自転車屋さんは博物館のよう、セイリングボート屋さんはとっても広いテーブル 2007年7月31日 (火)
バーリントン、いろんなお店へ

今朝は早起きして、おとといのセーリングで切れてしまった帆船のワイヤーをはずしに、シャンプレイン湖までウィーバーというブルックス家の犬と一緒に行きました。ブルックス家にはコローというかわいい三毛猫もいて、とてもフレンドリーです。それからセールボート屋さんに行き修理をお願いした後、バーモント州の州都であるバーリントンという街をダグラスと一緒に1時間くらい歩きました。たくさんのカフェやお店が並び、にぎやかでした。この街にはバーモント州立大学があります。それからダグラスの友だちの自転車屋さんを訪ねたり、地元のはちみつ屋さんに寄って戻ってきました。
夕方地図を書いてもらって、近くのスーパーマーケットに行き、食材を買って夕食を作りました。残念ながら、日本から持ってきた生春巻きの皮が旅疲れでひび割れ、うまく巻くことができませんでしたが、味はおいしいといってくれたのでよかったです。ダグラスがワークショップの講師として来た琵琶湖での話などを日本語と英語で会話し、国際交流しています。日本で造船所を経営して船をつくりましょう!となかなか楽しい夢の話、夢が現実になる日も近いかな? (佳)


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カヌーカヌー 2007年7月30日 (月)
カヌーに乗る

今日アメリカに来てから初めてカヌーに乗る事ができた。ダグラスもカヌーを持っているのだけれど少し水が漏るとのことで、友だちの家で眠っていたカヌーを貸してもらった。誰かが作った木のカヌーだ。
昨日からお世話になっているダグラスとキャサリンのブルックス家があるのはバーモント州のバージェンスという町。この町はオッタークリークというシャンプレイン湖にそそぐ川が滝になっている場所に栄えた町。その滝の水力を使って工場ができ、仕事ができたので、町が栄えたらしい。今日はそのオッタークリークを滝の上からさかのぼり、また滝まで帰ってくるというコースで川に出た。川といってもほとんど流れが無いので、ゆったりとした水の上から景色を眺めてのんびりする時間を過ごした。パンとチーズ、それとポールニューマン印のオーガニッククッキーを持って。ちなみにそのクッキーはオーガニックの小麦粉とオーガニックの砂糖を使っているらしい。アメリカの食材はなんだか「オーガニック」と書いてあるものがやたら多いが、本当かなぁって思う。
途中ビーバーの家をいくつか発見、ビーバーらしき大きな動物が水にジャバーンと入ったが、ビーバーかどうかはわからないかった。小さなねずみのような動物もチャポンと水の中に入った。後で聞くとそれはどうもミンクらしい。牧場の端っこで昼寝したりして帰ってきたのは7時頃、まだまだ明るい。夕食はキャサリンがチキンを焼いてくれた。ダグラスとキャサリンはできるだけ日本語を使い、僕達はできるだけ英語を使う。約1週間の英語塾のスタートだ。   (匠)


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帆船、ピクニック 2007年7月29日 (日)
バーモント

グレイハウンドバスに乗って、バーモント州に到着しました。バス停まで、船大工ダグラス・ブルックスさんが迎えに来てくれました。着いたと同時に「今日はほせんします。」「ほせん?」「帆船。Sailing!」
ダグラスと奥さんキャサリンの家に着くと、ダグラス夫妻とセイリング友だちのビルさんと一緒にChamplain湖に行きました。ダグラス夫妻のセイリングボートでセイリングを楽しんでいる途中でマストを固定しているワイヤーが切れてしまい、船の上でピクニックをしてから帰りました。楽しかったです。都会から、一気に自然の中へやってきました。
ダグラスは古い家を購入して自分できれいに直して住んでいます。日本でたらい舟の造り方を学んで本も出版しています。和船の造り方も弟子入りして学びました。ここでわたしたちは船のこと、アメリカでの生活のこと、家の造り方や生活様式について見聞を広めたいと思います。  (佳)


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ここからスティングの声が、まなみさんと一緒に 2007年7月28日 (土)
ボストン最後の日はサイドで

