BeGood Cafe Tokyo vol.100

BeGood Cafe vol.100 @代官山カラート 2018年3月25日(日)

「BeGood Cafe vol.100」を東京代官山カラートを会場として開催しました。
「BeGood Cafe」とは1999年から持続可能な社会の提案をテーマに、「素敵ないいことはじめよう」といううたい文句で様々なジャンルにわたった企画を出し、毎回新しいテーマで開催していた月に一回のイベントです。そこではオーガニックフードやドリンクを楽しみながらゲストスピーカーのトークを聞いたり、Green Rockと名付けられたライブを楽しんだり、プリズムという名のヒーリングブースで癒されたり、オープンマイクという新しいスタイルのパフォーマンスをステージで繰り広げていました。
プロデューサーのシキタ純さんが昨年の9月に急逝したことで、急遽仲間が集まって99回で止まっていたBeGood Cafeの記念すべき第100回を10年ぶりに企画、シキタさんの誕生日に開催することにしたのです。
当時東京にいた仲間も地方へと移り、会場下見以外のやりとりはnetでのコミュニケーションとなりました。その日が近づくにつれメッセンジャーやサイボウズでのやりとりは夜な夜な続き、とうとう前日、眠れない興奮状態のままなんとかその日を迎えました。
シキタさん
代官山に事務所があった当時は、泣いて笑ってケンカして励まして、いろいろなドラマがありました。仲間のリエちゃんは「大人の青春」と表現していました。世代も職業も異なるみんながお金という経済システムに縛られることなく、一ボランティアとして関わり続け本気で作ってきたイベントでした。みんなこの社会への新しいアプローチを模索していた時代でした。

BeGood Cafeはたくさんの人たちを巻きこむ大きなムーブメントとなり、大阪、名古屋、福岡、宮崎をはじめ各地へと飛び火、アースデイ、Be-in、エコプロダクツBeGood VIllage、愛地球博ナチュラルフードカフェ、greenz.jp、ここから生まれた社会現象は数えきれません。あの当時にクラウドファンデイングで映画も作りました。
「これを、当時は毎月やっていたんだよね?」「考えられないよ、これを毎月、しかも違うテーマで開催してたってすごいことだよ!」
BeGoodCafeのロゴの入ったベレー帽
1999年以来の仲間たちが集まりまりました。スタッフとして制作する仲間、クラウドファンディングで開催を実現させてくれた仲間、当日ゲストとして足を運んでくれた仲間…。涙と笑顔が交差するイベントでした。新しい人たちにも是非この素晴らしい世界を体験してもらいたいと呼びかけたことから、たくさんのお客様が来てくれたことはとても素晴らしい未来への架け橋となりました。
BeGood Cafeのオープニングはいつもドアーズのあの曲(下にリンク)です。
学びの場であり遊びの場であり、世界を変える力となる種を蒔く場であった、今ではそう確信しています。かつて「水晶の舟」に乗って時空を旅していた仲間とこうして再び出会えた奇跡に感謝するとともに、新たな旅立ちの日まで、この世界で今自分は何をするのかを投げかけてくれたような気がしています。シキタさんはいつもこう言っていました。「人生の主役はあなたです。あなたの会社の上司でも、親でも、恋人でもない。宇宙の中心はあなたです。」
素敵ないいことはもうすでにみんなのもとに訪れていて、それに気がつくのを待っていたのかもしれません。
始まりがあるものには終わりが訪れます。ずっと終わらなかったBeGood Cafeがシキタさんとともに終わってしまったように感じます。桜の花が散ってしまうように、これも一夜の夢のような出来事として記憶されるのでしょう。


関連サイト The Crystal Ship(The Doors) ・ BeGood Cafe Tokyo vol.100


白牡丹さんにてお話会

春分の日、暦のお話会。 2018年3月21日

二十四節気の「春分」、太陽が真東から昇り真西に沈む、昼夜の長さが等しくなる頃です。
春分点を宇宙の元旦ととらえて、春の訪れとともに地球の一年がはじまると考える特別な日でもあります。関東で桜が咲いたと聞いたばかりなのに、福島県には雪が降りました。
そんな記念すべき日、栃木県那須塩原市で暦のお話会を開催していただきました。
白牡丹さんにてお話会
開催場所は薬膳料理「白牡丹」。
第一部、第二部の間には美しくて美味しい薬膳料理をいただきました。
前回1月に那須塩原市で開催した暦のお話会に参加できなかったので、というお声をいただき、地元の国府田さんにとりまとめていただき、こんなにもたくさんの方々にご参加いただけて嬉しい会でした。「定員オーバーでキャンセル待ちの方がいます、」と言われたときには正直驚きました。
雪降る中での春分の日の暦のお話会、みなさまのなかにひとつでも人生の道標となるヒントが見いだせたならば幸いです。


