こころとからだに響く美味しいお食事も楽しめます。
読書の秋、食欲の秋、芸術の秋。
興味のあることやチャレンジする勇気、知識を深める機会を存分に謳歌してください。

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月とカヌー、秋の暦のお話会
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●ギャラリー迦哩迦
10月20、21日(土日) (1時15分〜4時30分)
参加費: 1,500円 (別途オーダー:ランチタイムには美しい器でいただける養生ご飯もご注文できます。手作りスイーツもあります。)
山形県山形市小白川町5-25-60
023-633-0518
http://www.kalika369.jp

●緑水庵
10月22日(月) (10時30分〜14時30分)
参加費: 3,000円(お茶、オーガニックベジのお弁当付)
宮城県仙台市青葉区片平一丁目2―5
july27th.lily@docomo.ne.jp (田村まで)

●穀雨茶房もも
11月18日(日)
宮城県石巻市駅前北通り3-3-23
0225-24-8134
(十日夜にちなんだ月をイメージしたお食事付。)
定員12名
https://www.sabo-momo.com/

お近くの方、ぜひお会いできたら嬉しいです。



月のカレンダー完成!
お月見泥棒。 2018年9月25日(火)

月にまつわる風習を。
この地方では十五夜の夕方頃、子どもたちが大きな袋を持って外を歩いています。お月見泥棒といって、ご近所を回ってお菓子をもらうのだそうです。この日に合わせて商店や家々ではあらかじめお菓子を用意しておくのだとか。商店街では会報でお菓子を用意しておいてくださいと回ってくるそうで、十五夜の日は大人も子どももそわそわワクワク、なんだかいつもと違います。
この日は酒屋も金物屋もクリーニング屋も、通常子どもには縁のないお店もお菓子を用意して待っていて、大人にとっても楽しみな夜です。
月のカレンダー完成!
かつては十五夜お月様にお供えしていたお団子やおまんじゅうを、子どもがこっそり盗んでいったことに由来するらしく、「お月見泥棒」とはかわいいネーミングですね。調べてみると、この日に限って他人の畑の芋を盗んでもよかったとの記述もあり、地域性と時代性が感じられます。

「だからかぁ、さっき子どもが宝石屋を覗いていたのは〜、」と納得。

今までは子どもたちだけで回っていたそうですが、近年は物騒だからと保護者同伴になっていてちょっと残念。子どもたちだけで夕方のお菓子めぐりなんて、すごく楽しそうな行事ですよね。


月のカレンダー完成!
中秋の名月、月のカレンダー&手帳発売。 2018年9月24日(月)

秋の半ば、中秋の名月ですね。
中秋の名月は十五夜とも言われます。旧暦八月十五日の夜のお月見のことなので、必ずしも十五夜が満月にあたるとは限りません。今月は明日が満月のように、ときには旧暦十四日や十六日が満月になることもあります。
「中秋」とは旧暦の八月(葉月)の異名です。旧暦では七月(文月)八月(葉月)九月(長月)を秋と考えます。その三ヶ月間の秋をそれぞれ初秋、中秋、晩秋といい、よって八月は中秋となるわけなので、言い換えると「中秋の名月」とは「旧暦八月の名月」ということとなります。そして十五夜とあるように、名月とは旧暦十五日なんだと誰かが決めたため、「中秋の名月」は旧暦八月十五日となっているんですね。

「はからめ月のカレンダー」が完成しました。
今年感じたことや体験したことなどを経て、2019年版には新たに気象現象のこと、代替療法のことを記述し、よりこの世界を深く感じていただけるような暦として作らせていただきました。

カレンダー、手帳とも、ひとつひとつ手作業で綴じて完成させています。
届くまでのお時間も、ゆっくりと、楽しみにお待ちいただけますと幸いです。

これからはじまる秋の夜長を深く味わってくださいね。


七十二候のイラストが入りました。
秋分の日 。 2018年9月23日(日)

二十四節気、昼夜の長さが等しくなる頃、秋分の日です。
久しぶりに晴れました。

手帳のデザインがあがり、校正をしています。
2019年版の手帳にはちょっと絵心を入れてみました。
七十二候という一年を72等分に分けた季節の暦を表す絵を入れてみました。
カレンダーにはこれまでも絵を入れていましたが、手帳に入れるのは2019年版からとなります。その週の季節を感じてもらえるように、右余白ページに邪魔にならないように配置しました。
余白ページは絵を描いたり文字を書いたり予定を書き足したりメモしたり、自由に使えるようにと白紙にしています。その週の気象や動植物の動向も共に感じていただけたら、自由な発想と季節感が織りなすオリジナルの記録になるのでは、今からワクワクしています。


葦紙
葦紙。 2018年9月22日(土)