明日の朝、バーモントに向けて出発するので今日がボストンでの最終日だ。といっても最終日だからといって何をするわけでもなく「そういえばボストン美術館行ってなかったね」と雨が降ったり止んだりする中2人でいつものように散歩に出かけた。ニューヨークでの美術館慣れというのか、「お金払ってすごいものを観てもそれほど刺激にならない病」になっているのでボストン美術館では館内のミュージアムショップで本などを観てとてもいい時間を過ごした。
そして、ザーザー降りの中、画材屋さんとアウトドアショップで雨宿りしてから家に帰った。夕飯は佳子が作ってくれた。スープ、空心菜の炒め物、そして白いご飯、すごくおいしかった、おなかいっぱい。
そして暗くなってから僕達はちょっと近くまで散歩。どこへ行ったかというと歩いて15分、フェンウェイパークというところ。メジャーリーグ、レッドソックスがホームグラウンドとするスタジアムだ。現在レッドソックスでは松坂選手、岡島選手といった日本人選手が活躍しているため、スタジアム近くは「いちばんおいしいソーセージ」とか「赤靴下軍団」などの日本語?があふれている。しかし今日はレッドソックスの試合を見に来たのではない。 スタジアム内でやっている『THE POLICE』のコンサートの音を聞きに来たのだ、それもチケットを買わないで外から。場外にはすごく大きな音が漏れ、道端で場内の音を聞いているみんなの仲間入りだ。スティングの声が聞こえる、アンコールの後、1つだけ知っている曲(曲名はわからないけれど多分みんなも知っているあの曲)があり、それを歌ってくれた。
そして、出発の準備もあるのでまた家に帰った。そして約2週間のルームメイトまなみさんと一緒に写真を撮り、佳子は甘〜いお菓子の話で盛り上がっている。なんだか今日の文章だけ読むとはからめって相当貧乏でケチな人たちなんだなぁって思うだろうけれど、それも間違ってないしなぁ・・・・・  (匠)

これは郵便ポスト、BLUEMAN 2007年7月27日 (金)
BLUE MAN GROUP

アメリカにはもったいないという言葉は存在しない。と言い切れるくらい街には使い捨てがあふれています。コーヒーショップでコーヒーとマフィンとベーグルを買えば、持ち帰ろうと持ち帰るまいとひとつずつ紙袋に入れてくれ、ペーパーを1枚どころか、3センチくらいガバっとつかんで渡してくれます。街中にはいたるところにゴミ箱が設置されていますが、ビン、缶、ペットボトル、紙、新聞、食べ残しが一緒になっています。50mごとにゴミ箱があるのに、道端や階段にゴミを放置していく姿は珍しくなく、仕事でゴミ掃除をしている人たちがいます。
GreenPeace(環境保護団体)がGrobal warming (地球温暖化) 防止のために会員を募っていました。プラスチックゴミや使い捨て減らしたら?と言うと、そうなんだよ、みたいなこと言うけれど、どこにもゴミ減量化や使い捨てやめようよ、といった気配すら感じられません。ものが溢れています。1セントコインもよく落ちています。誰も拾いません。コインがじゃまだから、と捨てる人までいるそうです。ある国からこの国に来たら、とても豊かに感じることでしょう。毎日もったいないを感じるのは、わたしたちが日本人だからなのでしょうか。旅のあいだ、できるだけ無駄を少なく節約しよう、と思っているので、綺麗な洋服を買ったり、おしゃれなレストランで食事、といったことはほとんどないのですが、自炊も楽しく、想像の世界で洋服をつくったりしています。貧しいといえば貧しいのですが、楽しい貧しさなので心は豊かです。
さて、そんなわたしたちもエンターテイメントの世界にはお金を使いました。もちろん、節約の上で。街中で目にした青い顔の男性のポスター、強烈な印象で、なんなの?これ?きっとShowだ!とチケットの購入の仕方を調べていると、Bostixという当日券を半額で扱う場所を見つけました。そして、早起きして並んでBLUE MAN GROUPのチケットを手に入れ、ついに観たかったShowを観ました。チケット代は2人で60ドルくらい。連日Soldoutの人気のShowで、わたしたちは2日目に運よく当日半額券がとれました。内容は?色に注意、もったいないを忘れるエンターテイメント!ちなみに12月には日本公演もあるらしいです。 (佳)


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第二次世界大戦でアメリカが勝つためのポスター、IMAXはEYE-MAX 2007年7月26日 (木)
戦争のポスター、IMAX

