朝の風景2012年11月30〜12月3日
オープンジャパン石巻ベース

明け方3時頃に石巻のボランティアベースに到着。今回は子どもたちのためのお菓子づくり教室を開催する関川シェフと一緒に、3人でお話しながらの 真夜中運転でした。シェフがいたおかげで居眠りもせず、ありがたかったです。
朝7時30分のミーティング、本日の活動人数は9名。長期ボランティアとリピーターのみでしたので、ミーティングも早々と終わりました。サンライ スはお休み、カーシェリングは事務作業。明日の関川シェフのワークショップの準備補助と、まかない補助、夜は月のカレンダー作りをしながらベース で過ごしています。

12月1日
曇り。朝、はらはらと小雪が舞いました。はからめランドほどではありませんが、石巻も寒いです。最高気温4℃だそうです。朝のミーティング参加者7名、 みなさんお疲れが見受けられます。冷え込みとともに、体調管理にも気を配っていきたいですね。恒例の朝の気合いは、ヨガのポーズを行いました。
ベースにある放射能測定器で、福島からの検体と横浜からの検体を測定しています。福島に住んでいるからなのでしょうが、放射能とこれからの未来は 切っても切れない関係性を持ってしまったように思います。どうつきあわないか、ということが重要ですが、どうつきあうかということも重要な気がし ます。まずは知ることからはじめていこうと思います。

ようかんで遊んではいけません。12月2日
できることをできるときにやっておかねば、と思いたって、やれることをやっています。それでも、あれもやれなかった、これもやらなければ、という ことがたくさんあります。毎晩長期組と話し合っています。これからの動きを決めていくために、一緒に活動する仲間での共通認識が必要です。窓の外 には大粒の雪が降っていました。

12月3日
今回もたくさんの人に会いました。まだやることがたくさんありますが、今回はこれにて石巻を離れます。また今後の展開のために足を運びます。顔 晴っているみんながいるから、多少の苦行も今は乗り越えられそうです。  (よ)


関連サイト オープンジャパンのWEBサイト

手帳カバーはこんなです。2012年11月28日(日)
神在月 満月

リトルイーグルさんから「月の手帳カバー」が届きました。ひとつひとつ手作りのぬくもりが伝わってくる、とても素敵な仕上がりです。メインデザイ ナーであるKaoricoさんとの東北支援ツアーがきっかけとなり、2013年の月の手帳の手帳カバーを作っていただけることになり、打ち合わせ をしている中から「ハワイアンサークルムーンカレンダー」、「豆はんかち」と、コラボレーション作品の制作が決まりました。このご縁にこころから 感謝をしています。ずっと、布製での月の手帳カバーがあったらいいな、と思っていたので、ありがたいお話でした。
満月の今夜、月の手帳にこの素敵な月の手帳カバーを付けて、お待ちしている方々のもとへお届けする準備をしています。きっと素敵な月のメッセージ を運んでくれることでしょう。  (よ)


関連サイト リトルイーグル

大久保での打ち合わせ風景2012年11月26日(金)
古民家再生IBUKIプロジェクト

石巻を拠点に活動を続けているオープンジャパン。その中で僕たちはからめがサポートしているプロジェクトのひとつに「古民家再生IBUKIプロジェクト」というものがある。
牡鹿半島の大原浜というところにある津波の被害にあった古民家を再生し、地域のコミュニティースペースにするという計画だ。プロジェクトが発足したのは昨年、着々と準備を進めてきてはいたのだが、なかなかみんなの目に見える進み具合を報告できずにいたのが現状であった。プロジェクトに関わるみんながそれを感じ、どう次の1歩を進めていくかという事をみんなで知恵を絞って考え続けている。今も考えている。そして大きく前に進もうとみんなの意思を確認しあった、これが今日一番の良かったこと。
東京新宿から1駅、大久保駅にある建築事務所のスペースを借りてIBUKIプロジェクトのミーティングを行った。先ほども書いたように、目に見える進展が無かったIBUKIプロジェクト。半年ほどの期間、建物に手がつかない状態が続いていた。その間、色々な、沢山の、事柄、事情、みんなの気持ち、変わり、動き、新しい風も吹き、去るものが去り、残るものが残り、とにかく世の中は時間と共に未来へと戻っていった。
現在、石巻市、そして牡鹿半島で津波の被害にあった建物のほとんどが取り壊され、海辺は新地(さらち)になっている。初めて被災地の風景を目にする方々は「本当に津波来たの?」って思うのが普通、それが当たり前になっている。そう、津波があった事を、津波を経験していない人に伝えることがすでに難しくなっているのだ。津波のあとが見えないのである。このことひとつをとっても、この古民家を残すという意味がだんだん大きくなっているのが事実、実際に感じられるところなのである。牡鹿半島の復興を地域地域で任され、担当している方々も実際、復興とは言うもののどうすればいいのか分からないという。防波堤をつくる、人が住めないから公園を作る、それで?って感じが被災地の多くでおこっている事。そんな中、この古民家再生に思いを寄せている人が増えているのだ。
これからさらに色々な方たちと一緒に進めていくことになるIBUKIプロジェクト。だんだんと表に出していくので、ときどき、少し、ちょっとでも気にしていただけると嬉しい限りだ。  (匠)


