『とうほくあきんどでざいん2017秋冬』号

TAD (Tohoku Akind Design) 2017年12月15 (金)

『とうほくあきんどでざいん2017秋冬』号が出版されました。
「伝統とデザイン」のページでは秋田県の「叉鬼山刀(またぎながさ)」というマタギが使う刃物をつくる製作所が掲載され ており、「マタギの生き様と、熊の命を貫く刃物」について書かれています。
「関係性のデザイン」のページでは仙台の居酒屋「文化横町 源氏」が紹介されています。昭和25年創業のこの店、「注文は日本酒かビール1杯につきお通しが付き、一人4杯までがルール。一杯目から順に、きゅうりや大根のぬか漬けと季節を感じる日替わりの一品、冷奴、刺身、おでんか味噌汁と出される。この”4杯”のルールは先代の頃の常連客が決めたのだという。」とあります。行ってみたい…。
この読み応えある冊子は無料で東北地方の縁ある場所場所に配布されています。
ちなみに巻末にはわたしの担当した「ROSEBUD TAROT READING 秋冬の運勢」が掲載されています。お手にしたら是非お友達同士で回し読みなどしていただけると嬉しいです。
手帳製作
12月16日は福島県須賀川市にある穀物菜食レストラン「銀河のほとり」にて暦のお話会を開催します。
12月22日は栃木県宇都宮市にある「ここからいふ広場」で暦のお話会。
来年1月5日は東京三軒茶屋にある「ふろむあーすカフェオハナ」にてタロットリーディング、
1月15日は栃木県那須塩原市「HIKARI SHOKUDO」で暦のお話会を予定しています。
もしご興味があれば『TAD』も持参していくので、声をかけていただけたらと思います。


関連サイト とうほくあきんどでざいん塾 ・ 銀河のほとり


ALICE in Hacarame Land

ALICE in Hacarame Land 2017年12月10〜11

「アリスがはからめランドにやってきた! 」
アリスは埼玉県飯能市にあるカフェです。わたしたちの月のカレンダーを取り扱ってくれていて、暦のお話会、手帳づくりのワークショップ、名栗湖でカヌー、そして昨年は河原で焚き火を囲んだデイキャンプと、毎年新しい企画でわたしたちを啓蒙してくれる匠のデザイン学校時代の同級生夫婦が営むお店です。今年はなんと、はからめランド体験を企画し仲間と遊びにやってきました。
アリス家族、ソクラテスの煙草というビジネスをしている平成生まれ男子、ビーガンクッキーを手みやげにしてくれたイラン語で天使という名のお菓子職人、面白い面々が円卓を囲みます。今夜は地元野菜と自家製保存食をメインにした野菜ディナーを薪ストーブとオープンキッチンで楽しんでもらいました。
翌日午前中はランド見学、朝食後は薪割り、カレンダー、料理と各分野に分かれて行動します。
ランチはアリスのシェフ、ジュンヤに「トーフボロネーゼ」を作ってもらいました。飯能のお店でも人気の定番メニューだそうです。急遽キッチンにあるものでお任せしたのにもかかわらず、さすがの腕前でした。
ALICE in Hacarame Land
不思議の国の飯能アリス、さて来年はどんな企画を立ててくるのでしょう。
ついに川旅…か?

夜はボランティア活動の集合組織オープンジャパンのスカイプミーティングです。今回司会を任命されたので、時間通りに参加しなければなりません。災害時でなくてもオープンジャパンは常に動き続けています。

明日は下山してカレンダーと手帳を発送します。日々朝練夜練で作り続けています。寝ることよりも作り続けることの方が楽しいと思えるのは、この暦がもたらす次なる世界の扉をみなさんに届けたいから。2018年、素敵ないいことが訪れます。郵便屋さん、いつもありがとう。


関連サイト Cafe ALICE ・ ソクラテスの煙草 ・ OPEN JAPAN


アーサー・ビナード講演会

アーサー・ビナード講演会 @SHOZO音楽室 2017年12月9 日(土)

「たのしくこばむほうほう」というテーマで、詩人のアーサー・ビナードさんのお話を聞きました。「こばむ」の意味を調べると「相手の要求・依頼などをはねつける。受け入れを固く断る。拒否する。」とあります。たのしくこばむほうほうとは?
アーサーさんは携帯電話とテレビ(を見ること)と合成洗剤をこばんでいるそうです。そのことに関しては考えなくていいから楽だとおっしゃっていました。

アーサーさんの訳したボブディランの絵本「はじまりの日」の中からボブディランの詩を聞き、それから「ボブ ・ディランのノーベル文学賞の受賞について」の見解を伺いました。
フォークシンガーであるボブ・ディランがノーベル文学賞を受賞したとき、本人と連絡がとれないことが話題になりましたね。受賞をするか否かの選択の中、ボブ・ディランはライブを行っていたので、自分が受賞したことを知らなかった訳ではない(はずです)。それでも沈黙していたのには理由がある(に違いない)。
断るのか、受けるのか。
ボブ・ディランってどんな人?どんな音楽?どんな歌?
ボブ・ディランのギターケースにはウディ・ガスリーの言葉「This Machine kills Fascists」と書いてあります。音楽の力でファシストたちをやっつける、といった強いメッセージです。プロテストソングといわれた彼らの音楽は、権力に対抗する民衆の声をギターというマシンを使って響かせていました。そんな彼がダイナマイトを製造して巨額の富を築いた「ノーベルの賞」を喜んで受賞するのでしょうか?
サルトルは受賞を拒否しました。大江健三郎は受賞しました。川端康成も受賞しました。
さて、ボブディランは?みなさんご存知の通りです。
わたしはボブ・ディランの「風に吹かれて」という歌が好きです。
「こたえはただ風に吹かれているということだけさ」。
巨大な権力に屈するでもなく、敵対するでもない、その第三の答えを精一杯の姿勢で見せてくれたのかもしれません。
あしあと
午後はアーサーさんを囲んでの座談会です。
アメリカの作家マーク・トゥウェインの言葉から「殺戮と教育」の話、軍隊のない国をつくったコスタリカの大統領ドン・ペペの話、アメリカ合衆国憲法の話、日本国憲法の話、広島と長崎に投下された原子力爆弾の話。原子力爆弾が投下される3年前からアメリカ本土の日系人が収容所に入れられ、本土の町や農村から日系人が消えた話。
アーサーさんの「さがしています。」という本の朗読は沁みました。
たのしくこばむほうほう?
(ものごとのほんしつをみて自分でよく考えてみることさ。)
今日はいいお話が聞けました。

東北の冬もいよいよ本番。はからめランドには初雪が舞い降りました。

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