午後1時、近くのBook&Cafeで魔法の先生アンナさんと待ち合わせて、タロットカードや魔法について話をしました。アンナさんはボストンで魔法の学校を開いています。街ではハリーポッター5作目の映画が封切られ、本屋さんには最終章が並んでいます。ルームメイトのまなみさんはさっそくハリーポッターを観てきたそうです。魔法って言葉はいまや普通の会話で話される時代になったようですね。魔女狩りの時代に犠牲になった女性たちに哀悼の意を捧げます。
さて、わたしたちはダウンタウンを歩いていて中央図書館壁に張られたポスターに目をとめました。「United States We Will Win!」と書かれたポスターに大砲のイラスト。なんだろう?と近づくと、小さい文字で「World WarU」と書かれていました。図書館で第二次世界大戦のときのアメリカのポスター展を開催しているようです。図書館の中のギャラリーに案内してもらい、見させてもらいました。戦争の悲惨さをアピールするものではないようですが、感じ方は人それぞれ。アメリカのいろいろな側面を感じました。
夕方になり、次なる目的地バーモント行きのチケットを予約し、駅の構内にあるビアレストランで一杯やって、楽しみにしていたIMAXシアターで『Deep See 3D』を観ました。この映像こそマジックだ!と思わず声をあげてしまうくらい、すごかったです。もちろんすべて本物の海の中の映像。Life is full of magic! (佳)

佳子にリンゴをかじらせられる匠・街中魔女だらけ 2007年7月25日 (水)
時間をはずした日、セーラム・魔女狩りの村

今日7月25日は、「時間をはずした日」。皆さんはどのような日を過ごしただろう?僕達は、ボストンから電車で30分ほど北に行った所にあるセーラムという港町にお弁当を持って出かけた。ここセーラムは17世紀末、魔女狩りが行われていた街。魔女裁判が行われ、実際に何人もの女性が絞首刑にされた過去を持つ街だ。
電車を降りると空が広くのどかな感じ。そして一歩街に入ると雰囲気は魔女、魔法、サイキック、などマジカルでミステリアスな感じ。ものすごい数の魔法屋さんというのか本気でハリー・ポッターやドラゴンや魔女などのグッズ、パワーストーン、タロットカードなどを扱っているお店が並んでいる。(ハロウィンの時期はすごい盛り上がるらしい。)そんな中、どの店に入っても同じと感じた僕達は帆船の見える公園でひと休みし、最近2人ではまっている「SUDOKU」をやったりしていた。
日が傾いてきたころ僕達はまた歩き出し、目にとまった魔法屋さんに入った。しばらく店内を眺めていると、タロットカードを3組手に持った佳子が立っていた。自分がタロットで稼いだお金で買うから・・・と言っている(タロットで稼いだお金はいつもすぐに使っていた気がするが・・・)。結局不思議な指輪をした店主に「このカードがすごいパワフルだ。」と薦められた1組を足して合計4組を購入した。
時間をはずした日に魔女の村でなんだか魔女っぽい佳子、いま17世紀末じゃなくて良かった。明日佳子は、ボストンのタロットカード学校の先生?と会う約束をしているみたいだ。   (匠)

森の中で1泊、ソローのキャビン(レプリカ) 2007年7月20〜22日
ウォールデン湖・森の生活

ボストンから電車で約50分、コンコードという街にやってきました。ここから約40分ほど歩いたところに森と湖があるというので、テントと食料と必要最低限の荷物を持って、森を目指しました。だんだん木が茂ってきて、多分この先に湖があるだろう、と簡単な地図を片手に歩き続けていくと、木々の間からきらきら光る水が見え、看板に「ウォールデン湖」とありました。かつてこの森で作家ヘンリーソローは自分で家を建て、自給自足の生活をおくり、のちに『森の生活』という本を書いています。今ではちょっとした観光スポットになっていて、湖ではカヌーに乗ったり、泳いだり、みんなの憩いの場となっていました。ソローの建てた小屋のレプリカがあって、中を見るとベッド、机、巻きストーブだけのとても簡素な部屋でした。ソローはこの森で2年間過ごしたそうです。1845年のことです。
歩きつかれ、 湖のほとりで、パンとチーズと赤い飲み物でひと休みしました。アメリカでは公共の場でアルコールを飲むことは禁止されていて、日本だったらクイーっと一杯いきたいところだけれど、という場面がたくさんありますが、郷に入れば郷に従え、葡萄の飲み物をボトルからマイカップに入れて飲みました。こころの中でソローに乾杯!とつぶやきながら。
さて、今は公共の場となっているこのウォールデンの森、ゲートがあって夜8時になると制服を着た公園管理人たちがみんなを追い出しにかかります。今夜ここでキャンプしようと思っているわたしたち。匠くん、森の中に入っていき、大きなきのこを発見した!と戻ってきます。2人で荷物を背負ってきのこの森へと向かいました。気分はヘンゼルとグレーテル。森の中での1泊、少しの不安とかなりの冒険心。