関連サイト おいしい薬膳 白牡丹


メープルシロップを濾過

7年目。 2018年3月11日

今日は二人で薪作業をしています。切った木をひとつひとつ積み上げています。

この日が近づくと「まもなく震災から7年が経とうとしています…。」 「震災から7年、被災地は今…、」とカウントがはじまります。その報道とともにわたしのところに3.11の憂鬱が訪れます。
あの日、地震で薪棚が崩れバラバラになった薪の上にしんしんと雪が降り積もっていきました。
毎年カウントダウンとともにその光景を思い出します。その後のことは思い出しても楽しいとはいえませんが、ラジオでは「忘れてはいけない。」と伝えます。忘れたい人たちもたくさんいるだろうに。忘れてはいけないという正論はよくわかります、よくわかります…。

昨年からカエデの木の樹液採取を再開しました。線量をはかってみたところ不検出でしたので、今年も樹液を集め始めました。春の憂鬱の中にも、一つずつ楽しいことを見つけられるようになってきました。今年は早くから採取し始めたのですが、樹液が採れるようになったのはごく最近です。集めた樹液を薪ストーブの上で40分の1になるまで煮詰めます。どうやらサトウカエデではないみたいなので、60分の1くらいまで煮詰めて糖度を高めます。さらっとした琥珀色の樹液はまるでいのちの薬のよう、60分の一滴、貴重なひとしずくです。
「忘れてはいけない」というキーワードで毎年「今年で〜目。」がこれからも続くのでしょう。忘れようにも忘れられない人にとっては、「忘れてはいけない。」と聞かせられるのは酷ですね。
明日この世が終わるとしても、今日も薪を積む…かどうか。

今を生きる、これに尽きます。
オープンジャパン報告書
追伸:3月11日までにと制作を進めていたOPEN JAPANの報告書が先日完成しました。この編集作業も春の憂いのひとつになりつつありますが、完成した報告書を見てOPEN JAPANのみんなが喜んでくれるからいいか…。誰かの笑顔に繋がると信じれば、春の憂鬱も季節のうつろい程度の処方で済みます。


関連サイト OPEN JAPAN


節分

3月の絵 2018年3月1日(木)

今年のカレンダーの12枚の絵の中で一番分かりにくいかも・・・と思って今日は解説。ひと言で説明すると昨年ハワイ島を旅した時に目にしたものを2つ詰め込んだ絵だ。
オハナお片づけ

白いモコモコはこれ。これは何かというと溶岩が海に流れ込んでいるところ。どういう事になっているのかは、言葉で説明するよりも衛星写真で見ると分かりやすい。(こちらからGoogleマップ
元々あった道も溶岩が流れてきてなくなってしまっている。昨年僕たちは車で行けるところ(ちょっと東にスクロールすると道がふさがれているのが分かる) まで行って、そこから固まった溶岩の歩いてみたのだが、地球が今も絶え間なく変化しているのを感じる事ができる。
オハナお片づけ
手前の植物はこれ「オヒアレフア」という植物。ちょっと変わった植物で、木の部分が「オヒア」で花の部分が「レフア」。そう、1つの植物なのに名前が違うのである。
いろいろ諸説あるらしいのだが、ざっくり言うと、ペレという火山の女神がオヒアさんという青年に恋をしてしまったのだけれど、オヒアさんにはレフアさんという恋人がすでに・・・。ペレは叶わぬ恋に怒り2人を殺してしまう。しかし、ペレはそんなわがままな行為を反省して、2人がずっと離れないように木と花の姿に変えてた・・・このようなお話。(殺さないバージョンもあり)このオヒアレフア、大体は溶岩の上に育っていて、溶岩が石ではないのだと感じさせてくれる植物でもある。そう溶岩には微量ながら養分が含まれているのだ。
といったハワイ島で目にした2つの要素をくっ付けて1枚書いてみたのが3月の絵。
なお、ハワイ島を旅した様子は過去のはからめ暦からみられるので、お時間のある時にでもどうぞ。


関連サイト はからめ暦2017年3月(ハワイの旅)

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