昆明国際空港

旅のはじまり 2014年2月28日(金)

お昼頃、成田空港へと向かう。時間に余裕を持って出発したこともあり、出発した直後歩いている途中に、バングラデシュに住むミキ子さんより国際電話をもらい買い物の頼まれ事。すごいタイミングだねと2人で話しながら途中下車してお買い物。
すごいタイミングといえば、もう1つびっくりする事。2月3日で販売を終了した月の手帳とカレンダー、まだ少し在庫があったので「どうしてもという方はご連絡ください」としていたところ、その後もちょこちょこと注文してくださった方がいた。嬉しい限りなのだが、その残っていた在庫の手帳最後の1冊、手帳カバー最後の1冊分、この2つがなんと出発の前日にご注文くださった方がおり、なんと出発日のこの日に最後の在庫を発送させて頂いたという事がおこった。しかも福島と縁のある方からのご注文で、何かが味方してくれているというか旅の出発を祝ってくれているような気持ちになった。
フライトのルートは成田ー上海ー昆明ーダッカ。乗り換えが多いのだが、チケットを取る際に金額と相談してこのルートとなった。途中ひとりの若いバックパッカーK君と出会った。K君は昆明まで一緒、その後やはり朝まで空港で過ごしラオスまで行き、そこから3ヶ月間の旅をするとの事。一人旅は初めてとの事だったのでなんだか彼の”使用前”の状態を見る事ができてなんだか嬉しく、いつか”使用後”の彼と会ってみたいなぁと思った。
昆明空港に到着が夜の12時過ぎ、翌日3月1日のお昼まで空港内を散策。少しのお金を中国元に交換したら思いのほか高い手数料でびっくりだったが勉強勉強と、安くて高い朝ご飯を食べた。
ここ昆明空港、新しい空港なのか、とても奇麗。床でも寝られてしまうほど清掃が行き届いている。そして建築が斬新。「地震大丈夫かなぁ」とは思ったが、「すごいなぁ」「面白いなぁ」の方が上回ってしまった。さてもう少しで往路最後のフライト。飛行機から出たらバングラデシュの風がふいている訳だ。(ちなみに「マスク持ってきた方がいいよ」とアドバイス頂いている。) (匠)
上海空港、昆明空港ともに中国を感じる数時間でした。何事も知らないということは学ぶための勉強代(時には体験として、時には金額として)がかかります。軽くお茶するのために20ドル両替して中国元にしたら10ドル分以上がまさかの手数料、戻ってきた小金ではコーヒーはあきらめ、買えそうな金額の安いお粥っぽいものを注文したら信じられないくらい真っ赤なスープにとうがらしが10個くらい浮いている麺が出てきました。朝から刺激的、旅の始まりはこうでなくちゃ。もちろん完食して、これからダッカへ向かいます。(よ)


バングラデシュ大使館

旅の準備 2014年2月26〜27日

はからめランドを、約1ヶ月空けても大丈夫なように(大丈夫かどうかよりも悔いのないように)準備をして横浜に移動。28日から約4週間の旅、バングラデシュでの生活となる。久しぶりにバックパックを取り出して旅の準備を始める。いくつかの旅の道具は補修が必要だったりと2日間かけての準備だ。バックパックの中身は自分のお城みたいな感じ。どこに何を入れて、あれは必要、あれは必要ない、ん〜やっぱり持っていこうかな、やっぱやめた・・・、そんな時間をひさしぶりに味わいながら結構楽しい時間を過ごす。
26日は、申請していたビザを取りに東京、目黒にあるバングラデシュ大使館へ。車を運転しながら、久々に長い時間運転無しの日が来るかな・・・なんてことを思ったり。
暖かいところへ出かける旅なので、洋服がかなりコンパクトにできるのが嬉しい。足りなければ現地調達・・・って思いながらバングラデシュ人が着ている洋服を思い浮かべて僕に着せてみる。う〜ん、似合うかどうかはまだ分からないところ。
最終的に僕のバックパックが大きいということもあり中身の半分が洋服や小物などの生活用品、残り半分がお土産みたいなものとなった。帰りはずいぶんスカスカで帰ってくるか、それとも何か別のものが入ってくるか、それもまた楽しみなところである。(匠)