夕焼けが綺麗、歩く途中の2人翌日、森から街まで戻り、ミニットマンナショナルパークという公園まで歩きました。コンコード川に架かるノースブリッジの上で、独立戦争の最初の発砲がされたという歴史的な場所で、「日本のヤングエンペラーも来たのよ。」と街で話しかけてきた女性が教えてくれました。今では川と草原が広がり、公園として保存されています。川ではカヌーに乗って楽しむ人々が行きかい、草原には花が咲いていて、と?ても美しい風景です。大きな木の上で読書している人やピクニックしている家族など、とてもなごやかな雰囲気、わたしたちは広い芝生の上でお昼のサンドイッチを作って食べました。独立戦争のはじまった土地で、カヌーを見ながら乾杯。不思議な感じです。公園から出て川沿いを探検し、今日のキャンプ地を探しました。うっそうと茂った木々の間に荷物を隠して、身軽になったところで今夜の飲み物を手に入れに再び街まで歩きました。毎日ほんと、よく歩いています。カヌーがあったらカヌーで行けるのにね、なんて話ながら。

ウォールデン湖にて、スターバックスで陳さんと22日早朝、 川からの人の声で目が覚めました。見ればカヌーではしゃぐ人たち。まだ日の出前だってば。でもここでキャンプしている人がいるなんて思ってもいないでしょうから、お互いさまな感じです。
コンコードの街、ずいぶん歩きました。駅前のスターバックスでコーヒーとベーグルの朝食をとりました。知り合った中国人の陳さん、日本語堪能、東大に通っていたそうです。今はカナダの大学でフランス語で講義を教えていて、以前ここコンコードからハーバード大学まで通っていたこともあるそう。アラビア語もできるとか…。世界にはいろいろな人がいます。日本に来たら遊びに来てくださいね。そして私達は再びウォールデン湖まで歩き、湖で泳いでからボストンまで帰りました。 (佳)

夕焼けボストン、2人で散歩 2007年7月17〜18日
ボストン散歩

新しい街に着いたらまず、歩き回って街の雰囲気を感じる、それが一番良いと僕達は思っている。ボストンの街はそれほど広くなく、がんばれば歩いて回れるくらい。お世話になっているトモちゃんの家が街の中心に近いこともあってふらふらと散歩するにはとってもいい環境でうれしい。
ボストンもニューヨークと同じく、皆さんよく走っている。ランニングがかなりはやっているみたいだ。アメリカでは肥満が問題になっているというが、走っている人に肥えた人はほとんどいなく、走ったほうが良いのでは?という人ほど走らずにアイスクリームを片手にしている。少し痩せてからじゃないと恥ずかしくて走れない雰囲気が漂うほど、腕にiPodを巻いた肥えていない人が走っているような、絵に描いたようなスタイルが確立されてしまっているようにも見える。そんなことないか・・・・
散歩の途中いろいろなお店に入るが、やはりニューヨークと同じように物価が高いと感じる。というのは、1ドル=100円と考えて高いということだ。僕らが両替した時は1ドル=126円だったから、高いと思っているそれよりも実際はもっと高いということになる。まだ都会しか歩いていないからそう思うだけだろうか?それともアメリカ全体がこうなのか?もう少し経てばわかる事だろう。しかしお店に入ると、とてもセンスの良い物が沢山並んでいる(もちろんそうでないお店も)。そしてそれらの色が心の中に入ってくるだけでちょっと嬉しくなる。その中には日本から輸入した商品、日本をモチーフにした商品も数多くあり、あらためて日本の色の美しさを感じる。
夕方(といっても夜の9時頃)、夕焼けがものすごく綺麗な川沿いを歩いた。ちょっとした遊歩道になっているこの道は、夕方のランニングラッシュだ。歩いたりベンチで休んだりしている人よりも、走っている人のほうが明らかに多い面白い風景だ。そんな中、「ボストンの人たちは子供の頃からこんな空を見ながら育ったんだなぁ」なんて思いながら数枚写真を撮った。   (匠)

