頂いた林檎、冬の養生勉強会の様子 2009年11月29日
冬の養生

大犯土(おおつち)がおわり、今日から小犯土(こつち)がはじまります。大犯土小犯土とは陰陽道でいう土の神のいる方角で、暦の上では干支の土が重なる日、庚午(かのえうま)から7日間を大犯土、戊寅(つちのえとら)から7日間を小犯土といいます。この期間は土の中にいる神様(土公神)を犯してはならないといわれ、穴掘り、動土、種まき、伐採、建墓などの行為は慎むべきとされています。生き物を育み、水脈をたたえる豊穣な大地に手を加えることは、地形をよみ、水脈を探しながら生活してきた古来の民にとっては忌むべき行為だったのかもしれません。現代は暮らしやすいように大地を削り、水路をつくり、街を形成し速さがものをいう世の中になっていますから、この大犯土小犯土を使う土木関係者は少ないですね。私たちは月のカレンダーに即して、はからめランドの木の伐採はこの期間をはずして作業計画をたてています。
自由が丘で、はからめ月のカレンダーを使って、冬の養生の仕方を教えてくれるという会が開催されました。参加者のみなさんはホームdeドクターという、代替医療を用いて予防医学を実践している聡明な女性の方々9名。講師のレイコ先生、ヨウコ先生のお話を伺いながら、楽しくためになる2時間を過ごさせていただきました。冬の養生とは、腎(じん)を要とします。腎をあたためてからだを冷やさないようにすること、腎の働きを助けるような生活を送ること、胃腸を整えること、他の臓器が弱ると腎にも影響が出ることなどを教えてもらいました。冬は発散ではなく蓄える時期なので、早く寝て遅く起きるのがいいそうです。太陽とともに生活をおくるというのは理に適った生活スタイルですね。月のカレンダーを見ながら、土用の期間、立冬、小雪、大雪などの二十四節気と体の養生の仕方についてなど、いろいろアドバイスをいただきました。
みなさん月のカレンダーをお使いくださっていて、制作者として、このようにカレンダーを生活の中に取り入れてくださっている方々とお会いできるのはとても嬉しいことです。質問なども受けさせていただきました。
季節の変わり目の18日間は土用といわれ、犯土と同じく、大地の気が強くなるため、穴掘り、動土などの作業を忌むべき期間といわれています。土用には間日といわれる、いわゆる土をいじってもいい日があります。その間日とはどうやって決められているのか、という質問を受けました。冬土用の間日は「寅・卯・巳」、春土用の間日は「巳・午・酉」、夏土用の間日は「卯・辰・申」、秋土用の間日は「未・酉・亥」の日となっています。はからめ月のカレンダーでは土用の期間には青い線がひかれています。その線がとぎれているところ(線のないところ)が間日となっていますので、干支をご存知ない方でも間日を知ることができるようになっています。冬の養生は春のからだの状態に影響するものですから、しっかりとからだを温めていきたいものですね。
信州から気持ちのたくさん詰まった林檎が届きました。ありがたいことです。ひとつひとつ感謝しながらいただいています。寒くなるこの季節、心のこもったものを通して人とつながれるのは何にもかえガタい宝物です。 (よ)


関連サイト: スピリファ

W&C Canoe、外壁塗装工事 2009年11月26日
十日夜

旧暦10月10日は十日夜(とおかんや)と呼ばれ、田の神が山に帰る日といわれています。子供たちが藁でつくった鉄砲で地面をたたいて回ったり、案山子(かかし)に感謝を捧げてお餅をお供えしたりする風習が残っています。西日本では亥の子(いのこ)祝いといい、新穀でついたお餅を食べ、無病と子孫繁栄を祈る年中行事を行います。この日は子どもがお菓子をねだりにご近所をまわるなどの風習になっているところもあるようで、田の神への収穫祭がいろいろなかたちとなって引き継がれているのはおもしろいですね。横浜ではこの風習はなくなってしまったようですが、匠母雅子さんがケーキを買ってきてくれました。
今横浜基地は外壁工事をしていて、毎朝八時に工事のお兄さんが「ピンポーン。」とチャイムをならして始業します。ハイエースと置いてあるカヌーを移動しては夕方戻して、という作業が日課となっています。それを見ているご近所さんがWood&Canvas Canoeを見て話しかけてくれたりと、小さなコミュニケーションが生まれています。はからめの始業時間も8時からスタートとなり、早起きは三文の徳を思い出しています。 (よ)

