朝のミーティング、朝のカヌー2012年1月31日 (火)
サンライス元気村

毎朝窓を開けると、旧北上川に流氷が流れている光景を目にします。そこに朝日がうつり、青空の下、カヌーに乗ってこの流氷の上に出てみたらどんな感じなんだろう、と思うとすぐそばにカヌーがあるわけです。カヌーイストのミエ姉さんが来てくれたこともあって、ミーティング終了後、カヌー初漕ぎ@旧北上川。氷は思ったよりも堅く、パドルが刺さりませんでしたが、流れる氷を横目で見ながら進みました。寒さよりも清清しさを感じた朝カヌー、たまにはカヌーの上でミーティングもいいのではと思います。
雪、サンライス元気村今日は旅人ルーシーとミエさんと3人でサンライス元気村(仮設の65歳以上の独居住まいの方に3kgのお米を支援するプロジェクト)に参加してきました。カーナビをかりて飯野川高校のグラウンドに建てられた仮設住宅に到着、 サンライスをずっと手伝ってくれているまりこさんと合流し、リストを片手に一軒一軒訪ねていきました。お米をお渡しするだけでなく、健康状態やお買い物、自炊、お友だちや家族がいるかどうかなどもそれとなく伺って、何か困ったことはないか、必要なことはないかを尋ねます。趣味の話しや家族の話、将来の話など、世間話に花が咲くような場面もありました。お米を支援してくださった方からのメッセージをお渡しすると、みなさんとても喜んで、そして感謝の言葉をくださいます。
午後から吹雪いてくる天候の中、次の仮設住宅を廻りました。あまりにも寒くて凍えそう、朝カヌーをしたとは信じられないくらいの寒さです。石巻、今夜は大雪です。 (よ)


関連サイト 石巻ボランティア支援ベース絆 ・ mob@KeviKevi

事務部屋、大工作業2012年1月30日 (月)
ボランティアベース絆

週末30人の大所帯も、月曜日とあってみなそれぞれの仕事や家庭に戻り、10数名での活動となりました。
今日は絆ベース内の引越し大会。朝ミーティングのあと、これまで女子部屋にしていたところを事務室に、大部屋を大掃除してミーティングルームに、女子部屋を2Fにと、各部屋のレイアウト変更をしました。それに伴い大工仕事も派生して匠くんは大忙しです。エントランスと廊下にも絨毯を敷き、高さを調節してドアを4枚つけました。
引越し片付け作業の合間に 定期的に何度もボランティア活動に来てくださる方々とたくさんお話しができました。変化していく絆ベースの印象、復興していく街の様子、これからの活動について、などなど。作業効率のアップや、人との交流、気づいた問題点など、顔を合わせて話をする事によって距離がぐっと近づきます。最近夜ミーティング(20時〜)も開催され、協議会での連絡事項や本日の活動報告による情報シェアをはかっています。協議会の真奈美さん、元RQの吉野さんが強力な助っ人として絆で活躍してくれています。 (よ)


