神戸ファミリーと一緒に、ビーチで拾い物。2008年5月24日 (土)
カコちゃん、シンちゃん、ごきげんタエちゃん。

東海村に住む神戸(かんべ)ファミリー宅に1泊の宿をお世話になった。昨夜はカヌーの話、旅の話、ニュートリノ、ミュオン、地球シミュレーター、スパーカミオカンデの話まで。気づいたら・・・・というか気づかないうちにぐっすり眠る事ができた。
シンちゃんは物を冷やす研究?をしている。ここ東海村は巨大実験施設村といった感じだ。僕達がカヌーに乗ったり、南伊豆でスコップ1本で土地を平らにしたりしている間に、この村の施設ではニュートリノを人工的に作り出したり、それを光の速さまで速度を上げたり、またそれを東海村から岐阜にあるスーパーカミオカンデに打ち込んだりしているらしい。とにかく国がすごいお金(もちろん税金)をかけてこの国を科学の最先端に留めているみたいだ。夜、お酒を飲みながらシンちゃんは「あんな沢山の税金、年金とかに使わなくて良いのかなぁ・・・」とつぶやくほどのお金らしい。
東海村には原子力発電所があり、1999年に事故を起こしたという記憶に新しい過去もある。僕達は今年、自分達が作っている月のカレンダーに原発の問題を少し取り上げている。僕はできることなら原発は無いほうが良いと本当に思っているからだ。伊豆の風力発電問題で、ある人はある権力者から「抗議や、不安を解消しようとする立場であれば協力できるが、反対を掲げたら私達は協力できなくなる」とはっきり言われたという。反対運動では今の世の中が変わらないという事には、結構多くの人が気づいているように感じる。はたして世の中は良い方へ向っているのか?みんなが毎日毎日努力しているんだから毎日毎日少しずつでも世の中は良くなっているような気もするが、それは勝手な僕の思い込みか?縄文時代よりも今が良いと誰に言えるのだろうか?
と、なんだか考えれば考えるほど、もっと考えなければ、考え続ける事ができなくなるようなお話を、一瞬で吹っ飛ばしてくれる女神様のような力の持ち主が、同じ部屋で遊んでいる。シンちゃんとカコちゃんの間に生まれ、つい先日4歳の誕生日を迎えたタエちゃん(妙子ちゃん)。たぶんタエちゃんが考えたのであろう新しい遊び「楽器おどり」を佳子に教えて一緒に笑いながら踊っている。彼女の笑顔や周りの人に与えるパワーは間違いなく原子力なんかを遥かに超えている。カコちゃんシンちゃん、久しぶりに話ができ本当に楽しかったよ。そしてタエちゃん、遊んで頂きありがとう、また会おう、また遊んでね、また来るよ、東海村。 (匠)

4人でゆっくり贅沢な旅。2008年5月22〜23日
那珂川1泊2日カヌーの旅

22日午前中、道の駅かつらに集合したのは東京からのゲスト、小泉さんとじゅんじゅん。今年3月末の上野のお花見で話が盛り上がり今回のカヌーの旅が決まったという訳だ。
僕達2人とゲスト2人のかなり贅沢な旅は、那珂川、そしてカヌーの面白さをたっぷり味わったといった感じだ。
一緒の旅でアルコールを欠かすことは無いのでは?と思うほど、こよなくお酒を愛するのは小泉さん。だけど安心できるまでは「ちょっと待った。」そして瀬を越えて安心すると「はいご褒美。」なんて笑いながら。
天気も良く、少し増水したおかげでスイスイ進むカヌー。日が上がっているうちにベースキャンプを構え、若干2名、濡れた荷物を乾かしたりも・・・・。東京から来た2人は前日ほとんど眠っていないと言っていたが、ご飯とアルコホールで結構タフな感じ、素敵な夜を過ごす事ができた。
翌日、2人とも何時に帰っても良いというのでのんびりと川下り。途中ランチ、昼寝、ワインパーティー?などなど自由自由。ゴール後にはもちろん温泉。そしてその勢いで東京へと車を走らせて行った。
僕達は「全てはこれで良かったんだ」とうなずき合い、東海村を目指し東へ向った。
東海村には先日僕らを訪ねてくれたカコちゃん、シンちゃん、タエちゃんが住んでいる。夜は居酒屋でみんなでカンパーイ。いろんな話に花が咲いていた。   (匠)