 

ニュースレターとフェアトレードチョコレート 2009年11月24〜25日
ニュースレター届く

とーるくんが出発し、台湾旅行から雅子さん(匠母)&あやさんが帰ってきました。とても楽しかったそうで、旅行記をききながら手帳をちくちくと縫い納めます。カレンダー作業もしつつ、本を読むための時間をつくります。わたしの読書タイムは電車の移動中か喫茶店、斜め読みになりがちですがはかどります。
フェアトレードショップ「ぐらするーつ」からニュースレターが届きました。11月号に「はからめ月のカレンダー」の紹介を掲載してくださっているので、渋谷店に行ったときには是非お立ち寄りしてお手にしてください。このカレンダーをつくるきっかけや今後の展望などを寄稿させていただいています。ぐらするーつのニュースレターにはたくさんの情報が掲載されています。その商品がどういう思いで、どんな人によって作られているか、そしてどんなものなのか、ということがわかります。わたしたちがそれを手にすることでおいしいとかあったかいとか、楽しいとかに+@、生産者の経済を支援していくことになるという、草の根的な社会貢献の姿勢もみられます。カヌーばかりで夢ばかりみていると思われがちなわたしたちも、カレンダーという商品を取り扱っていただく事によって活動を支援していただいています。夢追いカヌーも来年には、たくさんの人に水の上に出てもらい、夢のような現実を見させてあげられるようにしようと思っています。一人で見る夢は夢だけれど、100人で見る夢は現実になります。 (よ)


関連サイト: ぐらするーつ

カヌーデイ’100たたき台、打ち合わせ風景 2009年11月21〜23日
CANOEDAY実行委員会@横浜基地

21日、昨夜別れたはずのとーるくんと再び合流、あらたなCANOEDAYスタッフを交えて横浜基地でミーティングを行ないました。さまざまなアクシデントを経て、強力なスタッフが加わったことにより、この3連休はCANOEDAYmeeting合宿となりました。12月にはプレスリリースを発表し、参加希望者のエントリーもはじめていこうと思います。お力を貸していただける方、ご協力お願いいたします。
22日、 CANOEDAYスタッフの手も借りてカレンダー作業、毎晩手を動かしながらのミーティングなので、仕事がはかどっているような気になっていますが、やることが多くてなかなか専念できていないのが現実。こういう場合はアタマを使って、効率よく仕事を振り分けていく事が重要。CANOEDAYの前途を暗示するような濃い生活、これからいったいどう進んでいくのか、神経を研ぎ澄まして臨んでいきたいと思います。自分ならやれる!という心意気のあるスタッフも募集中です。
23日、勤労感謝の日。先日ラジオで「キンカンパ」という言葉をききました。勤労感謝パーティの略だそうです。「働きあうもの互いにねぎらいあい、今日一日楽しく過ごす。」というような趣旨のパーティとのこと、早速みんなで褒めちぎりあい、体を癒す玄米菜食ご飯と心を癒すお酒で朝になる前まで語らいました。 (よ)