関連サイト 石巻ボランティア支援ベース絆

床をはがして床下の泥出し2012年1月28〜29日
古民家再生IBUKIプロジェクト

古民家再生IBUKIプロジェクトとは、牡鹿半島の大原浜にある古民家を再生し、人・物・情報の流れを生み出す拠点にしようというプロジェクト。
今まで何度か、地元の方々と話し合いなど現地でのミーティングを行ってきた。すでにこれまで数多くのボランティアが実際に拠点となる古民家の泥出し、片付け、庭の手入れなどをしてくれている。
今回はチームIBUKIとして古民家再生への本格的な作業の開始となる。具体的には床はがし、壁壊し、清掃など、2日間で約20名のボランティアが集まって作業にあたった。寒い寒い、冬は寒い、作業用のゴム手袋(あの緑のやつ)を手にはめるとなんだかゴムが氷みたい。ちょっとしたら温まってくるかなぁと少し我慢して作業を続けてみたけれど、全く温まる気配なし。そうして滑り止めの付いているゴム手袋よりも普通の軍手の方が良いという事に気が付く。
床はがし、いい天気 食事を昼、夜、朝、昼とよし子を筆頭にしっかりと準備をしてくれた事もあり、作業はスムーズに進んだ。2日目夕方には、「すごい綺麗になったね。」とみんな少し満足げな顔だったような・・・・・そんな気がした。今後もまだボランティアでできることが残っているので、日にちを決め作業を続けていきたいと思う。IBUKIプロジェクトの作業日程などボランティア支援ベース絆のWebサイトなどで情報を流していくのでぜひ一度、夕日の綺麗な大原の海を見に来ていただければと思う。
そうそう、28日にはNHKという放送局が取材に来てくれた。午前中にカメラを回していて、いつ放送されるのかなぁと思っていたらその日のお昼のニュースで全国放送された。テレビのある大原浜の集会所でみんなで数十秒の映像を見て「おおぉ・・・・」パチパチと手を叩いていた人がいたような。
こんなにきれいになりました。 夜、同じボランティア支援ベース絆の仲間で和歌山の被災地で活動するひーさーから電話があった。「今日さー、たまたまテレビ見てたらさー」と話し始めてくれた。話の内容はというと、実は同じ日に和歌山でもNHKの取材が入っていたらしくお昼のニュースの全国放送の後のローカルで活動の様子が流れたのだと。そのことがあったので普段見ないテレビをたまたま見ていたら、なんと同じニュースで自分たちの仲間の活動も一緒に流れてきたのでびっくり。なので、その日の和歌山のNHKニュースはキズナデーだったという訳だ。すでに心は繋がっているのは確認済みだが、あらためて「ホントに繋がってんだなぁ」と感じた。  (匠)


関連サイト 石巻ボランティア支援ベース絆

ベースの様子、湊中2012年1月27日 (金)
ボランティア支援ベース絆

26日夕方、石巻に到着。久しぶりのボランティアベース、仲間と話がつきません。
朝7時30分のミーティングに加え、3日前から夜8時からもミーティングを開催することになりました。夜ミーティングでは今日の活動報告に加え、協議会のインフォメーションなどの連絡事項を共有しています。
27日朝のミーティング参加者8名。石巻のベースはかなり寒いです。部屋がいくつもあるので、燃料節約のためみんな
1つの部屋に集まって作業をしています。本日の活動、サンライス(仮設住宅の独居老人宅に毎月3kgのお米を届けるプロジェクト)の袋詰め作業、事務所内の整理整頓、明日明後日と床板はがしと泥だし作業をするIBUKIプロジェクトの準備、各人の事務作業などなど。自分宛のメモや、前回のプロジェクトの事務処理などがあり、日中は事務所内作業が主でした。
明日から1泊2日で牡鹿半島大原浜での古民家再生IBUKIプロジェクトで作業をします。作業をするボランティアさんたちのための食事の買い出しや機材の準備などのため、午後は市内のホームセンターとスーパーマーケットに行きました。今日から参加してくれている韓国人のイ・ソジンさんを連れて、市内を案内し、かつて炊き出しをしていた湊中学校にも立ち寄ってみました。がらんとした校舎、きれいに片付いている校庭、最後に植樹した桜の木は、冬で葉が落ちていて寒そうにしていましたが、生きている様子でした。 (よ)


関連サイト 石巻ボランティア支援ベース絆

虹、ふくしまミーティング2012年1月26日 (木)
ふくしまミーティング

福島の中で活動している人、福島のために活動している人たちのネットワークをつなぐためのミーティングを開催することになりました。日程は2月25日夕方18時から、夕食ミーティング(会費千円〜カンパ、差し入れ持ち寄り持ち込みお願いします。)、場所は須賀川にある穀物菜食レストラン「銀河のほとり」にて、遠方から来られる方のために寝袋持参で雑魚寝のお許しをいただいております。
「銀河のほとり」はからだの免疫力をあげるレシピでおいしい玄米菜食ランチ&スイーツを提供しているレストランです。市民の放射能測定所としても機能しはじめ、自分たちでできる放射能対策を考えています。スタッフのみなさんもみな気持ちのいい方々で、オーナー克子さんの「命の砦」としての取り組みに励まされている人たちも多く、心温まるおもてなしとお心遣いにわたしたちも元気をいただいています。こちらで福島の人たちがつながりあうことができる夕食ミーティングを開催させていただけることはとてもありがたく、そして、これからどうなるか先の見えない道を進み続けているわたしたちにとって、小さな灯火となるような兆しを感じています。め組ジャパンふくしまの佐藤さんと、銀河のほとりと、そしてこれから集まる人たちとで、おいしい食事をとりながら、ゆっくりとこれからの福島について話し合いたいと思っております。ご参加したい方はご連絡ください。  (よ)