「ためしてガッテン」を見て覚えたという玉子焼きを焼くハマさん、旅立ちの朝3人で。2008年5月19〜21日
in 道の駅かつら with ハマさん

18日の夜、那珂川の辺にある「道の駅かつら」に車を停めて眠った。それから4泊この道の駅で夜を過ごす事になった。この「道の駅かつら」は2年前に僕達がはからめ号を手にするために那珂川を下ったときベースキャンプを張った場所だ。2年前のその時知り合った北見ナンバーで旅を続けているハマさんに連絡を取ったところ、なんと旅の途中の千葉からかけつけて来てくれ一緒に3泊のんびりとした時間を過ごした。途中、台風が通り過ぎ大雨、車の上に積んであるカヌーはお風呂、そして川は増水。だけれどハマさんの車はハマさんの家、人が3人余裕で向かい合ってコーヒーが飲めるくらいゆったりしているので雨の日でもヘッチャラ。しかし勢いのある台風、雨も長くは続かず20日お昼には青空が見え隠れするくらいになった。
この3日間、約2年ぶりに会ったハマさんと約2年分の積もった話などしていたら毎日が、あっという間に過ぎていった。もちろん次に会う約束はしないし、できない。たまたま出かけた先で、たまたま連絡を取り、たまたま近くにいたら、たまたま会える、だけど必ず会える、そんな気を持たせてくれるのがハマさんの魅力でもある。そんな人が世の中にはいる、ただその事だけでなんだか世の中が広く楽しく思える。  (匠)


関連用語(はからメモ参照): はまさん 道の駅かつら

那珂川を下る、みんな。2008年5月17〜18日
那珂川1泊2日カヌーの旅

17日昼前、那珂川の辺の河原に集まったのは、僕達とゲスト3人コッシー、スミちゃん、ミネ。そして近くに住んでいて、今回会いに来てくれたカコちゃんシンちゃん夫婦、そして今日4歳の誕生日を迎える娘さんのタエちゃんだ。
パドリングのレクチャー、そしてお昼ご飯をみんなで食べた後、小さくタエちゃんの誕生日パーティー。
久しぶりに会えたカコちゃんシンちゃん、そしてタエちゃんにお別れして僕達はカヌーに荷物を積み込んで1泊2日の旅に出た。コッシーは琵琶湖で少しだけ一緒にカヌーに乗ったが、その他はみんな初めてのカヌー。初めてパドルを手にして水をつかむ、僕も初めてカヌーに乗ったときは初めてだったんだよなぁとか思いながらみんなと一緒に川の流れに乗っかった。
夕方、ベースキャンプを張れそうな河原を見つけ上陸。車で入れない河原に荷物を運ぶ事が出来る、これはカヌーの持つ大きな魅力のひとつだ。途中拾った流木をエネルギーに変えて料理を作った。木は本当にすばらしい。夜焚き火を囲みながら楽しい話から、かなり深い話までいろんな話をした。これらの話をみんなから引き出すのも火の魅力、木の魅力、という事は水の魅力なんだろうと思う。
翌朝、鳥の大合唱で目が覚め、コーヒーを飲み、朝ご飯を食べ、ゆっくりとした朝の時間を過ごした。そして今日もカヌーに荷物を積み込み、パドルを握り締めたら出発だ。 途中、ミネとスミちゃんのカヌーがとても綺麗に水の洗礼を受ける場面も。カヌーの魅力を感じつくそうとしているのでは?と思うほど内容の濃い時間を過ごすところがミネっぽい。コッシー、よし子ペアは結構思うようにカヌーが動いているみたい。いつも僕の前に乗っているよし子が後役を務めたので、それもまた新鮮だっただろうと思う。
人間は水の上に出ると、その人の全てを表に出してくれる。だからカヌーに乗って水の上に出ることは面白い。いろいろな物事をちゃんと見たりちゃんと感じたりするのにはとても良い。理由は分からないが世の中そういう事になっているみたいだ。
お昼過ぎ、みんな無事にゴール。お風呂に入ったあと、焼き鳥食べたりして、みんなは電車で東京方面へと帰るので駅でバイバイ。明日から新しい1日が始まる。  (匠)

暖かい日なのにジャケットを着ている僕、参加したみんな。2008年5月15日 (木)
予定外の1日

本当ならば今日は朝早く出発して那珂川へ向う予定だったが、話の流れで長瀞を下ることになった。長瀞に来て下らずに離れるのはちょっと考えにくかったが、やはりその通りになった。浮かんだカヌーは合計で7艇、僕は佳子とペアリング。
ここ長瀞は中級コースといったところで、大き目の瀬がいくつかあり結構楽しませてくれる。その中でも目玉なのが小瀧の瀬と呼ばれている長瀞では最大級の瀬だ。やはり素通りする訳もなく今回もドラマが生まれた。どんなドラマかはこの写真に写っているみんなは知っている、けれど僕はもう心の中にしまってしまった。 (匠)

四万十塾と合流、陸運局でのカヌー2008年5月11〜14日
はからめキャラバンはじまる。

11日、南伊豆ジャングルキャンプ場を片付けて、お世話になっているアビとリサ宅にて地元の山本ファミリーと一緒にギョーザパーティ。ひたすらギョーザを作って焼いて、楽しい時間を過ごしました。アビの家は山の上にあり、谷間に見える海と広い空、さえずる鳥の声、生命力溢れる植物を感じながら、日々開墾と共同生活と温泉三昧で過ごさせていただきました。高いところにあるからなのか、下界とちょっと離れていて、わたしにとってはアシュラム生活をしているかのようにも感じました。
12日、車検再チャレンジのため再び修善寺のtuttycafeへお世話になり、13日朝気合を入れて沼津の陸運局へ。なんとかクリアしてそのまま横浜へ走り、カヌーを積み込み、千葉でカヌーを借り、埼玉の荒川、長瀞で四万十塾の飛び豆カヌーツアーと合流。スタッフけんくん、ジョンくん、クニ、長野県の美麻からトムもやってきていて、みんなで焚き火を囲みます。この後わたしたちは茨城の那珂川に向けて出発予定。水を繋ぐ旅、はからめキャラバンがスタートします。 (よ)