関連サイト オープンジャパンのWEBサイト内、古民家再生IBUKIプロジェクトのページ

pizza、手帳つくり風景2012年11月23日(金)
勤労感謝の日

23日、勤労感謝の日。「勤労をたつとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう」祝日です。暦の上では今日から三連休です。北の方では冬のはじま り、南の方では晩秋、季節が移り変わるのを味わえる時期でもありますね。
今朝はストーブに火を入れる前に煙突掃除をしました。けっこう煤が詰まっていました。きれいになった煙突で焚くストーブはとっても引きがよくな り、暖まりも早まりました。
十日夜(とおかんや)、田の神がこの日山に帰ると言い伝えられ田の神祭りや収穫祭が行われます。案山子(かかし)にお供え物をしてお月見をさせる 地方もあるそうです。はからめランドでは雨模様。降り出す前に煙突掃除をしておいてよかったです。  (よ)

入浴シーン、チェーンソウシーン2012年11月22日(木)
小雪

22日、二十四節気の小雪(しょうせつ)冬の寒さが深まる頃です。紅葉は散って、落ち葉の絨毯が敷き詰められています。木々の葉が落ちて森の中が 見渡せるようになりました。氷点下になりはじめ、本格的に寒さが深まってきました。ラジオを聞いていたら、11月22日は語呂合わせで「いいふうふ」の日だと言っていました。
今日はチェンソーの使い方を教えてもらい、小さな木を切りました。切った木は瑞切りして薪として積み上げ、乾かしておきます。3年くらい乾かしたらよく燃えると聞きますが、半年くらいでも乾きそうです。畑の植物は枯れ、地面には落ち葉が積もっています。そろそろ大地も凍てついてくる時期、植えられるものもないので、線量を測ってゼオライトを撒いてみようかと思います。EM菌散布による放射線量の変化は見られませんでしたが、野菜への放射線量の移行はありませんでした。春には土の線量がどのように変化するのか(しないのか)、知りたいところです。
強力粉と米粉をこねて、薪ストーブで暖をとりながらパンを焼きました。これで数日間の朝食が確保できます。カレンダーと手帳をちくちくと縫いながら、だんだんと大きくなっていく月を見ています。 (よ)

豆はんかち2012年11月14日(水)
神在月 蠍座の新月7:08

旧暦10月1日、神無月です。出雲の国では神様が集まる月「神在月」といわれます。神様がみな出雲に行ってしまわれるため、出雲以外の地では神無月ともいわれますし、無は「の」を意味するとして「神の月」ともいわれます。はからめ月のカレンダーでは神様のいらっしゃる月という意味で神在月として記載しています。
今日は新月、星が煌煌と輝いて見える日です。新月は蠍座に位置します。蠍座の司るところは個人の力や変化などです。新月の日は新しいことをはじめるのにも適しているといわれます。月がはじまって、満月にかけてゆっくりと形になっていく様にイメージをなぞらえることができます。
今日から新しい商品「豆はんかち」が発売になります。月の手帳カバー、サークルムーンカレンダーに次ぐシリーズ、リトルイーグルさんとのコラボレーション作品です。2種類の柄で、蓮の花に「水に祈りを。Pray for water.」とのメッセージ入りの「はす」、山にイーグルが羽ばたく「Beauty lives within.」というメッセージ入りの「イーグル」、どちらもハワイ語の月の満ち欠けとともにプリントされています。
暦では大犯土が終わり、小犯土の期間です。土を犯すことを忌むべき期間として知られています。動土などの土いじりはお控えになるほうがよしとされています。また、今日はオーストラリアなどの地域では皆既日食が見られます。
立冬を迎えまもなく小寒、冬の季節です。手足の冷えや喉の乾燥による体調の変化に気をつけたい季節でもあります。足先のセルフマッサージや水分補給などで体をととのえて、冬の時期をのりきりたいと思います。 (よ)


