きれいな水

6月下旬のあれこれ  2016年6月21〜30日

きれいに取水できた水。これが家の中の蛇口から出てくるようにするためには、まだ何段階かの道のりを踏まなければならない。
梅干し作業
自分たちの建築作業の進み具合と関係なく梅は熟していく。僕たちは毎日梅干しを食べているのでこの季節はとても大切な時期、何よりも優先的に梅干しを作るのだ。梅の実をいろんなところから集めてきて1つ1つ丁寧に拭く。自分たちで作り始めてから7〜8年になるので慣れてきているなぁと自分たちでも感じるようになってきた。申年の梅干しは万病を治す薬ともいわれているので、自分たちの薬を作るような気持ちでつくる。
大日向マルシェ まあるいテーブル
25日、那須で行われている大日向マルシェの「大日向のまあるいテーブル」というお話し合いコーナー、<災害、そして支援のかたち>というテーマでみんなで話し合った。熊本の震災のこと、東日本大震災のときの事、などなど。仲間がいるんだという事、実感した時間だった。
貯水タンク
取水した水を1000リットルのタンクに貯めてから、約200mのパイプを通って家まで水を送り込む計画。よくホームセンターに売っている黄色い大きな水タンクを用意した。これをそのまま置いておくだけだと日光があたり、藻が発生したりなど有機物が元気になってしまうので、地面のしたに埋め、上の面もコンクリートで遮光する。これでタンクの中は真っ暗で冷たい空間となる。ここから繋がる200mのパイプも地面の中に埋めるのだが、それはもうちょっとしてからかな。
玄関ドア制作
なかなか取り組めなかった玄関ドアの制作に着手。昨年、鬼怒川の決壊で被害にあった茨城県常総市のお宅から解体する家の廃材として頂いてきたケヤキの材がようやく日の目を見る事に。
やっと完成、玄関ドア
古民家の材料はよく乾いていて加工がしやすい。できるだけ形にして使ってあげたいなと思いながら作ったドア。非常にシンプルなドアだが、曇りガラスの部分を広く取ったおかげで玄関がかなり明るくなって、これは良かったと2人で喜ぶ。 (匠)


取水口付近

 2016年6月1〜18日

数年前に沢水を取水し生活圏に引いてくるという工事をした。しかし、取水口をしっかりと作っていなかった事もあり、雨が降ると濁ったりと飲料水としては使えなかった。現在の僕たちの水事情は、そのちょっとした事で濁ってしまう水を飲料水以外の水として使い、飲料水は車で15分ほど行った所にある公共の名水汲み場からタンクに汲んで使っている。
家を作るにあたって、できれば水道1本で全ての水をまかなえる水の流れを作りたいと以前から見当をつけていた場所を掘り始めた。新しい取水口を作るのだ。場所は家から200mほど離れたちょっと山を登ったところなので落差は充分、ってことは水圧も充分。
近所の方のアドバイスもあり何とか取水するための水を、地面の深いところから探り当てる事に成功。あとはこの水を泥が交ざらないように奇麗に家まで運ぶ。
これが実際に僕たちが飲む水となる
土の下を掘ると砂、その下に堅い砂、そして岩のようだけれど掘れる岩。岩盤の上を水は常に流れている。この水はどこから来ているのか・・・・そればかりを考えながらの作業だ。
畠予定地付近にコンポスト設置
畑予定地付近にコンポストを制作、設置。
久々の木工作業
なかなか手をつけられなかった木工作業。コンポスト作ったり、縁側ベンチ作ったり。
梅の季節
今年もこの季節。梅干し年金の積み立てだ。
はからめランドの畑
畑予定地が畑になった日。ご近所の方が「これ植えな」と。まずはサニーレタス、キュウリ、カボチャといったところ。奇麗に並べて植えるとかわいく見える。
大日向マルシェ
那須で行われている「大日向マルシェ」。僕たちが熊本に行く前に支援金を募ってくれたりしたところ。次回は僕たちも「まあるいテーブル」を囲んでたのしく話す予定。詳しくは大日向マルシェのWEBサイトまで。
大日向マルシェ
今回は大日向マルシェのスタッフである。 那須のが原生き物ネットワークの飯沼さんのブースを間借りして来場された方々とお話。
豊穣庵
大日向マルシェのあった日の午後、農家レストランの豊穣庵(ほうじょうあん)で行われた「アルルカン・ヴォイス・シアター」のライブに行く。アルルカン・ヴォイス・シアターは、ドリアン助川さんとピクルス田村さんのユニット。秋田に住む茅葺き職人の本間くんに誘って頂き今回の公演を知る事に。行ってみると知り合いが多くてちょっとビックリ、みんな同じようなところに集まるのだなぁと。
関川さんと
12日日曜日、伊豆に住む中学の同級生ガクジくんとパートナーのまゆみさんが、はからめランドを訪ねてくれた。ちょうど入れ違いでやってきたのは、日中いわきでお菓子教室を行った帰りの関川さん。
あべちゃん・ふみえちゃんと
18日土曜日、石巻からあべちゃん・ふみえちゃん。水道工事、雑木の伐採を手伝ってもらった。
取水口の工事
水の取水口作業。パイプ、フィルター、炭、砂利、またフィルター。これを埋めてしまったらもう触る事ができないので1つ1つの作業を丁寧に確実に行う。キッチンで蛇口をひねったら水が出る日を想像しながら。
家の中で蛇口をひねったら飲める水がいくらでも出てくる・・・こんな幸せな事が本当におこるのだろうか・・・、と今の僕は本気で思っているのだが、計画通りに行けばもちろんおこりえるし、その瞬間の喜びは想像しただけでニヤッとしてしまう。しかしその喜びも長くは続かないのだろうなぁと思いながら1握りずつ砂利を敷き詰める。
「慣れ」これは死ぬまで続く人間のテーマ、人間は慣れてしまうのだ。幸せな事、逆にそうでない事も、とにかく何でも、同じ状況、同じ状態が続くと、良いとか悪いとか関係なく慣れてしまう。これは嬉しくもあり、悲しくもあり、怖くもあり、ありがたくもある。 (匠)

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