ボストンののアパート、カルロス・愛ちゃんと一緒に 2007年7月16日(月)
ニューヨーク〜ボストン

月曜日、街が日常に動きはじめます。カルロスはウォール街で働く優秀なビジネスマン、愛ちゃんはフリーランスの報道関係の仕事、2人とも第一線で活躍しているニューヨーカーです。2人と一緒に過ごせた数日、とても楽しく刺激を受けました。どうもありがとう!
わたしたちは9時のバスで次なる目的地ボストンに向かいました。これはバス以外、レストランや美術館でもそうなのですが、驚くほど冷房をきかせています。わたしたちの乗った激安バス(通称チャイナバス)は長袖1枚どころか、ダウンやセーターが必要なくらい寒かったです。ボストンの駅の鏡で顔を見たら、唇は紫、顔は真っ白。外の暑さで生き返りました。
ボストンには琵琶湖にも遊びにきてくれた、東京の友人トモちゃんが、アパートを使わせてくれるという縁でやってきました。今現在はトモちゃんの友人まなみさんが滞在していて、連絡をとると快く受け入れてくれました。アパートにはグランドピアノがおいてあります。聞けばトモちゃんのお姉さんがひいていたそうです。ボストン交響楽団は小澤征爾が長年在籍していたのは日本でも有名な話ですが、トモちゃんのお姉さんは小澤征爾氏の指揮でピアノをひいたこともあるそうですよ、とまなみさんが教えてくれました。はからめボストン滞在の巻、はじまります。 (佳)

メトロポリタン美術館でマル一日 2007年7月15日 (日)
メトロポリタン美術館

カルロス&愛ちゃんとチャイナタウンで飲茶ブランチのあと、世界4大美術館のひとつ、メトロポリタン美術館に行きました。所蔵しているものの多さ、館内の広さ、とても一日で見きれるものではなく、はじめに見たエジプトエリアですでに1つの美術館分はありました。棺だらけ、目を見張る装飾品、なんと神殿まで。これも空輸したのでしょうか。いちばん混み合っていたのはヨーロッパ絵画や彫刻のところで、アジアの仏像やタンカの展示室は人も少なく静か、ゆっくり見ることができました。そこにおいてある仏像は明らかにどこかの寺院から持ってきたもの、神様の像は顔を拝み人々が撫でたのでしょう、黄金の顔がなめらかに磨耗しています。これ、ここに持ってきちゃってよかったのでしょうか。美術品として陳列してありますが、どれも信仰の対象として存在していたものばかり。つい手をあわせてしまいます。このコレクションはすごい。すべて本物ってところが何ともいえません。歩きつかれてセントラルパークで夕寝。空が広くて木は大きくて、ここはみんなの憩いの場です。 (佳)

メトロポリタン美術館の後、アップルストアに入り、「iPhone」ってのを触ってみた。すごかった。メトロポリタン美術館には置かれないだろうけれど、とっても素敵な物だった。日本でもいつか手にする日が来るのかな。  (匠)

ビールを飲みながらはからめ会議・地下鉄 2007年7月14日 (土) 新月
アメリカンインディアン博物館

マンハッタンのサウスエリアにある国立アメリカンインディアン博物館に行ってきました。ここはかつて税関だったところを今は博物館としています。建築物、内装、いずれも壮観でした。気になったのは先住民の分布図です。1400年代はアメリカ全土に、その後少しずつ減少し、現在では居留区を制限されつつ非常に限られたエリアに分布、2100年には「?」と記入されていました。かつて彼らの住んでいた国、2100年には居留区も「?」分布図にも「?」、これって絶滅ってこと?動植物の絶滅危惧種の保護活動に熱心な国、人間の種についてはどう考えているのでしょう。カジノやらせたりすることが果たして先住民にとって生き残る道なのでしょうか、わたしにはそのことのほうが「?」です。Lady Liberty(自由の女神)がそのすぐ近くでたくさんの観光客に見学されていました。何百人と見学船に並ぶ人たち、そこから徒歩2分のインディアン博物館で会ったのはほんの10人足らずでした。NYは自分の立ち位置次第で、感じること考えること見るもの知ることすべてが変わるところのように感じます。日本のアイヌ先住民族にも、なんとか生き残ってもらいたいものです。
夜はカルロス&愛ちゃんとエチオピア料理を食べに行きました。人気のレストラン、待っている間にお散歩、人々が集っている公園を覗き、蛍を見ました。こんな都会の真ん中にもオアシスがあるのですね。カルロスが通訳してくれたのですが、ここに集まった人々は先日亡くなったホームレスのことをしのんで映像交えたトークステージを組んでいました。地域に愛されていたホームレスだったのでしょうか。待ちに待ったエチオピア料理は、インジェラというすっぱいクレープでおかずを巻いて食べる料理、とてもおいしかったです。ありがとう、カルロス&愛ちゃん。 (佳)