カヤックと一緒に、夕日に向って 2009年11月18〜20日
カヌーツアー @栃木県、茨城県の那珂川

10月に下った那珂川に再び戻ってきました。今回は『フィールドライフ』、『カヌーライフ』の取材ツアーに同行させてもらい、フォールディングカヤックの方たちと2泊3日の川旅をさせてもらいました。今回のツアーのチーフはショウタロウさん(ライター)、須藤みんみん(ライター)、かめちゃん(カメラマン)、大内くん(ICI石井スポーツ)、麻生さん(ライター)、とーるくん(四万十塾)、わたしたち(はからめ)の8人です。9時30分に道の駅かつらで待ち合わせ、下見しながら上流の那須烏山からスタートします。出発は午後になり、西日の那珂川を下ります。夕日が美しい日でした。
18日朝、氷が張るテントから這い出して薪に火をつけます。この季節の朝晩は冷え込みます。焚き火の横でみんなが起きてくるまでヨガタイム。日が昇り、午後になる前にキャンプ地での撮影を終えて出発します。今回初めてWood&Canvas Canoeに荷物をたくさん積んで旅をしました。水面が近く、かなり沈んでいるのが分かります。大きな波もできるだけ浴びないように気をつけながら瀬を越えました。
朝の霜、荷物満載那珂川には大きな瀬はほとんどありません。関東近辺で初心者が安心して楽しめるいい川です。川旅初心者の方はここから旅を始めるのがオススメです。この季節はシャケの産卵時期、どこに行ってもシャケが泳いでいるのが見られました。 撮影しながら夕方になる前に今夜のキャンプ地を探して上陸します。今回は途中ランチ抜きで漕ぎ続けるスタイルでした。夕食はシチューとオムライス、みんな腹ペコであっという間にペロリでした。
20日、昨日よりも氷が厚くなっている朝、朝もやの幻想的な時間を過ごし、一通りの絵を撮って午後になる前に出発、向かい風も何のその、本日も漕ぎまくりました。ゴールは道の駅かつら、日が暮れる前に無事到着し、ここで解散、とーるくんとわたしたちは近くの温泉に行って暖まりました。今夜横浜まで帰る予定、カレンダー作業が呼んでいます。 (よ)


関連サイト: フィールドライフ

木を切る、カレンダーを作る 2009年11月15〜17日
はからめランド@福島の塙町

カレンダーを印刷し、15日夜、新月伐採をしようと塙町へと向います。木を切るには水分の少なくなる11月12月が適しているといいます。新月のときには根に水分がいくため、切った木の幹が乾きやすく、虫も入りにくいということなので、工房を建てるための材にしたい杉を何本か倒しました。たくみくんがチェンソーで森に入っている間、わたしはかぼちゃを収穫したり、シソのタネを撒いたり、食事の準備をします。かぼちゃは食べたかぼちゃの種を埋めておいたら芽がでてきて、いつの間にか実がついていたという、うれしい収穫でした。森のなかでなめこを発見したので、夕ご飯にはとれたてのなめこのお味噌汁をつくり、ささやかではありますが、森の恵みで食べさせてもらっています。夜はランタンの灯りの下でカレンダーを作りながら過ごしました。
17日、雨の朝となりました。今日は那珂川カヌーツアーの準備のため、栃木県の那須烏山に向けて出発します。午後四万十塾の塾長とーるくんと合流し、明日からのツアーの準備をしながら、道の駅かつらでキャンプ、カヌーデイの話やツアーの話など、夜遅くまで話し込んでいました。明日はファルト(カヤック)の皆さんと一緒に那珂川2泊3日の川旅です。 (よ)