関連サイト サークルムーンカレンダーと豆はんかちの販売ページ

六十干支の説明に用いたスライド2012年11月10日(土)
カレンダーお話会&交流会

三軒茶屋のカフェOhanaにて、月のカレンダー&月の手帳のお話会を開催しました。月のカレンダーの使い方として、記載されている内容の説明、そして2013年から新たに加わった六十干支について、スライドを用いてお話をしました。はじめてお会いする方々、そして会いにきてくれた方々と の交流もとても有意義で楽しかったです。暦の奥深さと人々の生活観、日々の中から生まれる様々な疑問、先人たちの知恵、話せば話すほど、考えれば考えるほどにますます暦について学んでいきたいと思いました。暦の世界の探求には終わりがありません。
先日『天地明察』という映画を見ました。かつて暦は朝廷が支配しており、暦の改訂(改暦)はいのちをかけて行っていたようです。天を相手に暦を読 み解くということは、それほどに時代を映し出す鏡のようなものです。暦とは個を読むこと、己と未来を知るすべだったのかもしれません。いのちをか けて天体を観測し、暦をつくってくれた先人たちのおかげで、脈々と今が続いているのだと思うと感慨深いものがあります。
2001年から月のリズムと自然のリズム、そして自分のリズムを知ることで、人間も自然の一部であり、地球に生きる生物として自然な生き方ができるのではないかとの思いからこのカレンダーをつくるに至りました。毎年つくっていくなかで、わたしたち自身も暦を学ばせてもらっています。いかに生きるか、いかに過ごすか、この世の摂理を知るために、暦は大きなヒントをくれるのではないかと思うのです。
さて、素敵な企画をしてくれたカフェOhanaは11日で5周年を迎えます。記念すべき前夜を過ごさせていただきましてありがとうございました。 来年で13年目となる月のカレンダーを、いちはやく扱ってくださったのは今年で13年目となる『地球雑貨ふろむあーす』でした。そして『ふろむあーす&カフェオハナ』となって三軒茶屋の街を、東京の街を、日本を、世界を、地球を感じられる場所として存在してくれていることに感謝します。 (よ)


関連サイト ふろむあーす&カフェOHANA

かぼちゃ測定、オープンジャパン会議の様子2012年11月5〜8日
立冬、久々の別行動

冬の始まり、二十四節気でいう立冬(りっとう)です。この日から立春までを冬といいます。寒いです。匠くんは石巻に行っています。ボランティア団体OPEN JAPANの会議で、今後のことを話し合いに行っています。石巻も寒いでしょうね。
はからめランドのアケビは放射能不検出でした。畑のカボチャも不検出でした。本で読んだのですが、土の上に出来るものには比較的放射能は含まれな いようです。土の中に出来るものには、含まれやすいとか。とはいえ、実際に測定してみるまでは何もわからず不安な中、食べるか食べないかを考えながら生活することになります。「スーパーに行けば何でも出に入る」時代。山や畑で収穫しなくても、買えば安全と思えるものを手に入れることができ ます。ただ、大地に根ざした生活をしていると、なんでもかんでもスーパーで買ったもので日々の食事をまかなうことに一抹の淋しさを感じます。そこに食べられるものが生えているのに、これは汚染されているか?安全か?と問うて、その場で測れないから諦めるか、もしくは放射能が含まれていたと しても私はこれを食す、と覚悟を決めて手を出すか。実際に紫蘇や種付け花、胡瓜などは測らずに食したりしていました。これを食して死に至る?毎回そう問いただしては、「微量だから平気?」「危険なものよりもそこに含まれるエネルギーを選択する」「自己責任で自分が食べるだけだから・・・・・と、考えたすえ、ちょこっと食してみる、大地の声に耳を傾けた自分を信じてみる、といった精神生活をおくっています。
3月11日からたくさんの日数が経ちました。けれど、わたしの中からあのときの気持ちが消えることはありません。今もこうして、福島で生活をすることを問うている日々です。 ちなみに薪ストーブの灰を測定したところ、3700ベクレル、はからめランドの最高記録です。 (よ)