誕生日ケーキ

誕生日・ユンボくん修理 2014年2月18〜21日

2月20日は僕の誕生日だ。前日の19日、この日までがんばって雪かきをしたかいがあり、大雪以来初めての外出。無事に道まで出る事ができた。そのまま車で約1時間、白河の街へと向かった。途中、朝一で待望の温泉に入り心と体をリセットする。そして午前中に確定申告も済ませてしまう。ランチは、誕生日ということでよし子があらかじめ予約をしてくれたカフェでゆっくりと頂いた。午後はお買い物、明日の誕生日は出かけずに家で過ごすと決め、いつもよりも少し豪華なお買い物。「外食するのに比べたら・・・」と、この日2人で何回言っただろう。
この前日、そして当日、後日とよし子が誕生日weekということで料理の腕をいつも以上に振るってくれた、ありがとうね。誕生日ケーキもあり。雪のベースに、僕の好きなチーズケーキと、アップルケーキ。ちゃんとお願いごとをしてフッと息を吹きかけた。ほとんどいつも一緒にいるのでサプライズってやつをするのが難しい僕たちだが、いつ用意したのか、汚れた服ばかり着ている僕に新品のシャツをプレゼントしてくれた。これまたありがとうね。
雪かき、氷かき
写真で雰囲気が一気に変わるが、誕生日の話からユンボの修理の話に。
いや〜参った・・・、雪にも参ったが、除雪作業の途中でユンボが壊れたのが参った。なんらかの原因で油圧のホースに穴が開き作動油が漏れてしまったのだ。2年ほど前にも1度ホースに枝が刺さり穴が開きオイルが漏れた事があったので今回で2回目。前回の壊れた時を思い出して、ユンボが動くうちに「車の道を妨げない事」「修理がしやすい場所に置く事」の2つを考え最適な場所に移動したのは、16日の朝。
17、18日と、道がふさがったままでは、ユンボを直すために必要な物を買いにも行けなくなってしまう。ので、雪が凍る前に2人で手作業ではからめ号が道まで出られるように雪かきをする。道を見ると昨日、どの時点で作動油が漏れ始めたのが分かる。昨夜から一晩泊めておいた場所においては雪の上が真っ黄色だ。訪れた人にはユンボが壊れた事を説明しないと「お前らどこでもかしこも小便振り撒きやがって・・・」と思われるに違いない。(実際にカモフラージュにもなるのだが・・・。)にしても半分以上の除雪はユンボが壊れる前にできて良かった。
ユンボを分解し始めたのは17日。修理はまずどこが原因なのかを突き止めるところからスタートだ。油圧のホースが沢山入り乱れているところを開けると漏れた油でギトギト。油をできるだけ拭き取ったあと、エンジンを掛け漏れている箇所を探し出す事に以外とすんなり成功。ホースとホースがかなりの力で密着していて、エンジンの振動で擦れているうちに摩耗して穴が開いているようだ。これは劣化が原因だと思われ、今壊れなくても近いうちにこうなっていたであろうと思う。それよりも、よく道の真ん中で壊れずに家まで帰って来る事ができたなぁ・・・、それを避ける事ができて良かったなぁと思うばかりだ。
次の手順はそのホースを取り外すのだが、これが非常に困難。穴の開いたホースの両端の接続部分に手が届かず、触れたとしてもとてもスパナを使って回す事ができない・・・。初日は原因が特定できたところで、ホースを外すのをあきらめてしまった。
20日、近所(歩いて5分ほど)の方が、心配して見に来て下さり、一緒にホースを取り外してくれた。「ここを外したら作業ができるんじゃ・・・ダメか・・・じゃあここを・・・。」と、この方は自分でもユンボを持っていて、とにかく手際が良い。(前回故障した時も力になってくれた方)一緒に作業をしていて感心するばかりだ。無事に午前中にホースを取り外す事ができ、午後には修理屋さんまで同行してもらい同じ物を作ってもらうところまでトントントンと進んだ。
雪かき、氷かき
(写真左上)これが油圧ホース。一番内側はゴムのホースで、その周りにこのようなワイヤーで覆ってあり、それをまたゴムで覆っている非常に強いホース。今回の原因は擦れただけでなくこの細いワイヤーの繊維でできているメッシュの1本のワイヤーが切れ、その針のような突起(よーく写真を見ると分かる)が密着しているもう片方のホースを傷つけて穴をあけてしまったという結果だった。
(写真右上)穴があいたのは右の細い方の油圧ホース。こちらの油圧ホースは鉄のワイヤーではなくナイロンのような素材で覆ってあり、ワイヤーの突起物の負けてしまったという訳。写真を見ると他にもホースが擦れて摩耗している部分を見る事ができる。ホースとホースの間に指を入れると「イテ〜」っていうくらい圧着しているので、こうなるのも分かる。後で聞いたのだが、昔の機械と違い、小さくコンパクトにするために小さい箱のスペースを無駄無くホースを回しているため、このような事になるし、接続部分に手が届きにくいところも多くなっているとの事。
(写真左下)修理を終えたホース達。一番左のホースはワイヤーの突起が出ていたホース。穴はあいていなかったので、プラスチックの補強材を巻いてもらい良しとした。一番右のホースは穴があいたもの、それに合わせて作ってもらった同じ物が真ん中のホース。僕は初めて油圧ホースを作る現場を見たのだが、専用のプレス機を使って仕上げる技は職人芸。接続金具を取り付ける角度など、そこまで考えて作るのかぁ・・・と感心するばかり。そしてその場でチョイチョイと作ってくれるのでその早さに少しビックリ。ちなみに金額は1万円くらい、まあまあする。
(写真右下)ホースを取り外したり、何かを分解したりする時にとても大事な事は、元はどのようになっていたのかを記録しておく事だ。今回はホースを外す前にホースが通っていた道に針金をダミーで入れておいた。どのホースの上を通って、どの金具の右を通って、どの隙間を通ってくっ付いていたのか。非常に限られているスペースを上手く使っているので、修理後もその通り正確に元に戻すのが一番、というかそこを通さないとホースの長さや金具の角度などの面から、接続が難しくなる。
21日、作ってもらった油圧ホースを取り付けて、漏れてしまった作動油(約1万円分、漏れた作動油が100円玉だったらどんなだったかなとイメージしてしまう。)を補充し、エンジンを掛けると、うん、大丈夫。修理するために外した部品を全て元に戻し再び雪かきスタートだ。最初の数分、普通にユンボを使えるという喜びに満ちあふれた時間を味わった。
今回修理しながら学んだ事が数多くあった。その中でも、年に1回「点検」ってやつを自分でできる範囲、清掃も兼ねてやってみるという事は、これからユンボくんを使い続けていく中で最重要ポイントであると感じた。普通の事かもしれないが、普通をちゃんとできるようになりたいものだ。
修理に関しての長い文章、機械に興味の無い人には申し訳ないと思うが、自分に対してのメモでもあるのでその辺ご勘弁を。ここでの生活も、ユンボが無かったらずいぶん変わっているだろうなぁと思う。(匠)