早速飾ってくれたカレンダー、右からまどかさん、パトリックさん、ダグラスさん、よし子さん 2009年11月13〜14日
Meeting @東京

13日朝、もくもくとカレンダー作業、届くところを想像しながら梱包しています。お待たせしていたみなさんすみませんでした。待っていてくださってありがとうございます。発送を終えて夜、電車で御徒町へと向います。今年10月に開催したOD-BOXとA&F主催によるKAVUDAYの打ち上げに参加させてもらいました。スタッフのみなさんと一緒にたくさんお酒を酌み交わし、10年一区切りとの反省やご意見などもあった中、来年もやりましょう!とかなりポジティブバイブレーションな会となりました。シアトルのKAVU本社から数時間前に帰ってきた高畠さんによると、KAVUの社長ベイリーも日本のKAVUDAYを楽しみにしているそうです。会社の雰囲気もすごくよいとのこと、シアトルに行ってみたくなりました。
14日夕方、船大工ダグラスに会いに江東区のダグラスの友人パトリック&まどかさんご夫妻のお宅にお邪魔しました。ダグラスはサバニをつくるプロジェクトに参加するために昨日来日して、明日から沖縄の伊江島に向う予定です。3年前、奥琵琶湖WBCでのワークショップの講師として来日したときに俣野さんに紹介してもらってからの縁で、私たちがアメリカに行ったときにお世話になったりと、仲良くさせていただいています。ダグラスの友人パトリック&まどかさんは世界中を自分たちの船で旅をしているとっても素敵な冒険家ファミリーです。ポルトガルで出会って一緒に旅をしながら、いろいろなところで生活をしたお話を伺いました。コスタリカやインドで暮らしていたまどかさんの手料理はとてもおいしくて、楽しいひとときを過ごさせていただきました。ダグラスのご縁で素敵な方たちと出会えて感謝です。(よ)


関連サイト: KAVUDAY ・ KAVU ・ OD−BOX ・ ダグラス・ブルックスのWebサイト

琵琶湖、運転中 2009年11月11〜12日
Wood & Canvas Canoe @琵琶湖

新島グラスアートフェスティバルから帰ってきた俣野さんに会いに京都に寄りました。フェスティバルの最終日に行なわれるオークションで落札したグラスアートを見せてもらい、久しぶりに会う俣野さんおときさんに塙町の近況報告をして、一晩お世話になり、翌朝雨の琵琶湖に向います。
春に来たとき以来の琵琶湖に「ただいま。」と声をかけ、午後には奥琵琶湖Wooden Boat Centerに到着しました。水鳥観察センターの館長村尾さんが迎えてくれ、みんなの近況を教えてくれました。ここでカヌーを積み替えて、18日からの那珂川のカヌーツアーにWood&Canvas Canoeを出動させます。春には四万十川を下ったW&Cカヌー、秋は那珂川、初関東です。WBCを後にし、明るいうちに小笠原さんご夫妻を訪ねます。お二人で山を開拓し家を建てた経験から、わたしたちのはからめランドの進行具合や方向性などに、先人からのアドバイスをいただきました。
翌朝、和蝋燭屋「大興」の4代目大西くんに会って、「カヌーデイ’100」の話をして、 関東へと向います。お天気もよく、湖北の紅葉がとてもきれいに映えていました。ここからゆっくりシタミチを運転しながら名古屋を通り、癒し処「ポーチャイ」に寄ってヒーサー兄とレンチャンに会い、W&Cカヌーを見てもらいました。来年名古屋でコップテンがあるという話や、生物多様性ってどういうことなの、など情報交換をして、月のカレンダーを取り扱ってくれている豊橋の「ラクシュミー」にご挨拶をして、一気に高速をすっとばして(途中パーキングで仮眠もとりましたが)夜が明ける前に横浜へとたどり着きました。目が覚めたらカレンダー作業&夜はKAVUDAY合同反省会?打ち上げ?パーティーに参加する予定です。 (よ)