関連サイト 石巻ボランティア支援ベース絆 ・ 銀河のほとり

旧正月2012年1月23日 (月)
旧正月

旧暦のお正月のことをいいます。旧暦の元日、またはそれからはじまる数日間のことをさします。
旧暦の元日は睦月の新月にあたります。2012年最初の新月が一年のはじまりとなります。
新月は水瓶座に位置します。水瓶座の司るところはひらめき、友情、体の部位では自律神経系にあたります。新月の日に願い事をすると叶うといわれています。ひらめきや友情に関すること、また自律神経に関するお願いごとをすると叶いやすいそうです。今年も1年、よろしくお願いいたします。  (よ)

2012年1月21日(土) 大寒(だいかん)  寒さが最も激しい頃です。

どんと焼きでパンを焼く2012年1月16〜20日 (日)
はからめランド

17日、ラジオから神戸の震災から17年経ってのニュースを聞きます。絆の代表助さんもかけつけていることと思います。震災を経験した人たちがみな、神戸に思いをはせていることでしょう。
温泉が出なくなってしまった温泉に行って、インターネットをつなげ、お風呂に入りました。郡山で開催されたハッピーアイランドフェスティバルで会っため組ジャパンふくしまの佐藤亨さんからメールが来ていました。明日はからめランドに訪ねてくるとのことです。カーナビには載っていないので、待ち合わせ場所を連絡しました。
18日、午後。亨氏が測定器を持ってはからめランドを計測しています。どこも同じような測定値。ガイガーカウンターによって出る数値が違い、どのガイガーカウンターが正確な数値を示しているのかは正直言って不明です。機械の大きさや金額で決めていいものかどうか、素人考えでは答えが出せない問題です。誤差含めて0.12から0.2の間くらい、といったところ。木を燃やした灰の数値は高いはず、とチェックします。他よりちょっと高い程度の0.23マイクロシーベルト。亨氏の主な活動は、放射線測定器で線量を計測すること、仲間と一緒に除染をすることだそうです。除染といっても重機などで土をはがすのではなく、手作業での除染だそうで、どれくらい効果があるのか知りたいところです。
喜多方のトールちゃんと。テントの中で一緒に夕食をとりながら、今後の話をしました。福島の中で活動している人、福島のために活動していく人たちのネットワークをつなげる会議を開こうということになりました。2月の最終週あたりに福島県内で夕食会議をしようと思います。
19日快晴。ここのところ、毎日地震を感じます。地震に慣れるというのは変なことのような気がしますが、習慣的に感じているとそんな気になってしまいます。
ためていた灰を片付けるときに山ちゃんガイガーカウンターで数値を計ってみました。0.34マイクロシーベルトと、今まではからめランドで計測した中では高い数値を示しました。この灰をどうすればいいのでしょう。 (よ)

気になっているのは木。家を建てるために倒させてもらった樹齢40〜50年の杉達に、昨年1年間ずっと手を付けられなかったのがとても気になっていた。倒しっぱなしにして2年以上経っている。
昨年末からお正月と、震災後にこんなゆっくりした事あったっけ?と思うほど、はからめランドで時間を過ごしている。その中で2人で話し合い、これからはからめランドどうしていこうか・・・・の話しを毎日のようにしてきた。大きな決め事なんてものはないけれど、ひとつこの方向に向って進もうと決めたことが「家を建てる」事だ。当初は母屋よりも先に工房を建てて、なんて事を考えていたのだが、いろいろと考えが変わっていることに気が付く。はからめランド、福島から出ることや、放射線のことなどなど、いろいろ含めて考えた結果がこれ、小さな家を建てるということだった。明日また考えが変わったら変わったでいい。けど、今は今の考えに基づいて動こう。
雪のはからめランド、大木を運ぶ。19日、倒しっぱなしの木はすでに虫食っている。虫が食ったらその木は終わりだと人は言う。が、僕はその木を使おうとしている。もちろん製品にはならない木だけれど、何とか使っていく方法を考えながら使ってみようと思う。木が生えていた場所から数十メートルの場所が建設予定地なので、その距離さえ運ぶ事ができれば木を長いまま使えるのが何よりも嬉しい事だ。短いものを繋ぎ合わせたものよりも、1本で通っている方が強度があるのは言うまでもない。
「君は土台、君は柱、君は梁。」それぞれの木に役割を与えると何だか木が喜んでいるような気がしてくる。「ほっといてゴメンなぁ」と木に話しかけると「虫が入ったくらいじゃまだまだ大丈夫だよ」と答えたかどうかは定かではないが、そういうことにしておこう、僕の世界では。
僕がユンボを操作し10mに切った杉の木を吊るすし、よし子がそれをサポートしながらゆっくりと山の中から作業予定場に運び出してくる。土台に使おうと思っている一番太く長い木を出せたという事もあり「やったね。」と笑顔でハイタッチ。
感じとしては今住んでいるテントが3年もっているので、それよりも長くもてばいいかな、なんて軽いノリで。進行状況はまたこのサイトでお知らせするので、時々気にしてみてね〜。 (匠)