ニューヨークに着いてから、毎日2人で歩き回っている。よくテレビに出てきたり、高いビルが沢山建っていたりするところはそんなに広くなく、がんばれば歩ける範囲だ。見る風景、見る人の生活は、「何やっているんだろう、何のためにあるんだろう」とわからないことばかりだ。地下鉄やバスは一律2ドル、うまく使えば大概どこへでもすんなりいける。そして、どこに行ってもスターバックスはある。
時差ぼけのせいか、ビールを飲んだせいか、いつも夕方ころに眠くなる。そんなときは公園の芝生に入って寝っころがる。セントラルパークっていうでっかい公園をはじめニューヨークの公園には、リスが沢山いる。結構かわいいので見ていると優しい気持ちになれるのだが、聞くところによると増えすぎて困っているみたいだ。 (匠)

タイムズスクエア・MoMA 2007年7月13日 (金) 
MoMA


今日もいいお天気です。今朝はHome Depoというホームセンターへ行きました。日本のホームセンターと違って、ドアノブの種類が100種類以上、シャワーや蛇口も100種類、みんなおしゃれなデザインばかり。ちなみに購入したのはメジャー(インチ使用)です。
途中タイムズスクエアを抜けるとパトカーが50台くらいサイレンを鳴らして道路占拠、観光客はカメラでその光景を撮っていました。いったい何なのか誰も気にいしていない様子。まるで映画の撮影のようで、まったく違和感がなかったです。それにしてもこのタイムズスクエアの広告モニターはすごい。目がくるくる回っちゃいます。渋谷のスクランブル交差点が静かに感じてしまうくらいです。都会の喧騒を抜けてセントラルパークで一休み。
その後、MoMA(Museum of Modern Art)へ行きました。金曜日の16時から20時までは無料で入場できるので、みなさんもNYにタイミングよく金曜日にいる機会があったら是非行ってみてください。所蔵しているピカソやゴッホ、マチス、ジャコメッティなど本物を間近で見られます。企画展の巨大な鉄の彫刻はかなりインパクトありました。見ごたえ十分、ほんと刺激的でした。夜地下鉄でアパートに帰りベルを鳴らすと、「はーい」といって帰宅したカルロスさん愛ちゃんが迎えてくれました。日本語堪能なカルロスさん、日本の漫画「ワンピース」を読んでいました。カルロスさんお勧めだそうです。 (佳)


関連サイト: MoMA

グランドゼロにはフリーダムタワー建設中 2007年7月12日 (木) 
ニューヨーク、1lb=450g


昨晩遅くに無事到着。空港からNY駅までの電車はジャズシンガーゆみさんと道中をともにしました。ゆみさんはダコタハウス(ジョンレノンが打たれたところ)の近くのホテルまで、わたしたちは友人愛ちゃんの待つダウンタウンまで。タクシーの運転手から「NYは雨が多いからこれあげる」と大きな傘をもらい、アパートに着いたのは23時ころ、愛ちゃんのパートナー、カルロスさんのアパートに宿泊させてもらいました。カルロスさんは出張中で、愛ちゃんとは明後日一緒に遊ぶ約束をして眠りました。
翌日朝早く目が覚めるとかなりの快晴。今日は一日散歩することに。朝食はコーヒーとベーグル。日本でNYベーグルとかNYチーズケーキとかいって売っていますが、ベーグルはもちもちして本当においしかったです。歩き疲れるほど歩き、ランチ過ぎたころに入ったマーケットのお惣菜コーナーにて、lb$5.81buffetとあるので「1bってなんだろ。1boxかな。buffetだからとり放題だよ。」と2人で気に入ったお惣菜をつめ放題してレジへ。重さを量り「15dollers.」と言われ、あちゃー、間違ったーと2人で「これも授業料だね」、といいながらのランチ。調べてみると1bではなくてlb(エルビー)で、1lb=1ポンド450gでした。みなさんご存知のかたも多いとは思いますが、知らない人、はからめが身をもって体験経験して報告するので、こんな失敗も楽しく勉強してるなぁと笑っていてくださいね。
グランドゼロからゆっくり歩いて帰ってくるとくたくたで、バタンキュー。安心して帰ってきて眠れるところがあるってありがたいことです。NYの公園には柵がしてあって、ここじゃキャンプは不可能ですから。 (佳)