関連サイト: 新島グラスアートフェス ・ 奥琵琶湖WBC ・ 大興 ・ ポーチャイ ・ コップテン

桜ノ宮公園、カヌー修理 2009年11月9〜10日
開催決定「カヌーデイ’100」 打ち合わせ@大阪

今年3月に琵琶湖にて開催した「カヌーデイ’09」。今年の川の上では、ワークショップ参加者の方々が自分で削ったパドルで水をつかむ様子を見せてくれたり、「もっと薄くした方が良い」とか、「やっぱりオイル仕上げが良い」といった、まだまだ上を目指す声を聞く事ができた。更に嬉しいのはワークショップ参加者に限らず、「パドルは自分で作れる」といった思いがみんなの中に生まれ広がっているという現実だ。
うん、これはいい波が来ている、よし!来年もやるぞ「カヌーデイ’10」。しかし僕達は同じ内容のイベントを開催するような冴えない人間の集まりじゃない。今回はカヌーデイ’10にもうひとつ「0」をくっつけて一気に「カヌーデイ’100」!日程は2010年3月27,28日。場所はソースの香り大阪道頓堀。そう、あのグリコのあの人が見下ろす道頓堀にカヌー100艇集結、そして堀をカヌーで埋め尽くしてしまおうという企画だ。この一見アホっぽい企画を本気でやるそのアホさが大阪の空気とマッチし、僕達のテンションは自然と上がっていく。「カヌーデイ’100」の詳細は近日中にWebサイト、チラシ、その他のメディアにて告知させて頂くのでちょくちょく気にしてほしいと思う。 (匠)

グリコ、道頓堀ほうとう屋さんの駐車場でみんなと別れて、そのままわたしたちは大阪へと出発しました。交代で運転して朝5時、大阪堺の錦ロイヤルに到着。しばし仮眠をとって、10時に四万十塾と合流し、開店と同時にカヌーの修理をします。錦ロイヤルにはじゅんさんという心強い方がいて、カヌーの修理、パーツの購入など、さっと迅速に対応してくれます。四万十塾のスタッフも、カヌーを囲んで直し方をよく見ていました。カヌーが元気になったところで、ケンくんたち四万十塾スタッフはここから四万十に向けて出発、わたしたちと塾長とーるくんは来年3月27日に開催する「カヌーデイ’100」の下見に道頓堀付近へと向います。
大阪の街を案内してくれたのは、3年前わたしたちが琵琶湖から大阪湾までの4泊5日のカヌー旅をしたときにサポートしてくれた(株)モアイの井上さん、大阪のことはなんでも熟知している頼もしい存在です。カヌーを降ろす場所、写真を撮る位置、グリコのアングルなど、現場を一緒に歩きながら説明してくれました。3年前は工事中だった道頓堀の両側には木道が続き、水の都大阪らしく、人と水とがふれあう素敵なお堀になっていました。「カヌーデイ’100」の打ち合わせは3年前のゴール地点、運河に浮かぶカフェで行ないました。見えない力が働いているかも、そう思えるほど強力な協力者のお陰で、再び大阪の街を、今度はカヌー100艇で、水をつなぐ旅をすることになりそうです。 (よ)


関連サイト: 四万十塾 ・ 錦ロイヤル ・ 株式会社モアイ

ナベ振りケン君、カヌーテーブル 2009年11月6〜8日
カヌーカフェ@フィールアース in 本栖湖

4日、5日と横浜でカレンダー&手帳作業、6日、週末本栖湖で開催されるフィールアースというアウトドアイベントに向けて出発します。
会場で四万十塾と合流、わたしたちはカヌーカフェのスタッフとして参加させてもらい、カレンダーも販売させてもらいました。富士五湖のひとつ本栖湖は透明度の高いきれいな青い湖です。湖に漕ぎ出して、カヌーの上でお茶を飲みながらゆっくりとした時間を過ごします。背景には白く輝く富士山が見えました。会場のキャンプ場でも四万十塾のキッチン&バーが腕を奮ってみんなを楽しませてくれました。キッチンには長瀞の飛び豆カヌーツアーの参加メンバーたちが集まり、みんなで四万十塾キッチン&カヌーカフェを盛り上げてくれました。
手作り看板の前で、富士山の前でフィールアースはわたしたちも琵琶湖でのパドルワークショップの取材などでお世話になっている『フィールドライフ』や『カヌーライフ』などを出版しているエイ出版社主宰のアウトドアイベントで、メーカーの出展や達人たちの話を聞けるアウトドア業界の集会のようなイベントです。みんなにカヌーを知ってもらういい機会でもあります。一番の目玉はメーカーのサンプル品やお買い得品などの商品が山盛り、みんな両手に抱えきれないくらいのお買い物をしていました。普段あまりお買い物をしないたくみくんもこっそりとお買い物をしてうれしそうにしていました。 この時期のキャンプはかなり冷え込みましたが、素敵な焚き火台がみんなを暖めてくれ、その素敵な炊き火台にとーるくんもたくみくんも惚れ込んでしまったようです。ハイエースもおなか一杯になっていました。イベントも無事終了、チーム長瀞のみんなでキッチンの撤収を手伝ってもらったあとは、お疲れさまほうとうディナーで解散となりました。カヌーを積んだ車が8台、河口湖方面に並んで走っている姿は圧巻、もしもカヌー100艇を集めたら、どんな光景なんだろう、わくわくするような、どきどきするような、そんな心境で大阪へと向います。