雪かき、氷かき

サバイバル性 2014年2月17日(月)

本当ならば今頃、確定申告に行っているはずでした。雪のためはからめランドからは出られないという状況が続くことまもなく一週間。だんだんサバイバル性が高まってきました。粉雪が舞う中、まずテントの屋根シートを暫定的に補修しました。続いてハイエースが通れる分の道の確保のための雪かき作業です。雪が固まってスコップでは刺さらないのでいろいろな道具を使って雪の固まりを砕いていきます。かなり難儀な作業です。もう楽しみはおいしいご飯とお酒しかありません。そのうち食料とお酒が底をついてくるとサバイバル性ももっと高まることでしょう。ビールはあと1本、ワインが3本、焼酎5本、残り少ない開いているスコッチが3本、どぶろく500ml。通常ならば結構あるじゃん、という量かもしれませんが、この量ではあっという間。まあ、お酒より食料です。干し椎茸1個、缶詰2個、豆、パスタ3食分、お米数日分、ジャガイモ5個、人参半分、こんにゃく、昆布、ワカメ、調味料、などなど。アルファ米もあるし、あとは工夫次第でどれだけおいしく多様性を持って作れるかにかかっています。だんだんそこに楽しみを見いだしてきました。最後の小麦粉で今日はパンを焼きます。(よ)