成田空港 2007年7月11日 (水) 
成田空港


今、成田空港でコーヒーを飲みながらこの文章を書いている。16時35分発ニューアーク空港行きの飛行機、はからめキャラバンinアメリカの始まりだ。
大きな予定としては、ニューヨークに着いた後、ボストン、バーモントなどを通り、8月12日〜18日のメイン州で行われるカヌー作りのスクールに通う。その後、そこで誰かと友達になってどこかに行き、9月11日にはまたニューヨーク。そこで和蝋燭を1本灯してこようかと。帰国は9月14日の予定。
アメリカでもできるだけ更新をしようと思っているので、皆さんもこの「はからめのサイト」を時々気にしていてもらいたい。
空港はいろんな人種、言葉、匂いにあふれている。さすがにニューヨーク行きの人たちはみんなスーツケース、バックパックは僕達だけかな。テント、寝袋、マットなどを積み込み、昨日の夜は軽量化に努めたが、かなり重たいバッグになってしまった。約2ヶ月間の旅、皆さんが少しでも一瞬でも一緒に旅をしている気持ちになってくれたら、僕達はとてもうれしい気持ちになれる。   (匠)

飛行機の中搭乗して無事離陸。これまで乗ったどの飛行機よりも揺れるのでちょっと不安を感じました。急にガクーンと落ちたり揺れたりどきどきしながら、手作りのロケットで宇宙に行く農場主の映画を見ていました。わたしたちもまるで宇宙空間に向かっているような気になりつつ、次のアナウンスで「NY上空の天候が悪いのでしばらく待機します」、とか「燃料が後10分しか持ちません」と、さらに不安を増幅させつつ、現在ピッツバーグ空港に着陸して燃料補給しています。外は晴れていて誰もが出たいと思っているはずですが、機内から見るだけ。果たして無事NYにたどり着けるのか。たどり着けるだろうけれど、夜中にならないといいなあ。旅のはじまりはいつもアクシデントで歓迎されるので、今回の旅も楽しく有意義でやりがいのある日常をおくれることでしょう。 (佳)

お伊勢さん 2007年7月7日 (土) 
七夕


3年前の今日、横浜市鶴見区の区役所に2人で行って婚姻届を提出した。受け付けてくれたおじさんが愛想悪かったのを覚えている。
早朝、雨が降る静かな伊勢神宮の外宮、そして内宮を2人でお参りした。3年間いろいろな事があったねと。これからもいろいろな事があるだろうけれど仲良く生きていこうねと。一緒にいた時間をいろいろ思い出しながら大木の中を歩く。体の中の気と木が同じよう。これからもよろしく、ねっ。  (匠)

「自由に使っていいよ」と言ってくれた土地 2007年7月5、6日 
志摩、船でしか行けない土地


5日朝、起きたら目の前は湖。昨日は尾鷲から少し北に走ったところにあるマンボウの道の駅でテントを張った。
そして伊勢の南、志摩という場所に向かった。先月、平和の火を運んでいる時に名古屋で出会った長濱さんを訪ねるためだ。「船でしか行けない土地を持っているのでそこは自由に使ってください」という名古屋で話したこんな一言で志摩行きを決めた。もし、そこに住むのであれば、買い物に行くにも、友達に会いに行くにも、家に帰ったりするのにも船に乗らなければいけない、そんな冗談みたいな生活になるのかなぁなんて思いながら車を走らせた。
志摩に着くと長濱さんが暖かく向かいいれてくれた。そして早速その土地の話になり、じゃあとりあえず行ってみて1泊してみようということになった。その場所は、島ではないのだが、道路からの道が無いので、今のところ本当に船でしか行けない土地だった。1泊するにあたって志摩の町で仕入れたのは魚介類。サザエ、大アサリ、そしてウツボ。ウツボってあの蛇みたいなやつ、あれを食べるのか・・・・。
そして僕達はカヌー1艇にワニガン(キッチンセット)とテント寝袋、食料を積み込み、3人で海を渡った。少し重いカヌーになったが、入り江になっていて波がほとんど無いので安心して進むことができた。この海は真珠の養殖だらけ、いたるところに養殖の目印が浮かんでいる。
冷やされたキュウリ、ウツボ目的地に着き、長濱さんの土地を探検。約300坪のその土地は一言で言うと「山」、木々が生えていないところが無く、何かをするのであれば、かなり開拓のしがいがあるってやつだ。という訳で、今回は、船着場近くの平らなところでテントを張って焚き火をしながら、買ってきた海産物を食べた。ウツボ、もんのすごく美味しい、サイコー。大アサリ、サザエ、大大満足の夕食になった。
そして今晩僕はカヌー人生最高のひと時を迎えた。海がここまで静かになるものなのか、琵琶湖でもなかなかない、水面が鏡のようにトロ〜んして静寂に包まれる。皆さん夜光虫ってやつをご存知だろうか・・・・、後は話さなくても想像して頂いた方が良さそうだ。とにかく僕はホウキではなくカヌーだったが、魔法使いになった気分を味わうことができた。夢の中で夢を見ているようだった。
翌日、真珠業を営んでいるおじさん達のトップバッターは午前3時ごろだっただろうか、エンジンを轟かせて目の前の海を駆け抜けていく。そんなのが続いたので僕達も自然と早起き。朝ごはんを食べてゆっくりした後、その土地を後にしたのが午前8時ごろだった。結果、なかなかすぐにどうこうできる土地ではなかったものの「船でしか行けない」という魅力的な土地なのでいろいろ発想を膨らましていこうということに落ち着いた。そして僕達は明日7月7日、僕達の結婚記念日の朝、お伊勢参りでスタートするために伊勢に向かい、お風呂に入って身を清めた。  (匠)