夜の交流会、団子作り2012年1月13〜15日
第4回 ふくしま子ども元気村

新年明けて初めてのこども元気村です。県内参加者20名、県外5名、今回は地元金山町のみなさんのはからいでスタッフも一緒に雪の金山町を堪能させていただきました。
スキー場にてウィンタースポーツを楽しんで、温泉につかったあとは新年行事のだんごさし、翌日はお餅つきをして、金山町のお正月のお餅料理をいただきました。くるみを水と一緒にをすり鉢ですって少し塩を足しソースにしたものをかけたあんこ餅と、ささがきごぼうと鶏肉のお汁に入れたお餅、そして大根と人参、昆布のお吸い物が郷土の食べ方だそうで、みんなめずらしいくるみソースに興味を持っていました。
雪遊び宿泊は金山町小栗山にある民宿こばやしさんとみやもとさんのふたつに分かれました。お隣同士でしたので、夜はみやもとさんに集まって懇親会を開きました。地元の若者たちも遊びに来てにぎやかな元気村となり、楽しい時間を過ごしました。雪のしんしんと降り積もる中、楽しかった雪遊びのこと、それぞれが住んでいる環境のこと、気になる放射線量のこと、子育てのことなど、夜更けになっても話はつきませんでした。福島県内でも放射線量の高い地域に住んでいる人と、低い地域に住んでいる人、県内スタッフと県外スタッフ、それぞれがコミュニケーションをとり情報交換をし、ともに時間を過ごしました。この時間がとても貴重な時間だな、と感じます。ことばとことばの間にあるものを感じられる、こころあたたまる夜でした。
15日は歳の神(サイノカミ)という行事が行われます。みなさんの知るところではどんと焼き、お正月飾りや古札を燃やします。むかしは塞の神という字を使っていたそうで、魔を塞ぐという意味合いがあったそうです。行事は夜だったため、昼間のお松明の準備を見学させてもらい、会場の雪を踏み固めたり、かまくらを作って遊んだりしました。
歳の神の準備、お餅つきそして生活体験館にてみんなでお茶会をしながら、今回の元気村をふりかえります。初めてのスキー体験ですべれるようになった、雪遊びが楽しかった、新しい友だちができて嬉しかったとの声をいただきました。みんなで作っただんごさしのだんごをおみやげに、みなさん笑顔で旅立って行きました。お正月行事として、だんごをこねて木の枝にさして、20日までに食べるという風習があるそうで、「忘れずに20日までに食べてくださいね。」と声をかけ、お見送りをしました。
雪の元気村、子どもたちもとっても元気になって帰っていきました。放射能のことを忘れて楽しむこともできる、なかなか言えない放射能の正直な話もできる、金山町の人たちと交流できる、それぞれがほしい情報をここで話し合えるという場として、次回も2月17日〜19日に開催します。19日は金山町の雪まつりが行われます。 (よ)

新年会の様子2012年1月8日 (日)
新年会

僕、匠の実家で毎年行われる鈴木家の忘年会が、今年から(とりあえず今年)新年会となった。忘年会は夜のイメージがあったけれど新年会だから昼からだよねと、「お昼の12時乾杯」と言ってしまったのがこの日(次の日)の敗因となった。しかも乾杯をビールではなくてにごり酒にしてしまったのも反省点の1つ。次の日こんな人がいるという話しを聞いた。彼は腕に漢字で「Big night = Small day」という意味のタトゥーが入っていると。僕は知らないがそういう意味の四文字熟語があるのかな、彼はグラスを持つたびにそのタトゥーを見ることになるらしい。世の中をどんな断面に切り取っても完璧なバランスが保たれている・・・・・きっとそういう事なんだろう。
反省は毎回いくらしてもしょうがないので、楽しかった話をしよう。この去年まで忘年会だった会は、友だちの友だちとか、何だか良く分からない人たちもOKな結構面白い会。新しい出会い、新しいつながり、新しい何かを感じるにはやっぱり「忘」より「新」の方が気持ちが良いような気がする。
12時乾杯!いつの間にか部屋の端っこで落ちるように眠ったのが朝方6時頃・・・・。って事は「Big day = Small day」だな。同感できる方々は腕に透明なタトゥーを!  (匠)