ユンボでの雪かきが・・・

大雪災害 2014年2月14〜16日

屋根の雪下ろしを毎日繰り返し、折れた垂木の補修をして次の雪に備え、切れた光ケーブルの復旧作業が日没後にようやく終わり、つまってバッグドラフト現象が起こった煙突掃除をしてようやくストーブも使えるようになり、泣く余裕すらない状態でした。
「バレンタインデイですねー。チョコレートいくつもらったかな?最近では自分用にチョコレートを買う人も…。また友チョコや、お母さん同士で交換チョコなどという…。」ラジオをつければバレンタインデイとオリンピックのニュース。はからめランドはまるで被災地のような状況です。
家テント
匠くんがユンボで除雪作業に行って帰ってきたら、ユンボから作動油が漏れているのに気がつきました。ガーン!なんとユンボが壊れてしまいました。原因不明、修理できるかも不明。テントの屋根シートは破れ、倉庫は雪に埋もれ、道も埋没、かなりのダメージです。いつも飲料水を汲んでいる水汲み場も雪で使えず、災害時用と確保していたペットボトルの水で生活しています。陸の孤島になっていますが、お米が数日分あるし、山の水でも暮らせるし、薪もまだあるから大丈夫ですが、災害時の備えで暮らしているので気分は災害時です。雪の影響で停電になりさらに気持ちがダウン。山の生活は楽ではないな、と厳しさを実感しています。 (よ)


家テント

雪、はからめランド 2014年2月11〜12日

11日早朝、テントは潰れているだろうなぁ、どんな潰れ方なのかが気になるなぁ・・・、と思いながら車を走らせる。北上するほどに雪の残り方が多くなっている。所々で農業用ハウスが潰れている光景が目に入ってくる。が、同時にやっとはからめランドに帰れて現実に戻れるという嬉しさが体に沸いてきているのを感じている自分がいる。悪い状況というのは、想像しているだけよりも体験していた方が安心、そんな事なんだろう。
車で入れるのは、はからめランドのお隣さんの家までだった。「50cm、昭和47年振りの雪だってさ」とお隣さん。車を置かせてもらって太ももまでの雪の中を歩いて進んだ。まず最初に見えたのは潰れていないテントだった。後ろを歩くよし子に「ツブレテナイ!」と思わず大声で叫んでしまった。近づいてみると写真(上)の通りだ。昨年取り替えたばかりの屋根シートがギリギリ持ちこたえてくれたといった感じ。垂木が数本折れただけでひとまず安心、あとは慎重に雪下ろしをしていく事に。
さて、はからめランドにはあと2張り、道具や資材を入れている倉庫テントがある。そのうちの1つは、写真(下)の通り。こんな明るいテント内は初めてだ。天窓って効果あるなぁと感じる。ちょうど道具類が無いところに雪が落ちてラッキー。慎重に雪かき。壊れたのはストックしてあったガラスが割れたくらい。雪に埋まった段ボールの中には何が入っていたっけか、今は考えないようにしよう。
倉庫テント1
もう1つの倉庫テントはこんな感じ。(写真下)石巻からやってきたチャイナテントと呼ばれるもの。こちらは見なかった事にしようと思ったが、そうはいかない、大工道具のほとんどはこの中だ。雪が降ってから3日経っていて、しかも昨日は晴天だった模様。写真を見ても分かると思うが、このテントの場所は日当りが良く雪がすでに溶けている。とけた雪が氷になっているところもある。道具の氷付けはあまり嬉しくない。
こちらも慎重に雪をどけていく。スコップを間違った方向に刺してしまうと、無事だったところにも雪をかぶせてしまう事になるので、見えないテントを想像しながらゆっくりゆっくりと作業。シートがお皿型に弛んでいるところには氷のカヌーが出来上がっている。雪と道具の間に破れたテントシートが挟まっているところは道具は濡れずにそのまま発掘、ラッキー。しかしこのチャイナテント、どこの国製だろう素材が非常に悪い。沢山の穴から雪が落ちてしまっているのが寂しい。そしてびりびり加減もひどい、破れると粉が舞うあの感じがまたひどい。この粉を吸い込むのと放射能を吸い込むのどっちが体に悪いだろうと思いながらテントを撤去する。
倉庫テント2 もう1つの被害というならばインターネットなどの通信線がどこかで切れているっぽくメールなどのチェックができない。これは自分ではどうしようもできないので、携帯電話が通じるところまで行って(はからめランドから1km)業者さんに来てもらう手配をする。
そして近々次がやって来る可能性が、天気予報では今週末も雪の予定なのだ。この状態で降られたらもっとひどい事になるので応急的にテントの屋根を張ったり、折れた垂木をなおしたり、壊れたテントの中身をコンパクトにまとめて、諦めて雪が溶けるまで封印したりと急な作業を要しているが現実だ。なかなか頭を使う作業を2人で手分けして行う。
今回、雪の下に埋まっているのがお金で買えるものだから冷静に復旧作業ができるが、もし家族の誰か埋まっている可能性があったり、これが雪じゃなくて泥だったりというケースがある。それがここ数年世界至るところで起きている災害である。被害にあった方々、生き残った方々、その現場にいる人間、みんなの心境、どんな思いでスコップをさすのだろうか。それを想像しながらの復旧作業。
こんな思いを実感できるテント生活をみんなにおススメしたいが、いまススメるとテント生活人口が減るのは分かっているので、今日はこんな人たちもいるよ、とそれだけにしておく。(匠)