月のカレンダーと手帳に用いている紙は琵琶湖淀川水系の葦を原料とした葦紙です。毎年紙を注文して送ってもらい、この山の中で印刷をしています。今年は紙を届けてくれる車が大きくてここまで入って来られず、道まで取りに行きました。
葦は成長の過程で水を浄化する作用があり、苅ってあげればあげるほど伸びる植物です。ということは、使えば使うほど水を浄化する、そんな気持ちを持ってこの紙を用いています。使い心地もいい感じです。
用途の済んだ紙や書き損じた(印刷ミスした)紙となっても、すぐに捨ててしまうのはしのびない…。ものを大切にする気持ちは、まずこの「紙を大切にする」ことから学びました。この紙でカレンダーを作るのにどれだけのエネルギーが使われてできたのかを想像します。葦を苅ってパルプとして紙を製造し裁断し梱包し遠路はるばる福島県の山の中まで運ばれてきて印刷機にかけられます。カヌーで旅した琵琶湖の水を吸った葦が、今ここでカレンダーとして一年を通して使われるものとなります。一滴の水の旅、葦の旅。葦舟を作っている友人がいますが、葦とはわたしたちに何かを思い出させる不思議な力があるのかもしれませんね。用途だけではない、植物自体の持つエネルギーがあるのかもしれません。
そんな植物からできた月のカレンダーです。使っていただけるのを楽しみにしています。


関連サイト 株式会社コクヨ工業滋賀


猪鹿蝶
毎月の絵。 2018年9月21日(金)

月のカレンダーの中央上には毎月の絵を描いています。季節を感じられるようなもの、場所を思い描くもの、宇宙をイメージするようなもの、おもしろいと思ったものなど様々です。2019年版に登場するのは「永久機関」。永久機関を知らなければデザイン画とも見えてしまう不思議な絵、さて何月の絵として登場するでしょう。間もなく発売予定のカレンダー、毎月の絵もお楽しみに!


12枚のストーリー
12枚のストーリー。 2018年9月20日(木)

月のカレンダーの右下に毎年描いている絵は、全部で12枚の続き物となっております。文字のない絵本のようなものをイメージして作っています。今年のものはイメージが先にあり、あとから「POWERS OF TEN」に似ていますね、と教えてもらいました。
2019年版は「夜明け」の絵から始まります。 こちらはわたしの好きな絵本からイメージしています。カレンダーを手にしたら、是非12枚のストーリーも楽しんでみてくださいね。

今日から秋彼岸、曼珠沙華の花も咲き、山には秋の七草が色を添えています。


関連サイト Powers of Ten [YouTube]


手帳制作風景
月の手帳 2018年9月19日(水)

月の手帳のデザインをしています。
手帳はカレンダーをもとに作っているので、カレンダーが完成してからデザインを進めます。
ページ数が多いのと、年々情報が増えていくので組むのに時間がかかります。

加えて今回はムーンサークルカレンダーのデザインも同時進行しています。
イメージを形にする作業から、色やバランスを決めにかかっています。
複数の人とのものづくりは、時間とエネルギーがかかった分、自分では作れないものが生み出されるというおもしろさがあります。さて、2019年版はどうなるでしょう。

昨年の種で育てたコスモスがたくさん咲いています。草刈りできなかった場所にもたくさんの野菊や猪独活の花が咲き、遠目には花に囲まれた生活です。


カレンダー作業
月のカレンダー 2018年9月11日(水)

デザインと色校、印刷へとカレンダー作業をしています。
毎日のように雨が降っています。

台風、地震と災害が続き、災害が起こると頼まれごとが出てきます。
台風で畑の柵が壊れました。
予定していない仕事が続きます。

災害発生と比例するように、被災していない人たちの心と身体のバランスも崩れているように感じます。被災地の状況に心痛めてバランスを崩してしまうのか、地球のリズムと同調しているのか、いずれにせよ、災害時には被災地以外のところにいる人たちも少なからず影響を受けてしまうということは明らかです。

「何かしたいけれど、何もできない自分に罪悪感を感じてしまう。」
「よかれと思ってやってみたけれど、空回りしてしまったように感じる。」
これまでいろいろなところでこのような声を聞いてきました。

自分自身もすぐに現場に行けないことへの罪悪感や無力感、現場から帰ってくればまだ現地にいる人たちへの申し訳なさのようなものを感じていました。
本当は、そんな必要はないのですけれど。
ときどきそんなお悩み相談なども受け、自分を振り返りまた自己反省しています。
「何ができるか、」という問いには
「今自分ができることは、」という肯定をもって、日々の学びとしています。
昨日まで支援者だった人が、今日は被災者となりうる状況です。
問われているのは「どう生きるか」なのではないかと思います。
(そういう小説が漫画化されて流行りましたね。)

デザインがあがったときのカレンダー作業は瞑想的です。
デザインがあがるまでは産みの苦しみを味わいますが、ここから先は日々瞑想生活です。


関連サイト OPEN JAPANのWEBサイト

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