まだまだ暦製作、七草粥2012年1月6〜7日
小寒、春の七草

二十四節気の小寒(しょうかん)です。寒の入り、本格的に寒くなる頃です。
はからめランド空気中の放射線量0.15、地面0.21マイクロシーベルト。セシウムの排出を促すと教えてもらったスギナ茶を飲んで、横浜に向けて出発します。
7日、この日は人日といわれ、七草粥を食す風習があります。春の七草である、せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろを入れて作ったお粥を食すと、邪気を払い万病を除くといわれています。
6日の夜に、柊など尖ったものを戸口にはさみ邪気を払い、唱えごとともに春の七草を叩いて粥にするという風習があるそうですが、横浜では玄関先の柊などにはお目にかかる機会もなく、七草の風習も時代とともに変化しているのを感じます。 (よ)

2012年1月2日(月) 書初め(かきぞめ)  元日の朝に汲む水のことを若水といいます。若水は神聖な力を宿すと信じられ、年神様に供え、家族の食事に用い、お茶をたてたりします。正月2日の書初めでは、その若水で墨を摺り恵方に向って書く習慣があります。

ことしもよろしくお願いします。2012年1月1〜5日
2012年スタート

福島県はからめランドにて、3回目の新年を迎えました。薪ストーブを焚きながらゆく年来る年をラジオで聞いて、二人で新年を祝いました。年越しそば、おせち料理、おいしい生酒。これがあれば幸せを感じることができます。今年も新年を迎えることができた喜びと、やっと一息つくことができたしばしの安堵感でお正月を過ごしました。
14時28分、地震がありました。去年の手帳をみると、去年の元旦にも地震があったと記入してありました。
3月11日以降、何が変わったかのか振り返ってみると、わたしたちは常に戦闘態勢で過ごしているということ、今も目に見えない戦場の中で生きているということを実感しています。どこにいても、誰といても、同じ明日がくることは二度とない、そういう意識を持って暮らす日々になっています。これが当たり前なのか、今までを幸せとよぶのかどうかさえ、わからない生活です。
イスラエルに住んでいた友人の話を思い出します。「道で爆破テロや事件がある、家から出られないときもある、手の届くところに常にガスマスクを置いている、これが日常の生活。毎日どうなるのかわからない不安を抱えながら暮らしている。」と。そのときには大変なところで生活しているんだなあ、日本と違うなあ、という印象だったのですが、今、とてもそれに近い環境に自分がいるのだということを実感しています。目に見えぬ戦地を駆け抜けているような気分です。
崖崩れを直す。 3日、お隣さんに新年のご挨拶をして、1泊2日、祖母と叔母のお墓参りに行きました。震災後、様々な行事に参加せず、法事も慶事もおろそかにしていたので、新年という時間にご挨拶をしに行きました。
5日、崖崩れをおこしていたはからめランドの道の復旧作業に取りかかりました。ユンボと人力作業、二人でなんとかそこにあるもので道を整備していきます。晴れている中粉雪が舞い、寒さでなかなか思うように体が動かないもどかしさを感じつつ、なんとかなりそうだね、とちょっと前向きな作業に元気を注入、人は何もしないよりはやはり悩んでいても何かしていた方がいいんだな、と思いました。
見えない現状、見えない未来。どうつきあうか、それともつきあわないか。
人は大地に根ざして生きる生きものであるということを実感しています。毎日昇るお日様、暮れていく今日、星が見えて、月を感じて、眠る。そしてまた日が昇り、今日がはじまる。どこにいてもいいのかもしれません。生まれた土地、新天地、どこにいても、人は地とつながって生きていくものなんだなあ、と夕焼けに染まる山や毎日変わる雲の様子を見ながらしみじみ感じています。同じ今日はないから、今日に感謝して、そして、明日がくることにも感謝をして。 (よ)

2012年2月<  >2011年12月