立春

結婚式,、雪、はからめランドを思う。 2014年2月6〜10日

6日、兄妹の結婚式、東京の明治神宮にて。8日の結婚パーティーは大雪の中、川崎にて。その間、福島のテントはどうなっているのだろうとは考えても仕方がないので、考えないように考えないようにと考えながら、他に考える事も少なく、最悪の場合をシュミレーションしてみるのだが、それもシュミレーションしたところで何にもならないので考えないようにしていた。いわき、石巻では数十年ぶりの大雪とのニュース。テレビがあっちゃうので映像も見ちゃう。見ないように見ないようにと思っても、見ても見なくても現実は一つ、ただただ雪が降っているだけだから変わらない。だったら見るか・・・とテレビを見る。オリンピックで賑わっている。
10日、僕たちの3月の仕事はバングラディシュを旅する事。ビザを取るタイミングが今日、もしくは出発ギリギリしかないので、ギリギリは避けようと、目黒のバングラデシュ大使館へ。帰宅をまた1日のばす。さて、どうなっているのだろう・・・ とは考えても仕方がないと、ここ数日間で何百回頭を巡っている事だろう。明日11日早朝、はからめランドへ戻ることとする。(匠)


立春

立春 2014年2月3日(月)

二十四節気は立春から始まります。一年を24等分して、それぞれに季節を表す名称をつけています。立春正月の考えでは、節分を大晦日、立春を一年のはじまりとします。
西暦1月1日にお正月を味わい、旧暦の元旦に旧正月を祝い、立春正月を一年のはじまりとするのがわたしの好きな一年のはじめ方です。新年のお祝いを3回も楽しめる、(というか1月1日はまだカレンダーを作り続けていて休めませんし…。)はからめ流の新年の迎え方です。
立春の早朝に「立春大吉」と書いた紙を貼る風習があります。縦書きすると左右対称となり、厄除け祈願のおまじないといわれています。お寺から送られてくる封筒の中にこの「立春大吉」のお札が入っていて、毎年貼っていたのを思い出します。立春大吉、その字からしておめでたい感じがします。
立春以降に初めて吹く南よりの強風を春一番と呼ぶそうです。「春の気立つを以て也」(暦便覧)。まだまだ寒いとはいえ、この日から春とするといわれるとそんな気分になりますね。(よ)


豆

節分 2014年2月3日(月)

節分とは季節を分けるという字のごとく、季節の始まりの前日のことをさします。ですので立春の前日は毎年節分です。季節の変わり目には邪気が生じるという考え方があり、この邪気(邪鬼)を祓うための儀式が節分追儺式です。豆(魔目)をまいて鬼に豆(魔滅)をぶつけることで邪鬼を追い払い、一年の無病息災を願います。最近では豆だけでなく、テレビや旅行を撒くところもあるそうです。邪鬼を追い払うどころか、邪鬼をも引き寄せてしまいそうな賑わいをみせているところも多し。鬼とは人々の欲望であったりして。
「鬼は外、福は内。」炒った大豆で邪鬼を祓い、一年の無病息災を願って歳の数だけ豆を食べます。関西では恵方巻きを食べるそうですね。東北のスーパーやコンビニでも恵方巻きの宣伝が広まっています。「恵方巻き作る?」「商業的すぎ。いらない。」「…。」イワシ料理にして、鬼を寄せ付けないというおまじないをすることにします。(よ)


シンプル イズ ビューティフル

Simple is beautiful. 2014年2月1日(土)

2月になりました。カレンダーのはじめの1枚をめくります。日々進んでいくのです。
今月のカレンダーのメッセージに「シンプル イズ ビューティフル。」とあります。ものは少なく、こころは豊かに暮らしていくのが理想です。なかなか手放せないでいる価値のあるものたちも、眠らせているだけなら生かしてくれるところへ旅立たせてあげるのもいいかもしれません。持ち物の重量が減った分、気持ちが軽くなって生活の中の美しさに気づくこともありそうです。今月はシンプルな暮らしを心がけてみようと思います。(よ)

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