活け花教室、伊豆ナンバー取得2008年5月5〜10日
はからめ号、伊豆ナンバーに。

僕達は車のナンバー変更&車検を取るために沼津にある陸運局に行くことになり、その前日から沼津に近い修善寺にあるtuttycafeにお世話になった。
いつもtuttycafeに行くと客間にお花が綺麗に飾られている。お花でお客さんを楽しませてくれているのはつっちーのお母さん。そのつっちーのお母さんに佳子が少しの時間、お花の活(い)け方教わっていた。佳子も最近いろいろな場所でお花を綺麗に並べる事(フラワーアレンジメント?)が多いようで、何かヒントになることでもつかめたら今後自信に繋がっていくだろうし、僕も見ていて楽しくなる。
そして7日ナンバー変更&車検の日が来た。事前に準備した書類は数知れず、漢字だらけの書類を少し理解しつつ集めなければいけないのは結構大変だった。午前中のナンバー変更は何事もなく伊豆ナンバーを取得する事ができた。これでこれからいろんな所に行ったら「伊豆からいらしたんですか?」って聞かれるようになるんだなぁ、なんて思いながら次は車検。ユーザー車検っていうやつを初めてチャレンジ。心配的中、案の定不合格。車の知識無しで挑んだのが間違いだった気もしないでもないが、それでも車の事をまた1つ知る事ができ少し嬉しい気もする。この日ダメだった事により先の予定を真剣に考えなければいけなくなったのがちょっと辛かったが、その日のうちにメドが立ってちょっと安心した。
車検の後、岩手より友達の晶美がやってきて沼津から下田まで2泊3日行動を共にした。その2泊3日は、かなり深く考えさせられる経験をする事ができた。佳子が良く言っている「やったことは返ってくる」という言葉を感じることが多い2泊3日。良いことも、悪いことも、なんでもないことも。 (匠)

崩れた石垣、毎日土まみれ。2008年5月1〜4日
日々日々。

世間はゴールデンウィーク、僕達は日々を過ごしている。ここ数日間どんな生活をしているかというと・・・・・
まず、僕にとって大きな出来事は、日々ちょっとづつ積み上げていた石垣が大雨で崩れてしまった事だ。雨で崩れたのかイノシシが崩したのか、とにかく崩れた。世界の仕組みと同じで下にある石が崩れたら上にある石も崩れる。数日前の長野で行なわれた聖火リレーでも分かるように、どこの国も中国に対して思いきって批判できないのは、今まで、そして今でも臭い、汚い、辛い作業は全部中国にやってもらっているからである。中国に嫌われたら、自分達の国の経済がかなりまずい訳だ。自分達より下だと思っていた国が実は自分達を支えている国だった事にやっと気が付いたのか、まだ気づいていないのか。上の石を崩すのは簡単だ、下の石が上を支える役目をやめれば良いだけだ。そんな話よりも、気長に積みなおし作業に取り掛かるわけだが、改善点などを発見しながら積んでいくと、積みなおしも全く苦とは感じない。セメントは使いたくないが、いつまでそう言っていられるか・・・。
土と戯(たわむ)れている間はずっと、毛虫、ミミズ、ムカデ、トカゲ、蚊と共同生活という事になり、それぞれの命の事を考える。僕は毛虫を殺すこともある。毛虫1匹と蚊1匹どちらが重たい命だろう?もしかして1匹の命は人間1人の命と同じものか?全ての命は平等か?最近シラスを食べた、何匹食べただろう?シラス1匹とクジラ1頭、命の重さは同じか?タラコはどうだろう、どこからが命だろう?命に重さなんてあるのだろうか?順番付けたりするのは人間だけだよな。
織物をする佳子、バナナの花?左の写真に見えるのはバナナの花?よく見ると実もなっているのが分かる。南伊豆は南国そのものだ。おじさんやおばさんは海ではヒジキを採って、道端で乾かしている。天草なんかも取れるらしい。
最近佳子の日々は、昼間は僕と一緒に土地の開拓。そして夜の織物が楽しいみたいだ。着なくなったTシャツなどの衣類を裂いて麻紐で縦糸を組み、手を使って織っていく。リサイクル、リサイクル。
インターネットも通じないし、新聞も無いし、テレビも見ない、そして毎日のように体を動かして働いている。毎日充実感にあふれているのだが、「何か忘れていないかな?」がいつも付きまとう。ただただ、メールを送ってくれたりしている方、返事が遅くなって申し訳ない。  (匠)

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