久々によし子と別行動。6日に石巻にてオープンジャパンの総会があるので、普段なら2人で行くのだが、暦製作があまりに追いついていない為(みなさまご迷惑をおかけしています。)5日、よし子は電車で横浜へ、僕は短期間だが車で石巻へ向った。
6日、集まったみんなで朝10時から暗くなるまで色々な意見を出し合った。代表の助さん、とーるさん。ガッテンスターンフジコチャンヒーサータケチャンケンクンマナミチャンチセチャンアンドタクミ。現実的には、遅れている報告書を年内にまとめ上げるといった作業が目の前の目標といった内容。そのために僕は1日でも早く帰って暦を作りたいが、大きなエネルギーが目の前に集まっている今、できるだけのすり合わせやコミュニケーションを取りたいと思って、石巻出発を8日朝と決めた。
虹、虹石巻のベースにいる間、自分から何かやろうと思うといくらでもできることはある。その合間を縫ってこの時期の本業である「はからめ月の手帳」を1枚でも多く折ろうとする僕。効率が良いんだか悪いんだか?
8日朝、7時半のミーティングに出たあと車で東京まで走る。晴れたり曇ったり雨が降ったり風が吹いたりの天気の中1人ドライブ。ふと、サイドミラーを見ると後方にバッキリとした虹。ちょうどパーキングがあったので車を止めて虹を見る。トイレから出てきた女性の集団がウワァ〜って驚いている。「外側にも虹がありますね。」「ホントだぁ、こんなにはっきりした虹初めてです。」などなど普通に隣の方と会話していた。特にさようならも言わずにその場を離れて写真を撮っていたら、「先ほどはどうも・・・・」「これ、ぜひもらってください」とメモ用紙に聖書の言葉を手書きで書いたものを僕にくれた。メモ用紙には「そしてほんのもう少しすれば邪悪な者はいなくなる。しかし柔和な者たちは地を所有し、豊かな平和にまさに無上の喜びを見いだすであろう-詩篇37:10.11」と書いてある。虹と一緒にあなたが現れたので、すごい事だ、みたいな感じだったのでなんだか悪くないなぁなんて思いながら「それじゃあまた」とあっさりと別れを告げた。一緒に頂いたのは、よく駅前で配っている例の冊子みたいなやつ、それも断らず貰ってみる。それで知ったのはエホバのしょうにんって「商人」じゃなくて「証人」だったのかぁ・・・・ニヤッとしたのが自分でもわかった。このニヤッとしたときの小さな微笑みが虹なのかも。
タバコを吸わない僕はあまり休憩をしないのだが、ちょっと無理して何もせずに時間を過ごしてみる。目を瞑ってみる。瞑想ってやつか。今、目を瞑っている。何を考えてるんだろう?何も・・・・ただ生きているだけっていう時間を過ごしているだけ?過ごす?やり過ごすの過ごす?過ごしちゃってるのか?今を生きるっていうこと・・・・今、今が過ぎ去った、と思っている今ももう過去の今。あれ、時間って未来から過去に流れているんだっけ?過去から未来に流れているんだっけ?どっちでも良いけれど今を生きるには今を捕まえなきゃ。捕まえたって思って手を開いてみたら何もつかめてない・・・・・、捕まえようとするから捕まえられないんだよって誰かが言う。捕まえたって捕まえなくたって「ある」っていう事にかわりはないんだからさ。今を自分のものにしようとなんかしなくていいんだよ。今と一緒にいればそれでいいんだからさ。時間を過ごさないで時間と一緒にいるのを感じられているか、そういうことかも知れない。
車に乗り、まだ消えていない虹と一緒に走りはじめた。また僕の時計が進みはじめた。 (匠)

五右衛門風呂、あけび2012年11月1〜3
文化の日

北から友人が訪ねてくれました。「震災前とあまり変わらないでしょ。ほとんど進んでいないよ。」というと、「玄関ができてる。なんかすっきりしているかも。」と。「あ、お風呂設置したから入れるよ。難しいけど。」まだ完成していないので、入る前にイメトレが必要な五右衛門風呂です。
夜はテントの中で一緒に飲みながら、たくさんたくさん話をしました。二晩の夜はあっという間でした。
日中、はからめランドの伐採をしてくれたときに「アケビ切っちゃった。」と。「アケビって食べられるんだよね。」「中を食べるんだよ、バナナみたい な味がするよ。」「え?皮を油いためなんかして食べるんじゃない?ほろ苦くて美味しいよ。」「食べ…ないよね…。測定してみようか。」男性二人が力仕事をしている中、わたしはアケビ探しをしました。きれいな紫色のもの、茶色っぽい色のもの、種の残っているもの、種がなくなっているもの、帽子いっぱい集めました。「1キロあるね。」清々しい青空の下、紅葉もはじまってきれいな秋の風景。秋の味覚は放射能測定器にかけられることになります。ゲストが来てくれるたびに思います。ここに来たときに、どう感じるんだろう、と。放射能のこと、どう感じるかな、ここで呼吸していること、ここで眠ること、ここで食事をすること、どう感じているんだろうと。
11月3日は、1946年に日本国憲法が交付された日で、日本国憲法は平和と文化を重視していることから1948年に「文化の日」として定められ ました。1947年までは明治天皇のお誕生日として休日となっていました。平和で文化的な暮らしができる世の中であってほしい、はからめランドから思いを飛ばします。 (よ)

12月<  >10月