那智の滝・AZソリューションの皆さん 2007年7月3〜4日 
熊野・那智、AZソリューション


3日朝一で熊野本宮大社にお参り。僕が育った家の近くの神社も熊野神社、日本全国に3831社あると書いてあった。そして紀伊半島の西側、田辺という町を通って本州最南端潮岬(しおのみさき)で一休み。マットを敷いて約1時間ぐっすり眠った。そしてヘンテコリンな岩が並ぶ橋杭岩、こんなことするのは弘法大師の仕業ではないかと思ったら、やっぱり彼の仕業だった。そして紀伊半島東海岸で車を停めて砂浜で一晩過ごした。
4日、那智の大滝にお参り。土砂降りの雨の中ちょっとしたトレッキングをした気分だ。そして、僕達は尾鷲(おわせ)という街に向った。そこで、はからめを陰で支えてくれる会社「AZソリューション」の皆さんに会う事ができた。「AZソリューション」は、僕達が「はからめ月のカレンダー」を作るときに使っている、レーザープリンタのトナーのリサイクルをしてくれている会社だ。リサイクルは僕達はからめの生き方でもあり、それを仕事にしている方とぜひ会ってみたいと、今回寄らせていただいた。社長の坪井さん夫妻をはじめ働いている皆さん、なんだか初めて会った気を感じさせない(メールではさんざんお世話になっているからか・・・)、とても親切な方だった。もちろん仕事の対応も、商品提供も僕達を満足させてくれるもの。レーザープリンタを使っている方、ぜひどうぞ。   (匠)


関連サイト: AZソリューション

天武天皇と一緒に、茅の輪くぐり 2007年7月1〜2日 
京都・奈良・天川・熊野


「乙姫まつりon琵琶湖」は大成功に終わり、次の日ガンガーサンガの3人も朝の温泉に入り、気持ち良く次の目的地へとへと旅立って行った。
そして僕達も旅立ちの日。1日、今日から約1週間かけて「はからめキャラバン紀伊半島をグルッとまわる旅」。まず京都城南宮ではからめ号ごと茅の輪くぐり。大阪を抜けていく予定だったが、予定変更、奈良を抜けていくことにした。途中、俣野さん家を訪ね、ハーゲンダッツアイスクリームとお茶を飲んで一休み。奈良、そういえば、僕がペルーから帰ってきて日本を一人旅した時、鹿のいる公園で一晩過ごしたこともあったなぁ、なんてことを思い出したり。大神神社(おおみわじんじゃ)に行ったり、石舞台を見たり、酒船石を見たりしていたら暗くなってきてしまったので、天武天皇のお墓で眠る事にした。
2日早朝、突然の大粒の雨がテントを叩く音で目が覚めた。朝ごはんは少し走った道の駅でコンニャクとヨモギもちを食べた。今日はズーット南下。日本最古の水の神様の丹生川上神社で濡れたテントなどを乾かせてもらっ。そこの宮司さんは、この神社に来る前は近江神宮(琵琶湖)、その前は横浜の神社にいたと話してくれた。僕達と同じ道のような気もしなくもない。その後、佳子が以前東京で拾ったという鈴(3つの鈴がくっついているやつ)を返しに天川弁財天に。そして、十津川で温泉。通常400円のところ感謝祭期間で200円、2人合わせて400円で気持ちの良い温泉に入る事ができた。そして「熊野古道ほんぐう」という道の駅近くの川原で焚き火、少しお酒を飲んで眠った。少し疲れが出てきたような感じがする、イベントや移動の連続のせいだろうか。また温泉にでも浸かりながらゆっくりと移動していこうと思う。    (匠)

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