関連サイト: 四万十塾 ・ フィールアース・アウトドアミート

雨の2日、晴れの3日 2009年11月1〜3日
長瀞カヌーツアー秋の陣・カヌー文化の日

1日夕方、明るいうちに埼玉県長瀞付近に着くと、橋の上から10艇以上のカヌーが荒川を下る姿が見える。毎年恒例となっている四万十塾の秋の飛び豆イベントツアーin長瀞の風景だ。いつもは一緒に下っているのでなかなか上から見ることが無かったので、その風景はとても新鮮に思えた。
ツアーのみんながゴールし荷物を積み込んでいる間、僕達は先にキャンプ場にたどり着きテントを張る。暗くなってきた頃、カヌーを5艇積んだハイエース(日本中探してもそんなハイエースは2台しかない)がキャンプ場に到着。2日前まで一緒だった四万十の民と合流する。そして夜は久しぶりに再会するゲストの方々と近況などを語り合い、賑やかな時間を過ごす。
その後2日間、長瀞を下る。ここ長瀞はカヌー初心者の方にはちょっとハードなコース。そんな事もあってツアーには、ある程度カヌーの操作が自由にできる方が集まる。2日はちらりと雨も降る寒い1日、満月の3日は寒いけれど太陽サンサンの嬉しい1日、どちらもカヌー日和だ。
沈友、上から見ると綺麗な花が。 今回の長瀞のツアーは、何泊もする旅という感じではなく、心の旅といった感じ。「カヌー」というキーワードで沢山の旅仲間が集まり、カヌーの話をしたり、自分で削ったパドルを見せ合ったり、みんながみんなと一緒にいる時間を楽しんでいる。
そんな中、僕にとっては今、現在、日本にあるカヌーの可能性ってやつを考えるいい時間でもあった。ネイティブアメリカンやアイヌ民族、その他、地球全土で移動や物運びの道具として使っていたカヌー、無くてはならない物であったカヌー。しかし、今この時代日本で「無くてもいいじゃん、車もあるしカヌーなんて無くたって何も困らないじゃん」と思う人も沢山いるだろう時代、僕が強く思うのは「カヌーの文化は絶対に今世で広げ、後世に繋げなければならない。」という気持ちだ。なぜならカヌーは文化の箱舟だからだ。最新式のカヤックや、ゴムボート、ラフティングは箱舟にはならない。(いろんな所から石が飛んできそうだが、この石(意思)はそれよりも大きいから大丈夫。別にそれらを否定しているわけではないからご安心を。)今僕達、いや僕が1人でもするべき事は(1人じゃないのは分かっているのだけど)、それを形にする事だ。言うは易し行うは難し。このWEBサイトで僕達の生活をある程度オープンにしてるくらいだ、こんな事言うと後になって「あいつは口だけだ」と言われる可能性もある。言われてもどうって事ないのだが、言われないようにしようと思う、カヌーで繋がる仲間のためにも。  (匠)

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